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公開番号
2024139157
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049975
出願日
2023-03-27
発明の名称
含窒素複素環含有ホスホコリン化合物、及びその製造方法
出願人
日本精化株式会社
代理人
主分類
C07F
9/6506 20060101AFI20241002BHJP(有機化学)
要約
【課題】オキシ塩化リンやトリメチルアミンを使用せず、基質となる化合物の水酸基にホスホコリン基を簡便に導入することができる化合物を提供すること、及び、該化合物の製造方法を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で表される含窒素複素環含有ホスホコリン化合物を用いる。本発明の含窒素複素環含有ホスホコリン化合物は、基質となる水酸基を有する化合物と反応させることにより、一段階の反応で基質の水酸基にホスホコリン基を導入することができる。
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(式中、Aは五員環の含窒素複素環構造を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される含窒素複素環含有ホスホコリン化合物。
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29
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(式中、Aは下記の構造式から選択される。)
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2024139157000022.tif
137
156
(上記構造式中、Ra及びRbは、それぞれ独立して、炭素数1~22のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、炭素数1~12のアルキル基を表し、*は結合手であることを示す。)
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
一般式(1)のAが下記の構造式から選択される請求項1に記載の含窒素複素環含有ホスホコリン化合物。
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2024139157000023.tif
86
156
(上記構造式中、Ra及びRbは、それぞれ独立して、炭素数1~22のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、炭素数1~12のアルキル基を表し、*は結合手であることを示す。)
【請求項3】
下記一般式(I)で表される化合物と、下記一般式(II)で表される化合物を反応させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の含窒素複素環含有ホスホコリン化合物の製造方法。
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(式中、Aは請求項1又は2に記載の一般式(1)のAと同義である。)
【請求項4】
請求項1又は2に記載の含窒素複素環含有ホスホコリン化合物のホスホコリン基導入剤としての使用。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、含窒素複素環含有ホスホコリン化合物、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
生体内にはホスホファチジルコリン、スフィンゴミエリン、グリセロホスホコリンなどに代表されるホスホコリン基を有する化合物が存在し、これらは生命活動において重要な役割を担っている。また、ホスホコリン基を有する化合物は医薬品や皮膚外用剤の有効成分として利用されているほか(例えば、特許文献1、2)、医療材料の分野では、生体適合性を向上される目的で高分子化合物にホスホコリン基を導入する試みがなされている(例えば、特許文献3)。
【0003】
ホスホコリン基を有する化合物(ホスホコリン誘導体)を製造するにあたっては、基質となる水酸基を有する化合物の水酸基にリン酸エステル結合を介してホスホコリン基を導入することが必要である。一般的なホスホコリン基の導入方法としては、水酸基を有する化合物に2-クロロ-1,3,2-ジオキサホスホラン-2-オキシドを反応させて環状リン酸エステルを形成させ、これをトリメチルアミンで開環する方法(特許文献3)や、水酸基を有する化合物とオキシ塩化リンを反応させ、次いでコリン塩と反応させた後、加水分解する方法(特許文献4)が知られている。しかしながら、悪臭物質であるトリメチルアミンや刺激物質であるオキシ塩化リンを使用しない方法が望まれている。また、上記の方法以外にもホスホコリン基の導入方法は複数知られているが、上記の方法を含め、いずれも基質を出発原料として多段階の反応工程が必要であり煩雑である。したがって、より簡便にホスホコリン基を導入する方法が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-501719号公報
特開昭62-126108号公報
国際公開2004/074298号
特開平05-186483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、オキシ塩化リンやトリメチルアミンを使用せず、基質となる化合物の水酸基にホスホコリン基を簡便に導入することができる化合物を提供すること、及び、該化合物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)で表される含窒素複素環含有ホスホコリン化合物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
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2024139157000001.tif
29
74
(式中、Aは下記の構造式から選択される。)
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2024139157000002.tif
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(上記構造式中、Ra及びRbは、それぞれ独立して、炭素数1~22のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、炭素数1~12のアルキル基を表し、*は結合手であることを示す。)
【0007】
また、前記一般式(1)で表される含窒素複素環含有ホスホコリン化合物は、下記一般式(I)で表される化合物と、下記一般式(II)で表される化合物を反応させるにより製造することができることを見出し、本発明を完成した。
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2024139157000004.tif
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(式中、Aは前記一般式(1)のAと同義である。)
【発明の効果】
【0008】
本発明の含窒素複素環含有ホスホコリン化合物は、基質となる水酸基を有する化合物と反応させることにより、一段階の反応で基質の水酸基にホスホコリン基を導入することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<含窒素複素環含有ホスホコリン化合物>
本発明の含窒素複素環含有ホスホコリン化合物は、下記一般式(1)で表される化合物である。
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2024139157000005.tif
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(式中、Aは下記の構造式から選択される。)
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2024139157000006.tif
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(上記構造式中、Ra及びRbは、それぞれ独立して、炭素数1~22のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、炭素数1~12のアルキル基を表し、*は結合手であることを示す。)
【0010】
一般式(1)で表される化合物は、ホスホコリンのリン原子と含窒素複素環式化合物の窒素原子とが共有結合で結合した構造を有する化合物である。一般式(1)のAは、上記の(a)~(t)の構造式から選択されるものであるが、これらは含窒素複素環の構造を有すること以外に、五員環である点、及び、環を形成するヘテロ原子が窒素原子のみである点で共通するものである。一般式(1)のAとしては、本発明の効果をより発揮させる観点から、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)の構造式から選択されることが好ましく、(c)、(d)、(m)、(n)の構造式から選択されることがより好ましい。Aの構造式中のRa及びRbとしては、好ましくは炭素数1~12のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基であり、より好ましくは炭素数1~12のアルキル基である。また、Aの構造式中のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9としては、好ましくは炭素数1~8のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1~6のアルキル基である。
(【0011】以降は省略されています)
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