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公開番号2024144922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057102
出願日2023-03-31
発明の名称N-アルキルモルホリンの製造方法
出願人日本乳化剤株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類C07D 295/03 20060101AFI20241004BHJP(有機化学)
要約【課題】N-アルキルジエタノールアミンを原料として用いてN-アルキルモルホリンを製造するに当たり、得られたN-アルキルモルホリンの保存時における経時的な着色を抑制しうる手段を提供する。
【解決手段】N-アルキルジエタノールアミンを、酸触媒の存在下で、120~160℃の反応温度で反応させて、N-アルキルモルホリンを製造する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記化学式1:
JPEG
2024144922000004.jpg
36
151
式中、Rは、炭素原子数1~8のアルキル基を表す、
で表されるN-アルキルジエタノールアミンを、酸触媒の存在下で、120~160℃の反応温度で反応させて、下記化学式2:
JPEG
2024144922000005.jpg
36
151
式中、Rは、炭素原子数1~8のアルキル基を表す、
で表されるN-アルキルモルホリンを得ることを含む、N-アルキルモルホリンの製造方法。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記酸触媒が濃硫酸を含む、請求項1に記載のN-アルキルモルホリンの製造方法。
【請求項3】
前記反応温度が140~150℃である、請求項1または2に記載のN-アルキルモルホリンの製造方法。
【請求項4】
無溶媒で、前記酸触媒を初期仕込みした状態で、前記N-アルキルジエタノールアミンを滴下により添加して前記反応を実施する、請求項1または2に記載のN-アルキルモルホリンの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、N-アルキルモルホリンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
N-アルキルモルホリン等のモルホリン化合物は、例えば、医薬品、農薬、高分子材料等の原料等として幅広く使用されている。
【0003】
従来、N-アルキルモルホリンの製造方法としては、アミノアルコールであるN-アルキルジエタノールアミンなどを水および塩酸の存在下で加熱して環形成(環化)を起こし、モルホリンを蒸留によって単離して得る方法が知られている。また、この方法による場合の環形成(環化)温度は、175~190℃である(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭46-32187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、本発明者らは、上述した特許文献1に記載されている反応温度を採用してN-アルキルジエタノールアミンからのN-アルキルモルホリンの製造を行った。そうしたところ、製造されたN-アルキルモルホリンを大気中で長期間保存した場合、経時で着色するという問題が生じることが判明した。このような着色はN-アルキルモルホリン自体の商品価値を低下させるのみならず、それを原料として製造される誘導品の品質にも重大な影響を与える可能性がある。
【0006】
そこで本発明は、N-アルキルジエタノールアミンを原料として用いてN-アルキルモルホリンを製造するに当たり、得られたN-アルキルモルホリンの保存時における経時的な着色を抑制しうる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、N-アルキルジエタノールアミンを原料としてN-アルキルモルホリンを製造する際に、反応温度を従来知られている範囲よりも低い範囲に制御することで、上記課題が解決されうることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明の一形態は、下記化学式1:
【0009】
JPEG
2024144922000001.jpg
36
151
【0010】
式中、Rは、炭素原子数1~8のアルキル基を表す、
で表されるN-アルキルジエタノールアミンを、酸触媒の存在下で、120~160℃の反応温度で反応させて、下記化学式2:
(【0011】以降は省略されています)

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