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公開番号
2024143031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055497
出願日
2023-03-30
発明の名称
アクリル酸の製造方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C07C
51/235 20060101AFI20241003BHJP(有機化学)
要約
【課題】 イソプロピルアルコールの爆発を避けながら高い収率でアクリル酸を製造する方法を提供する。
【解決手段】 イソプロピルアルコールからアクリル酸を製造する方法であって、該製造方法は、7~9容量%のイソプロピルアルコールと、イソプロピルアルコールに対して容量比で1.2~1.7倍の酸素とを含む反応ガスを用いて、イソプロピルアルコールと酸素からアクロレインを製造する第一工程と、該第一工程によって得られるアクロレインを含むガスに対して、第一工程に用いる反応ガスに含まれるイソプロピルアルコールに対して容量比で0.1~1.7倍の酸素を追加供給して、アクロレインと酸素からアクリル酸を製造する第二工程とを含むことを特徴とするアクリル酸の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
イソプロピルアルコールからアクリル酸を製造する方法であって、
該製造方法は、7~9容量%のイソプロピルアルコールと、イソプロピルアルコールに対して容量比で1.2~1.7倍の酸素とを含む反応ガスを用いて、イソプロピルアルコールと酸素からアクロレインを製造する第一工程と、
該第一工程によって得られるアクロレインを含むガスに対して、第一工程に用いる反応ガスに含まれるイソプロピルアルコールに対して容量比で0.1~1.7倍の酸素を追加供給して、アクロレインと酸素からアクリル酸を製造する第二工程とを含む
ことを特徴とするアクリル酸の製造方法。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記第一工程は、アクロレイン製造用触媒にイソプロピルアルコールと酸素とを含む反応ガスを導入して行われることを特徴とする請求項1に記載のアクリル酸の製造方法。
【請求項3】
前記第二工程は、アクリル酸製造用触媒に第一工程の生成物であるアクロレインを含む反応ガスと追加供給される酸素とを導入して行われることを特徴とする請求項1に記載のアクリル酸の製造方法。
【請求項4】
前記第一工程に用いる反応ガスに含まれる酸素と第二工程で追加供給される酸素との合計量が、第一工程に用いる反応ガスに含まれるイソプロピルアルコールに対して容量比で1.8~2.9倍となる量であることを特徴とする請求項1に記載のアクリル酸の製造方法。
【請求項5】
前記第一工程の反応ガスは、バイオマス由来のイソプロピルアルコールを含むことを特徴とする請求項1に記載のアクリル酸の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクリル酸の製造方法に関する。より詳しくは、各種工業製品の原料等として好適に使用できるアクリル酸の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
アクリル酸はアクリル樹脂や親水性樹脂の原料として工業的に広く利用されている。アクリル酸の製造方法としては、固定床多管式連続反応器を用い酸化物触媒の存在下、化石資源由来の原料であるプロピレンやイソプロパノールを接触気相酸化によりアクロレインとし、これを更に接触気相酸化する二段酸化方法が一般的である。アクリル酸の製造方法については、特定の触媒を分割して設置した固定床多管型反応器を用い、アクロレインまたはアクロレイン含有ガスを分子状酸素または分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化してアクリル酸を製造する方法(特許文献1参照)や、発酵法によりイソプロピルアルコールを得る工程と、得られたイソプロピルアルコールを、加熱し酸素存在下かつ部分酸化触媒を用いて部分酸化することでアクリル酸又はアクロレインを得る工程とを含むアクリル酸の製造方法(特許文献2参照)等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-089671号公報
特開2015-160807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
イソプロピルアルコールは爆発範囲が広いため、気相接触酸化反応でイソプロピルアルコールからアクリル酸を製造する場合、爆発範囲を避けるためには入口ガス中のイソプロピルアルコール濃度を7%未満にするか、あるいは酸素濃度を下げる必要がある。イソプロピルアルコール濃度や酸素濃度を下げると、アクリル酸の製造量が低下するため、イソプロピルアルコールの爆発を避けながら高い収率でアクリル酸を製造することができる方法が求められている。
【0005】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、イソプロピルアルコールの爆発を避けながら高い収率でアクリル酸を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、イソプロピルアルコールの爆発を避けながら高い収率でアクリル酸を製造する方法について検討し、イソプロピルアルコールと、イソプロピルアルコールに対して容量比で1.2~1.7倍の酸素とを含む反応ガスを用いてイソプロピルアルコールと酸素からアクロレインを製造する工程を行った後、得られたアクロレインを含むガスに対して所定の割合の酸素を追加供給してアクロレインと酸素からアクリル酸を製造する工程を行うようにすると、原料として7容量%以上の濃度のイソプロピルアルコールを含む反応ガスを用いてもイソプロピルアルコールの爆発を避けながらアクリル酸を製造でき、高い収率でアクリル酸を得ることができることを見出し、本発明に到達したものである。
【0007】
すなわち本発明は、以下のとおりである。
[1]イソプロピルアルコールからアクリル酸を製造する方法であって、
該製造方法は、7~9容量%のイソプロピルアルコールと、イソプロピルアルコールに対して容量比で1.2~1.7倍の酸素とを含む反応ガスを用いて、イソプロピルアルコールと酸素からアクロレインを製造する第一工程と、
該第一工程によって得られるアクロレインを含むガスに対して、第一工程に用いる反応ガスに含まれるイソプロピルアルコールに対して容量比で0.1~1.7倍の酸素を追加供給して、アクロレインと酸素からアクリル酸を製造する第二工程とを含む
ことを特徴とするアクリル酸の製造方法。
【0008】
[2]前記第一工程は、アクロレイン製造用触媒にイソプロピルアルコールと酸素とを含む反応ガスを導入して行われることを特徴とする[1]に記載のアクリル酸の製造方法。
【0009】
[3]前記第二工程は、アクリル酸製造用触媒に第一工程の生成物であるアクロレインを含む反応ガスと追加供給される酸素とを導入して行われることを特徴とする[1]又は[2]に記載のアクリル酸の製造方法。
【0010】
[4]前記第一工程に用いる反応ガスに含まれる酸素と第二工程で追加供給される酸素との合計量が、第一工程に用いる反応ガスに含まれるイソプロピルアルコールに対して容量比で1.8~2.9倍となる量であることを特徴とする[1]~[3]のいずれかに記載のアクリル酸の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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