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公開番号2024141646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053411
出願日2023-03-29
発明の名称化合物、組成物、硬化物、光学異方体、反射膜
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類C07C 69/757 20060101AFI20241003BHJP(有機化学)
要約【課題】 初期HTPが高く、且つ、露光処理を施された際の異性化感度が高い化合物を提供する。また、組成物、硬化物、光学異方体、及び反射膜を提供する。
【解決手段】式(1)で表される化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024141646000028.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">7</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">43</com:WidthMeasure> </com:Image> 式(1)中、X1は、式(A-1)~式(A-4)からなる群から選ばれる式で表される2価の構造部位を表す。R1は、式(B-1)で表される1価の置換基を表す。R2は、式(B-2)で表される1価の置換基を表す。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024141646000029.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">138</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1)で表される化合物。
JPEG
2024141646000023.jpg
7
41
式(1)中、X

は、式(A-1)~式(A-4)からなる群から選ばれる式で表される2価の構造部位を表す。R

は、式(B-1)で表される1価の置換基を表す。R

は、式(B-2)で表される1価の置換基を表す。
JPEG
2024141646000024.jpg
35
136
式(A-1)中、Q

は、2価の連結基を表す。*は、結合位置を表す。
式(A-2)中、*は、結合位置を表す。
式(A-3)中、pは、1~10の整数を表す。*は、結合位置を表す。
式(A-4)中、R
C41
及びR
C42
は、各々独立に、炭素数1~6のアルキル基を表す。*は、結合位置を表す。
JPEG
2024141646000025.jpg
6
82
式(B-1)中、L
11
は、単結合又は2価の連結基を表す。R
11
は、*
S1
-CR
1X
=CH-A
1X
-(R
12


で表される1価の基、又は、*
S2
-A
1Y
-CH=CR
2X
-R
13
で表される1価の基を表す。*
S1
及び*
S2
は、結合位置を表す。R
1X
及びR
2X
は、水素原子又はシアノ基を表す。A
1X
は、l+1価の芳香環基を表す。R
12
は、1価の置換基を表す。lは、0以上の整数を表す。A
1Y
は、2価の芳香環基を表す。R
13
は、水素原子又は1価の置換基を表す。*は、X

との結合位置を表す。
なお、lが2以上の整数の場合、複数存在するR
12
同士は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
JPEG
2024141646000026.jpg
14
103
式(B-2)中、L
21
及びL
22
は、各々独立に、単結合、又は、少なくとも1つの-CH

-が-CO-、-O-、-S-、若しくは-NR

-で置換されていてもよい、炭素数1~6のアルキレン基を表す。R

は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を表す。A
2X
は、2価の芳香環基又は2価の脂環基を表す。A
2Y
は、n+1価の芳香環基又はn+1価の脂環基を表す。R
23
は、1価の置換基を表す。m及びnは、各々独立に、0以上の整数を表す。
なお、mが2以上の整数の場合、複数存在するL
21
同士、及び、複数存在するA
2X
同士は、互いに同一であっても異なっていてもよい。また、nが2以上の整数の場合、複数存在するR
23
同士は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記R

が、式(B-1A)で表される1価の置換基を表す、請求項1に記載の化合物。
JPEG
2024141646000027.jpg
13
111
式(B-1A)中、R
11
は、*
S1
-CR
1X
=CH-A
1X
-(R
12


で表される1価の基、又は、*
S2
-A
1Y
-CH=CR
2X
-R
13
で表される1価の基を表す。*
S1
及び*
S2
は、結合位置を表す。R
1X
及びR
2X
は、水素原子又はシアノ基を表す。A
1X
は、l+1価の芳香環基を表す。R
12
は、1価の置換基を表す。lは、0以上の整数を表す。A
1Y
は、2価の芳香環基を表す。R
13
は、水素原子又は1価の置換基を表す。L
31
及びL
32
は、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。L
3X
は、*
S3
-CR
3X
=CH-A
3X
-*
S4
で表される連結基を表す。R
3X
は、水素原子又はシアノ基を表す。A
3X
は2価の芳香環基を表す。*
S3
及び*
S4
は、結合位置を表す。vは、0以上の整数を表す。*は、X

との結合位置を表す。
なお、lが2以上の整数の場合、複数存在するR
12
同士は、互いに同一であっても異なっていてもよい。vが2以上の整数の場合、複数存在するL
31
同士、及び、複数存在するL
3X
同士は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
【請求項3】
前記式(B-1A)中の前記vが、1以上の整数を表し、前記式(B-2)中の前記mが、1以上の整数を表す、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記式(B-1A)中の前記R
11
において、前記R
1X
及び前記R
2X
が、シアノ基を表す、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
前記式(B-1A)中、前記vが、1以上の整数を表し、前記L
3X
中における前記R
3X
が、水素原子を表す、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
波長365nmにおけるモル吸光係数が、3,000L・mol
-1
・cm
-1
以上である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項7】
前記式(1)中、X

が、式(A-1)又は式(A-2)で表される2価の構造部位を表す、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の化合物を含む、組成物。
【請求項9】
更に、液晶性化合物を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記液晶性化合物が、2つの重合性基を有する、請求項9に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、組成物、硬化物、光学異方体、及び反射膜に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
液晶性を示す化合物(以後、「液晶性化合物」ともいう。)は、種々の用途に適用できる。例えば、液晶性化合物は、位相差膜に代表される光学異方体の製造、及び、コレステリック液晶相を固定してなる反射膜の製造等に適用される。
一般的に、コレステリック液晶相は、ネマチック液晶にキラル化合物を添加することにより形成される。キラル剤の一例としては、比較的大きい螺旋捻じり力(HTP:Helical twisting power)を有するキラル化合物として知られるビナフチル誘導体が挙げられる。
【0003】
ところで、近年、露光によってHTPの強度を変化させるキラル化合物の検討がなされている。例えば、特許文献1では、露光によるHTPの変化率に優れるビナフチル誘導体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/181433号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献1に記載されたビナフチル誘導体について検討したところ、露光処理を施される前のHTP(露光処理により異性化される前のHTP。以下「初期HTP」ともいう。)、及び、露光処理を施された際の異性化感度(具体的には、波長365nmの光を照射された際において、露光量10mJ/cm

時点での異性化到達率(%))の双方について、更に改善の余地があることを明らかとした。つまり、初期HTPを高め、且つ、露光処理を施された際の異性化感度を高める改善の余地があることを明らかとした。
【0006】
そこで、本発明は、初期HTPが高く、且つ、露光処理を施された際の異性化感度が高い化合物を提供することを課題とする。
また、本発明は、組成物、硬化物、光学異方体、及び反射膜を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
〔1〕 後述する式(1)で表される化合物。
〔2〕 上記R

が、後述する式(B-1A)で表される1価の置換基を表す、〔1〕に記載の化合物。
〔3〕 上記式(B-1A)中の上記vが、1以上の整数を表し、上記式(B-2)中の上記mが、1以上の整数を表す、〔2〕に記載の化合物。
〔4〕 上記式(B-1A)中の上記R
11
において、上記R
1X
及び上記R
2X
が、シアノ基を表す、〔2〕に記載の化合物。
〔5〕 上記式(B-1A)中、上記vが、1以上の整数を表し、上記L
3X
中における上記R
3X
が、水素原子を表す、〔2〕に記載の化合物。
〔6〕 波長365nmにおけるモル吸光係数が、3,000L・mol
-1
・cm
-1
以上である、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の化合物。
〔7〕 上記式(1)中、X

が、式(A-1)又は式(A-2)で表される2価の構造部位を表す、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の化合物。
〔8〕 〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の化合物を含む、組成物。
〔9〕 更に、液晶性化合物を含む、〔8〕に記載の組成物。
〔10〕 上記液晶性化合物が、2つの重合性基を有する、〔9〕に記載の組成物。
〔11〕 〔9〕又は〔10〕に記載の組成物を硬化してなる、硬化物。
〔12〕 〔9〕又は〔10〕に記載の組成物を硬化してなる、光学異方体。
〔13〕 〔9〕又は〔10〕に記載の組成物を硬化してなる、反射膜。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、初期HTPが高く、且つ、露光処理を施された際の異性化感度が高い化合物を提供できる。
また、本発明によれば、組成物、硬化物、光学異方体、及び反射膜を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に制限されるものではない。
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、各成分は、各成分に該当する物質を1種単独でも用いても、2種以上を併用してもよい。ここで、各成分について2種以上の物質を併用する場合、その成分についての含有量とは、特段の断りが無い限り、併用した物質の合計の含有量を指す。
本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート及びメタクリレートのいずれか一方又は双方」の意味で使用される。
本明細書において、固形分とは、組成物層を形成する成分を意図し、溶媒は含まれない。なお、組成物層を形成する成分は、組成物層を形成する成分であれば、その性状が液体状であっても、固形分とみなす。
(【0011】以降は省略されています)

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