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公開番号2024085327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199805
出願日2022-12-14
発明の名称ブランケット、および、ブランケットの面取り装置
出願人東洋製罐株式会社
代理人個人,個人
主分類B41N 10/04 20060101AFI20240619BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 水なし平版印刷において刷版への傷付与性が低く、従って刷版に高い耐刷性が得られ、その結果、高い印刷効率が得られるブランケットおよびこのブランケットを得るためのブランケットの面取り装置を提供すること。
【解決手段】 ブランケットは、水なし平版印刷機のブランケットホイールの外周面に装着され、版胴上の刷版と回転接触することにより一面上にインク画像が形成される平板状のブランケットであって、前記インク画像が形成される一面を有する最外層がゴム層よりなり、前記ブランケットホイールの外周面上に装着されたときに刷版との回転接触方向に延びる両側縁の少なくとも一方における前記一面側の角縁部が、面取りされた傾斜面よりなることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
水なし平版印刷機のブランケットホイールの外周面に装着され、版胴上の刷版と回転接触することにより一面上にインク画像が形成される平板状のブランケットであって、
前記インク画像が形成される一面を有する最外層がゴム層よりなり、
前記ブランケットホイールの外周面上に装着されたときに刷版との回転接触方向に延びる両側縁の少なくとも一方における前記一面側の角縁部が、面取りされた傾斜面よりなることを特徴とするブランケット。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記傾斜面は、前記ゴム層に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブランケット。
【請求項3】
前記傾斜面が30~40°の角度を有することを特徴とする請求項1に記載のブランケット。
【請求項4】
前記ゴム層の厚みは200~400μmであることを特徴とする請求項1に記載のブランケット。
【請求項5】
前記ブランケットが、前記ゴム層の直下に布層を有する積層体よりなり、
前記傾斜面は、前記ゴム層のみに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブランケット。
【請求項6】
水なし平版印刷機のブランケットホイールの外周面に装着され、版胴上の刷版と回転接触することにより一面上にインク画像が形成される平板状のブランケットの側縁における前記一面側の角縁部を面取りするための面取り装置であって、
前記ブランケットの側縁に対する、前記ブランケットの側縁を研磨する研磨工具の相対角度を規定する角度規定機構と、
前記ブランケットと、前記角度規定機構によって決定された角度で前記ブランケットの側縁に接触させた前記研磨工具とを、前記ブランケットの側縁に沿って相対的に移動させる位置決め移動機構とを有することを特徴とするブランケットの面取り装置。
【請求項7】
前記位置決め移動機構が、搬送路において搬送されるブランケットの姿勢を保持する姿勢保持ガイド部材を有することを特徴とする請求項6に記載のブランケットの面取り装置。
【請求項8】
前記ブランケットと前記研磨工具との相対的な移動速度が1~5cm/secとされることを特徴とする請求項6に記載のブランケットの面取り装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水なし平版印刷機に用いる面取り処理されたブランケット、およびブランケットの面取り処理を行うことができるブランケットの面取り装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
飲料等の内容物を収容可能な2ピース缶に各種の印刷を施す印刷システムにおいては、印刷層は、一般にオフセット方式の印刷機で缶体の外周面に施される。このようなオフセット印刷機においては、版胴上の刷版と、刷版から回転接触によりインキ層を受領してこれを缶体胴部に転写させるためのブランケットとが用いられ、その印刷方式としては、従来、刷版が樹脂凸版であるドライオフセット印刷が用いられてきたが、近年では、文字再現や網点による階調再現において優れている刷版が水なし平版である水なし平版印刷が試みられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところが、水なし平版印刷に用いられる刷版においては、特許文献1に開示されているように、非画線部がインキ反発性のシリコーン樹脂層で形成されており、シリコーン樹脂層が比較的軟らかい材料であることから、印刷時にブランケットのエッジが接触する箇所で版面に傷付きが発生しやすい、という問題がある。水なし平版オフセット印刷では、版面のシリコーン樹脂層が非画線部となり、このインキ反発性を利用して印刷が行われているため、シリコーン樹脂層の傷付きによりインキ反発性が部分的に失われると、本来非画線部であるべき部分にインキが転移し、その結果、得られる印刷物にインキ汚れが生じて印刷精度が低くなる、という問題点がある。すなわち、水なし平版印刷においては、従来の樹脂凸版を用いた印刷と比較して、耐刷性において大幅に劣っているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-058257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、水なし平版印刷において刷版への傷付与性が低く、従って刷版に高い耐刷性が得られ、その結果、高い印刷効率が得られるブランケットおよびこのブランケットを得るためのブランケットの面取り装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のブランケットは、水なし平版印刷機のブランケットホイールの外周面に装着され、版胴上の刷版と回転接触することにより一面上にインク画像が形成される平板状のブランケットであって、
前記インク画像が形成される一面を有する最外層がゴム層よりなり、
前記ブランケットホイールの外周面上に装着されたときに刷版との回転接触方向に延びる両側縁の少なくとも一方における前記一面側の角縁部が、面取りされた傾斜面よりなることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のブランケットにおいては、前記傾斜面は、前記ゴム層に形成されていることが好ましい。
また、前記傾斜面が30~40°の角度を有することが好ましい。
また、前記ゴム層の厚みは200~400μmであることが好ましい。
【0008】
また、本発明のブランケットにおいては、前記ブランケットが、前記ゴム層の直下に布層を有する積層体よりなり、
前記傾斜面は、前記ゴム層のみに形成されていることが好ましい。
【0009】
本発明のブランケットの面取り装置は、水なし平版印刷機のブランケットホイールの外周面に装着され、版胴上の刷版と回転接触することにより一面上にインク画像が形成される平板状のブランケットの側縁における前記一面側の角縁部を面取りするための面取り装置であって、
前記ブランケットの側縁に対する、前記ブランケットの側縁を研磨する研磨工具の相対角度を規定する角度規定機構と、
前記ブランケットと、前記角度規定機構によって決定された角度で前記ブランケットの側縁に接触させた前記研磨工具とを、前記ブランケットの側縁に沿って相対的に移動させる位置決め移動機構とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明のブランケットの面取り装置においては、前記位置決め移動機構が、搬送路において搬送されるブランケットの姿勢を保持する姿勢保持ガイド部材を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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