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公開番号2024085027
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199339
出願日2022-12-14
発明の名称積層体およびそれを用いた包装袋
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人
主分類B32B 15/08 20060101AFI20240619BHJP(積層体)
要約【課題】基材とシーラント層とがポリオレフィン系の単一素材を用いたモノマテリアル包材であって、リサイクル性に優れ、遮光性やガスバリア性を兼ね備えた積層体およびそれを用いた包装袋を提供する。
【解決手段】第1の基材層と、接着層と、シーラント層とをこの順に備える積層体であって、
前記第1の基材層と前記接着層との間に第1蒸着膜を、前記ヒートシール層と前記接着層との間に第2蒸着膜を備え、
前記積層体の全光線透過率が0.1%以内であり、
前記積層体の光学濃度値が3.0以上であることを特徴とする積層体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1基材層と、接着層と、シーラント層とをこの順に備える積層体であって、
前記第1基材層と前記接着層との間に第1蒸着層を、前記ヒートシール層と前記接着層との間に第2蒸着層を備え、
前記第1蒸着層および第2蒸着層はガスバリア性を有する金属蒸着膜であり、
前記積層体の全光線透過率が0.1%以内であり、
前記積層体の光学濃度値が3.0以上であることを特徴とする積層体。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の積層体にさらに第2基材層を含み、
前記第2基材層は、前記第1基材層と、前記シーラント層との間に、接着層を介して設けられ、
第2基材層のどちらか一方の面に、前記第1蒸着層、または、前記第2蒸着層を備えることを特徴とする積層体。
【請求項3】
前記第1基材層と、前記シーラント層とがポリオレフィン樹脂を含み、前記ポリオレフィン樹脂の合計質量が、積層体の全量を基準として、90質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記第1および第2基材層と、前記シーラント層とがポリオレフィン樹脂を含み、前記ポリオレフィン樹脂の合計質量が、積層体の全量を基準として、90質量%以上であることを特徴とする請求項2に記載の積層体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の積層体を用いてなる包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モノマテリアル包材であって、リサイクル性に優れ、遮光性やガスバリア性を備えた積層体およびそれを用いた包装袋に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
食品、医薬品等の包装に用いられる包装材料には、内容物の変質や腐敗等を抑制し、それらの機能や品質を維持するため、内容物を変性させる気体(水蒸気、酸素、その他)の進入を防ぐ性質、つまりガスバリア性が求められる。そのため、これらの包装材料には、ガスバリア性を有するフィルム材料(ガスバリアフィルム)が用いられる。
【0003】
また、特に上記医薬品向けの包装材料に対しては、ガスバリア性のみならず、内容物を紫外線を始めとする外光の影響から保護するために遮光性が求められることがある。ガスバリア性と遮光性を併せ持つ包装材料として最も一般的に用いられているのは、金属箔や金属蒸着膜を含む積層体である。
【0004】
金属箔や金属蒸着膜としては、遮光性の高いアルミニウム箔や、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを基材として表面にアルミニウム蒸着膜を形成したPETフィルム(東レフィルム加工製VM-PET)が用いられ、特に遮光性の求められる医薬品包材にはアルミニウム蒸着膜を厚くしたVM-PETを使用していた(特許文献1参照)。
【0005】
ところで、近年、海洋プラスチックごみ問題等に端を発する環境意識の高まりから、プラスチック材料の分別回収と再資源化のさらなる高効率化が求められつつある。これまでは、様々な異種材料を組み合わせることで高性能化を図ってきた包装用の積層体においても例外でなく、単一素材を用いたモノマテリアル化が求められるようになってきた。
【0006】
積層体においてモノマテリアル化を実現するためには、90%質量以上の同一樹脂素材を用いた包装材料を使用する必要がある。例えばポリオレフィンの一種であるポリプロピレンやポリエチレンは、包装材料に広く使用されているため、ポリプロピレンやポリエチレンを使用した積層体のモノマテリアル化が期待されている。
【0007】
モノマテリアル化を実現するために、例えば、特許文献2では、基材、ヒートシール層の少なくとも一方の面に蒸着層を備えるポリエチレン系フィルムを用いた積層体が提案されており、印刷適性、製袋適性の観点から延伸ポリエチレンが基材として開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-64633号公報
特開2020-055157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述のVM-PETは、PETとアルミニウム蒸着膜との密着性に優れており、アルミニウム蒸着膜を厚くできるため遮光性が十分であるが、特許文献2に記載の積層体を適用した際に、ポリオレフィン系基材の表面にアルミニウム蒸着膜を厚くすることが難しく、遮光性が十分ではない虞があった。これは、アルミニウム蒸着膜を形成する基材に用いるポリエチレンは耐熱性が低く(熱によって変化しやすく)、アルミニウム蒸着膜を形成す
る段階で伸縮してクラックを生じるためである。
【0010】
クラックが生じると、積層体にデラミネーションを生じたり、包装材料が破れたりしたりする虞がある。上記事情を踏まえ、本発明は、基材とシーラント層とがポリオレフィン系の単一素材を用いたモノマテリアル包材であって、リサイクル性に優れ、遮光性とガスバリア性を兼ね備えた積層体およびそれを用いた包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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