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公開番号2024082626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196600
出願日2022-12-08
発明の名称車両下部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20240613BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】後席に着座する乗員の足元空間を狭くすることなく、車両の側面衝突時における衝突荷重を吸収できる車両下部構造を得る。
【解決手段】車両12のフロアパネル14とバッテリケース16との間で、かつ前席を支持する支持部材18の後側部分よりも前方側で車幅方向に延在するクロスメンバ20と、閉断面形状に形成され、クロスメンバ20の車幅方向外側端部とロッカ30とを連結する連結部材22と、を備えた車両下部構造10であって、連結部材22の上壁22Uにおける車幅方向最外側から内側へ順に前後方向に延在する第1脆弱部24及び第2脆弱部26を形成するとともに、正面視で第1脆弱部24と第2脆弱部26との間における連結部材22の下壁22Dに前後方向に延在する第3脆弱部28を形成し、第1脆弱部24と第3脆弱部28との車幅方向に沿った間隔D1を、第2脆弱部26と第3脆弱部28との車幅方向に沿った間隔D2よりも短くする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフロアパネルの車両下方側に搭載されたバッテリケースと、
前記フロアパネルと前記バッテリケースとの間で、かつ前記車両の前席を支持する支持部材の後側部分よりも車両前方側で車幅方向に延在するクロスメンバと、
前記クロスメンバの車幅方向外側で車両前後方向に延在するロッカと、
閉断面形状に形成され、前記クロスメンバの車幅方向外側端部と前記ロッカとを連結する連結部材と、
を備え、
前記連結部材の上壁における車幅方向最外側から内側へ順に車両前後方向に延在する第1脆弱部及び第2脆弱部が形成されるとともに、正面視で前記第1脆弱部と前記第2脆弱部との間における前記連結部材の下壁に車両前後方向に延在する第3脆弱部が形成され、
前記第1脆弱部と前記第3脆弱部との車幅方向に沿った間隔が、前記第2脆弱部と前記第3脆弱部との車幅方向に沿った間隔よりも短くされている車両下部構造。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記第3脆弱部は、前記第1脆弱部及び前記第2脆弱部よりも脆弱に形成されている請求項1に記載の車両下部構造。
【請求項3】
前記第1脆弱部、前記第2脆弱部、前記第3脆弱部が、それぞれ第1ビード部、第2ビード部、第3ビード部とされるとともに、前記第3ビード部の深さが、前記第1ビード部及び前記第2ビード部の深さよりも深くされている請求項1に記載の車両下部構造。
【請求項4】
前記連結部材は、前記クロスメンバよりも剛性が低くされている請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両下部構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
内部にバッテリが収納されたバッテリケースをクロスメンバの下方側に搭載する車両において、車両の側面衝突時に、シートブラケットを回転させてクロスメンバの車幅方向外側端部を下方側へ向けて変形させ、衝突荷重を吸収するようにした構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-113006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような構造では、クロスメンバの車両前後方向の位置を、前席を支持するシートブラケットの後側部分と同位置にする必要がある。つまり、クロスメンバを後席に近づけて配置する必要がある。この場合、後席に着座する乗員のつま先が、フロアパネルを介してクロスメンバに当たってしまい、結果的に後席に着座する乗員の足元空間を狭くしてしまう不具合がある。
【0005】
そこで、本発明は、後席に着座する乗員の足元空間を狭くすることなく、車両の側面衝突時における衝突荷重を吸収できる車両下部構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の車両下部構造は、車両のフロアパネルの車両下方側に搭載されたバッテリケースと、前記フロアパネルと前記バッテリケースとの間で、かつ前記車両の前席を支持する支持部材の後側部分よりも車両前方側で車幅方向に延在するクロスメンバと、前記クロスメンバの車幅方向外側で車両前後方向に延在するロッカと、閉断面形状に形成され、前記クロスメンバの車幅方向外側端部と前記ロッカとを連結する連結部材と、を備え、前記連結部材の上壁における車幅方向最外側から内側へ順に車両前後方向に延在する第1脆弱部及び第2脆弱部が形成されるとともに、正面視で前記第1脆弱部と前記第2脆弱部との間における前記連結部材の下壁に車両前後方向に延在する第3脆弱部が形成され、前記第1脆弱部と前記第3脆弱部との車幅方向に沿った間隔が、前記第2脆弱部と前記第3脆弱部との車幅方向に沿った間隔よりも短くされている。
【0007】
第1の態様の発明によれば、車両の側面衝突時に、ロッカを介して連結部材に車幅方向内側へ向かう衝突荷重が入力される。ここで、連結部材の上壁には、車両前後方向に延在する第1脆弱部及び第2脆弱部が車幅方向最外側から内側へ順に形成され、正面視で第1脆弱部と第2脆弱部との間における連結部材の下壁には、車両前後方向に延在する第3脆弱部が形成されている。そして、第1脆弱部と第3脆弱部との車幅方向に沿った間隔が、第2脆弱部と第3脆弱部との車幅方向に沿った間隔よりも短くされている。
【0008】
したがって、連結部材に車幅方向内側へ向かう衝突荷重が入力されると、第1脆弱部と第2脆弱部との間における連結部材の上壁及び下壁が車両上方側へ凸となるように変形する。これにより、車両の前席を支持する支持部材の後側部分よりも車両前方側で車幅方向に延在するクロスメンバの車幅方向外側端部を車両下方側へ向けて変形させることが可能となり、クロスメンバの車幅方向略中央部を車両上方側へ向けて変形させることが可能となる。つまり、連結部材及びクロスメンバにより、後席に着座する乗員の足元空間を狭くすることなく、車両の側面衝突時における衝突荷重が吸収される。
【0009】
また、本発明に係る第2の態様の車両下部構造は、第1の態様の車両下部構造であって、前記第3脆弱部は、前記第1脆弱部及び前記第2脆弱部よりも脆弱に形成されている。
【0010】
第2の態様の発明によれば、第3脆弱部が第1脆弱部及び第2脆弱部よりも脆弱に形成されている。したがって、車両の側面衝突時に、連結部材に車幅方向内側へ向かう衝突荷重が入力されると、第1脆弱部と第2脆弱部との間における連結部材の上壁及び下壁が車両上方側へ凸となるように変形し易くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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