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公開番号2023107279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-03
出願番号2022008372
出願日2022-01-24
発明の名称多目的運搬トレー
出願人個人
代理人
主分類B62B 17/06 20060101AFI20230727BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】従来、積雪上を車輪の付いた台車で荷物を運搬するときは、車輪が雪中に埋まって回転しないため強引に台車を引きずるか台車の下部にソリを装着する方法が取られていたが、装置も複雑で高価であり、積雪時期のみの使用であった。また、ソリや台車に雪が付着して室内に持ち込むことも課題であった。
【解決手段】そこで、積雪上でも通常地面でも容易に着脱が出来、台車にも着雪させることなく、かつ、通年多目的に使用できるように、底板、前壁板、側壁板を設け、後端を開口した箕状の形状で、前壁板と両側壁板に把持部を長円形に向け、底板下面の後方から前壁板外面の上方に向けて半円柱状補強部材を装備し、前壁板から両側壁板の上周縁は補強のために円筒状補強材として外側に巻き込み、底板後端の開口部を肉厚で補強して、これらを金属製か合成樹脂で一体成形した多目的運搬トレーとした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底板(1)の前方に湾曲して立ち上がった前壁板(2)と両側に緩やかな曲面で立ち上がり、前壁板(2)から両側の後端部に向かって徐々に幅狭くなった側壁板(3)を設け、後端は開口した略直方体で箕状の形状をし、前壁板(2)中央の上縁直下に把持部(4)と両側壁板(3)の中央の上縁直下に把持部(5)と後方上縁直下に把持部(6)をそれぞれ長円形に設け、底板(1)下面の後方から前壁板(2)外面の上方に向けて半円柱状補強部材(7)が装備され、補強部材のそれぞれの両端は扁平して底板(1)と前壁板(2)の厚さと一体化させ、前壁板(2)から両側壁板(3)の上周縁は補強のために円筒状補強部材(8)として外側に巻き込み、両端は扁平して両側壁板(3)の厚さと一体化させ、底板(1)の後端は開口されていることから補強のために肉厚となっているが、後縁は接地面に向かってテーパーが付いたクサビ状とし、これらを金属製か合成樹脂製で一体成形してなることを特徴とする多目的運搬トレー。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
円筒状補強部材(8)の強度をさらに増すためには、金属製か合成樹脂製のパイプを円筒状補強部材の中に巻き込んで製作することもできる請求項1に記載の多目的運搬トレー。
【請求項3】
把持部に紐やロープを連結して重たい荷物や土砂、土嚢、瓦礫などを運搬する運搬具として引いたり、雪や土砂、残骸、ゴミなどを掬い集める道具としても使用したりすることもできる、請求項1に記載の多目的運搬トレー。
【請求項4】
前壁板と側壁板の把持部を数人で持つことによって、災害時、災害復旧時などでの老若男女や傷病者など速やかな移動の出来ない人達を、座らせたり横臥させたりして搬送するなど緊急用簡易担架としても利用可能な請求項1に記載の多目的運搬トレー。
【請求項5】
底板に半円柱状の補強部材が装備されているため直進性が良く、上端周縁には円筒状の補強部材と把持部が装備されていることから、雪上などでの遊具としても利用できる請求項1に記載の多目的運搬トレー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積雪上での荷物の運搬や車椅子の移動、簡易的な除雪、通常地面上での物資の運搬、災害および災害復旧時の人や物資、土砂、残骸の運搬、移動など多目的に使用することが出来る運搬トレーに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、荷物の運搬には車輪付き手押し台車が広く一般的に使用されている。しかし、積雪上では車輪が回転しないばかりか、雪中に埋まって強く抵抗を受けるため走行が困難になるなど大きな支障を来す。また、建物の出入り口や運搬通路に降雪がある場合、スコップなどの除雪用具が必要になる。
積雪が浅い場合でも車輪や台車に雪が付着したまま屋内に入ると、床面に雪そのものが落ちたり、融けた水滴が落ちたりして床面を汚染し、清掃を必要としたり、滑って転倒する原因になるなど危険でもある。障害者の車椅子での移動においても同様である。
特開2018-118726、実登3193582は、台車の下部にソリを装着したもの、特開平08-011723は、車輪にソリを装着するもの、特開2003-252205は、障害者専用のソリである。また、構造が複雑で高価でもあり、装置の隙間に雪が付着したり入り込んだりする。さらに、いずれも台車と冬期間の積雪時にのみにしか使用できない。
本発明は、台車や車椅子の雪上や氷上の走行のみならず、一般的な荷物の雪上や通常地面上での運搬や携帯しての運搬、災害時、災害復旧時での老若男女や傷病者など速やかな移動の出来ない人の搬送や土嚢、土砂の運搬、がれきや残骸の撤去などにおいても地面や雪上を滑らしたり、一人から数人で持って運搬したりするときも通年を通して多目的に使用できるもので、従来の技術とは異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-118726
実登3193582
特開平08-011723
特開2003-252205
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、積雪上を車輪の付いた台車で荷物を運搬するときは、強引に台車を引きずるか台車の下部や台車の車輪にソリを装着する方法が取られていた。しかし、これらは装置も複雑で高価であり、また、積雪時期のみの使用であった。さらに、ソリ付き台車でもソリが装着されたまま室内に入るため、ソリやソリ装置の隙間に雪が付着するため、室内で落下したり室温により融けて水滴となって落ち、床面を濡らして清掃しなければならなかったり滑って転倒するなどの危険を免れることが出来なかった。
そこで、積雪上でも通常地面でも容易に装着することができ、台車および台車の車輪に着雪させることなく、また、単独でも荷物を積載して雪上や氷上、通常地面でも走行し、あるいは運搬用具として携帯して運搬することができ、さらに、冬期間の台車や車椅子の移動や運搬だけではなく、通年、各種の運搬に使用することが出来る多目的運搬トレーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成とした。
底板(1)の前方に湾曲して立ち上がった前壁板(2)と両側に緩やかな曲面で立ち上がり、前壁板(2)から両側の後端部に向かって徐々に幅狭くなった側壁板(3)を設け、後端を開口した略直方体で箕状の形状をし、前壁板(2)中央の上縁直下に把持部(4)と両側壁板(3)の中央の上縁直下に把持部(5)と後方上縁直下に把持部(6)がそれぞれ長円形に設けられている。底板(1)下面の後方から前壁板(2)外面の上方に向けて半円柱状補強部材(7)が装備され、補強部材のそれぞれの両端は扁平して底板(1)と前壁板(2)の厚さと一体化している。前壁板(2)から両側壁板(3)の上周縁は補強のために円筒状補強材(8)として外側に巻き込まれており、両端は扁平して両側壁板(3)の厚さと一体化している。底板(1)の後端は開口されていることから補強のために肉厚となっているが後縁は接地面に向かってテーパーが付いたクサビ状となっている。これらを金属製か合成樹脂製で一体成形してなることを特徴とする多目的運搬トレー(a)。
【発明の効果】
【0006】
例えば、台車で雪上や氷上を走行して荷物を運搬する際、当該多目的運搬トレーを使用すれば、当該多目的運搬トレー内に台車を車輪ごと載置して押すだけで、容易に滑走して移動することが出来るし、雪や氷の付着もなく、台車の車輪やソリ付き台車のソリよりも接地面積が広いので安定性があり、多少の段差や凸凹路面でも、安心安全に走行し運搬できる。
また、例えば、宅配者が高層ビルやマンションにおいて、台車に積載して運搬するまでもない、あるいは、荷崩れして積載出来ない変形物や小形軽量物を複数持ち、複数階の複数場所に配達する場合には当該多目的運搬トレーに積載し、多目的運搬トレーごと携帯して運搬することも可能である。また、災害時、災害復旧時などでの老若男女や傷病者など速やかな移動の出来ない人達を多目的運搬トレー上に座らせたり横臥させたりして搬送する緊急用簡易担架としての利用や土嚢、土砂の運搬、がれきや残骸の撤去などにおいても地面や雪上を滑らしたり、把持部に紐やロープを連結して引いたり、掬い集めたり、また、一人から数人で持って運搬したりすることもできる。さらに、当該多目的運搬トレーは、底板に半円柱状の補強部材が装備されているため直進性が良く、上端周縁には円筒状の補強部材と把持部が装備されていることから、雪上などでの遊具としても利用できるなど通年を通して多目的に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態を示す外観斜視図。
同側面図。
同平面図。
同正面図。
同台車用使用例図。
同台車用収納使用例図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1から図6に基づいて本発明の実施の形態を、台車に使用することを例として 詳細に説明する。図1は、本発明の多目的トレーに係る実施形態を示す外観斜視図、図2は、側面図、図3は、平面図、図4は、正面図、図5は、台車用使用例図、図6は、台車用収納例図である。
【実施例】
【0009】
図1は、本発明の多目的運搬トレーに係る実施形態を示す外観斜視図で、底板(1)の前方は、雪上や氷上、通常地面上でも容易に滑走可能とするために、滑らかに湾曲して立ち上がった前壁板(2)があり、該前壁板(2)に連続して両側に緩やかな曲面で立ち上がり、前壁板(1)から後端部に向かって徐々に幅狭くなった側壁板(3)が設けられている。前壁板と側壁板の立ち上がり高さは、台車の荷台高さと面一にすると、荷物が荷台よりはみ出して積載できる。少し高めにすると荷物が滑り落ちるのを防止するガードとすることもできる。
【0010】
両側壁板(3)が前壁板(2)から後端部に向けて幅狭くなっているのは、軽量化を図ること、深雪の場合でも、前壁板(2)とその近傍の側壁板(3)により滑走する通路は除雪されるため、当該多目的運搬トレー(a)内に雪が入り込むことはなく、したがって、台車にも付着することがないこと、簡易除雪用具として使用する際には雪や土砂、ゴミなどを掬いやすくすること、荷物の出し入れを容易にすることなどのためである。
(【0011】以降は省略されています)

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