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公開番号2024080110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193016
出願日2022-12-01
発明の名称ゴムクローラ
出願人株式会社ブリヂストン
代理人個人
主分類B62D 55/253 20060101AFI20240606BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】スプロケット穴を堅牢に塞ぐとともに、接地時にゴムラグ間の溝に取り込まれた土砂を強固に締固めて、トラクション性能を向上させることができる芯金入りのゴムクローラを供する。
【解決手段】無端帯状ゴム体(11)に、複数の芯金(20)がクローラ周方向に一定の間隔で埋設され、無端帯状ゴム体(11)の内部には芯金(20)のクローラ外周側にクローラ周方向に延びる無端帯状の抗張体層(30)がクローラ幅方向中央の両側に埋設され、無端帯状ゴム体(11)のクローラ幅方向中央でクローラ周方向に隣り合う芯金(20)の間にゴムクローラ(10)が巻き掛けられるスプロケット(2)の歯が入り込むスプロケット穴(15)が形成されるゴムクローラ(10)において、スプロケット穴(15)の底部がゴムラグ(12)により形成されることを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
無端帯状をなしクローラ外周側にゴムラグ(12)が形成される無端帯状ゴム体(11)に、複数の芯金(20)がクローラ周方向に一定の間隔で埋設され、
前記無端帯状ゴム体(11)の内部には、芯金(20)のクローラ外周側にクローラ周方向に延びる無端帯状の抗張体層(30)がクローラ幅方向中央の両側に埋設され、
前記無端帯状ゴム体(11)のクローラ幅方向中央でクローラ周方向に隣り合う前記芯金(20)の間に、前記ゴムクローラ(10)が巻き掛けられるスプロケット(2)の歯が入り込むスプロケット穴(15)が形成されるゴムクローラ(10)において、
前記スプロケット穴(15)の底部が前記ゴムラグ(12)により形成されることを特徴とするゴムクローラ。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記スプロケット穴(15)の底面は、前記抗張体層(30)よりも深い位置にあることを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
【請求項3】
前記無端帯状ゴム体(11)の隣り合う前記ゴムラグ(12a,12a)の間に形成される溝(13a)の一部は、クローラ厚み方向で、前記芯金(20)とともに、地面に沿って配列される転輪(5)が転動するゴムクローラ(10)の内周側の転輪通過面(16)と重なることを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
【請求項4】
前記溝(13a)は、前記転輪通過面(16)よりクローラ幅方向で外側に延びる外側溝(13b)と、前記外側溝(13b)に連続して前記外側溝(13b)よりクローラ幅方向で中央に形成される中央溝(13a)とを備え、
前記外側溝(13b)の前記中央溝に連続する連続溝部分(13bc)のクローラ周方向幅(Wbc)は、前記中央溝(13a)のクローラ周方向幅(Wa)より小さいことを特徴とする請求項3に記載のゴムクローラ。
【請求項5】
前記ゴムラグ(12)の少なくともクローラ幅方向外側の外側ゴムラグ部(13b)は、クローラ幅方向中央側から側方へクローラ幅方向と角度を持って斜めに延び、
前記外側ゴムラグ部(13b)の一部がクローラ幅方向と平行な側面(12bf)を持つことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のゴムクローラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無端帯状の無端帯状ゴム体にクローラ周方向に複数の芯金が埋設されるゴムクローラに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ゴムクローラは、クローラ外周側の隣り合うゴムラグ間の溝に取り込まれた土砂が締固められることで、締固められた土砂がせん断破壊するときに反力としてトラクションが発生する。
【0003】
芯金入りのゴムクローラは、スプロケットに巻き掛けられて回動される。
スプロケットの歯は、隣り合う芯金どうしの間のスプロケット穴に入り込んで芯金のスプロケット係合部に係合してゴムクローラを回動する。
【0004】
このゴムクローラのスプロケット穴は、貫通している例があるが、貫通していると、接地時にスプロケット穴から土砂がクローラ内周側に逃げるために、土砂の締固めが不十分となり、トラクションを起こす土砂のせん断力が低下し、トラクション性能を十分に確保できない。
【0005】
そこで、このスプロケット穴を無端帯状ゴム体のゴム材で塞ぐ例(特許文献1,2参照)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-75882号公報
特許第6101329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されたゴムクローラは、スプロケット穴をゴムラグ間の薄いゴム膜で塞いで、土砂の逃げを防止しているが、ゴム膜は薄く、外傷が入りやすい建機用途ではゴム膜は破損し易く、継続して使用するのには耐えられない。
【0008】
特許文献2に開示されたゴムクローラは、スプロケット穴が、無端帯状ゴム体のゴムラグが突出する基部となるゴム板状の部分により塞がれているので、ゴム板状部分はゴム膜に比べて堅牢で破損し難い。
しかし、接地時にゴム板状部分の下方のゴムラグ間の溝に取り込まれた土砂を、スプロケット穴が上方にある弾性変形し易いゴム板状部分が押圧するので、土砂の締固めが十分でなく、トラクションの効果はあまり期待することはできない。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、芯金入りのゴムクローラにおいて、スプロケット穴を堅牢に塞ぐとともに、接地時にゴムラグ間の溝に取り込まれた土砂を強固に締固めて、トラクション性能を向上させることができるゴムクローラを供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、
無端帯状をなしクローラ外周側にゴムラグが形成される無端帯状ゴム体に、複数の芯金がクローラ周方向に一定の間隔で埋設され、
前記無端帯状ゴム体の内部には、芯金のクローラ外周側にクローラ周方向に延びる無端帯状の抗張体層がクローラ幅方向中央の両側に埋設され、
前記無端帯状ゴム体のクローラ幅方向中央でクローラ周方向に隣り合う前記芯金の間に、前記ゴムクローラが巻き掛けられるスプロケットの歯が入り込むスプロケット穴が形成されるゴムクローラにおいて、
前記スプロケット穴の底部が前記ゴムラグにより形成されることを特徴とするゴムクローラを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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