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公開番号2024079381
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022192295
出願日2022-11-30
発明の名称積層塗膜及び塗装物
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B32B 27/20 20060101AFI20240604BHJP(積層体)
要約【課題】全体として低明度を確保しながら透明感のある鮮やかな赤の発色と濃厚な深み感とを両立できるダーク系カラーの積層塗膜及び塗装物を提供する。
【解決手段】積層塗膜12は、光輝材21を含有する光輝性層14と、該光輝性層14の上に重ねられ着色層赤系顔料25を含有し透光性を有する着色層15とを備えた積層塗膜であって、光の入射角を45゜として、受光角θで測定した反射光の明度L*値及び彩度C*値をそれぞれL*(θ)及びC*(θ)としたときに、上記積層塗膜は、下記式(1)~(3)を満たす。
5≦L*(θ)≦25 (10°≦θ≦25°) ・・・(1)
20≦C*(θ)≦65 (10°≦θ≦25°) ・・・(2)
2≦C*(80°) ・・・(3)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被塗物の表面に直接又は間接的に形成された光輝材を含有する光輝性層と、該光輝性層の上に重ねられ着色材を含有し透光性を有する着色層とを備えた積層塗膜であって、
光の入射角を45゜として、受光角θで測定した反射光の明度L

値及び彩度C

値をそれぞれL

(θ)及びC

(θ)としたときに、上記積層塗膜は、下記式(1)~(3)を満たす
5≦L

(θ)≦25 (10°≦θ≦25°) ・・・(1)
20≦C

(θ)≦65 (10°≦θ≦25°) ・・・(2)
2≦C

(80°) ・・・(3)
ことを特徴とする積層塗膜。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1において、
上記積層塗膜のL

(θ)(但し、10°≦θ≦25°)が上限値及び下限値となるθをそれぞれθ1及びθ2としたときに、
上記積層塗膜について、C

(θ1)=k×C

(θ2)を満たす係数kは、0.03以上0.5以下である
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
上記積層塗膜のL

(θ)(但し、10°≦θ≦25°)が上限値となるθをθ1としたときに、


(θ1)と上記C

(80°)との差ΔC

=C

(θ1)-C

(80°)を彩度陰影感指数とすると、該彩度陰影感指数は50以上である
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項4】
請求項1又は請求項2において、
受光角θを45°として上記積層塗膜の表面と平行な方向に連続的に測定して得られた該積層塗膜のY値の変化における所定の測定距離毎に算出した該Y値の標準偏差の平均値を該積層塗膜の粒子感指数とすると、該粒子感指数は0.09以上0.12以下である
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項5】
請求項1又は請求項2において、
上記光輝性層は、下記式(4)~(6)を満たす
11≦L

(θ)≦70 (10°≦θ≦25°) ・・・(4)
6≦C

(θ)≦30 (10°≦θ≦25°) ・・・(5)
0.5≦C

(80°) ・・・(6)
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項6】
請求項1又は請求項2において、
上記光輝性層は、第1着色材と、第2着色材と、を含み、
上記第1着色材は、黒系着色材であり、
上記第2着色材は、黒系以外の色の着色材である
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項7】
請求項6において、
上記光輝性層における上記第1着色材の固形成分濃度は1質量%以上20質量%以下である
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項8】
請求項6において、
上記光輝性層における上記第2着色材の固形成分濃度は1質量%以上20質量%以下である
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項9】
請求項6において、
上記第1着色材は、黒系顔料であり、
上記第2着色材は、赤系顔料である
ことを特徴とする積層塗膜。
【請求項10】
請求項1又は請求項2において、
上記着色層に含有される上記着色材は、赤系顔料であり、
上記着色層における上記赤系顔料の固形成分濃度が1質量%以上17質量%以下である
ことを特徴とする積層塗膜。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層塗膜、及び該積層塗膜を備えた塗装物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の高い意匠性が求められる被塗物については、深みのある鮮やかな発色を有する塗色を得ることが要望されている。
【0003】
特許文献1には、自動車関連部材等に有用な成形用積層シートに関し、深み感のある意匠を得ることが記載されている。それは、金属光沢層の上に着色層を重ねた積層シートにおいて、着色層の透過光の明度L

を20~80とし、金属光沢層の光沢値を200以上とし、45度の正反射光の彩度C

を150以上にするというものである。同文献には、金属光沢層にアルミフレークを添加すること、並びに着色層の顔料としてペリレンレッドを採用することも記載されている。
【0004】
特許文献2には、被塗物の表面に直接又は間接的に形成された光輝材を含有する光輝性層と該光輝性層の上に重ねられ暖色系顔料を含有し透光性を有する着色層によって暖色系の色を出すようにした積層塗膜において、FF性を改善し、意匠性が高い金属調カラーを実現することが記載されている。それは、上記積層塗膜において、光輝性層を、XYZ表色系の標準白色板で校正したY値に関して、光の入射角を45゜として、受光角10゜で測定した反射光のY値をY(10゜)とし、受光角25゜で測定した反射光のY値をY(25゜)としたとき、Y(10゜)が50以上950以下であり、Y(25゜)=k×Y(10゜)であって(但し、kは係数である。)、k=0.05以上0.35以下とし、着色層の暖色系顔料濃度Cを1質量%以上17質量%以下とするものである。
【0005】
特許文献3には、被塗物の表面に直接又は間接的に形成された光輝材を含有する光輝性層と、該光輝性層の上に重ねられ赤系着色材を含有し透光性を有する着色層とを備えた積層塗膜において、FF性を改善し、意匠性が高い金属調カラーを実現することが記載されている。当該文献の技術では、光輝性層は、XYZ表色系の標準白色板で校正したY値に関して、光の入射角(光輝性層の表面の垂線からの角度)を45゜として、受光角(正反射方向から光源側への傾き角度)5゜で測定した反射光のY値をY(5゜)とし、受光角15゜で測定した反射光のY値をY(15゜)としたとき、Y(5゜)が30以上700以下である。また、Y(15゜)=k×Y(5゜)であって(但し、kは係数である。)、kが0.01以上0.3以下である。さらに、上記着色層における上記赤系着色材の濃度が1質量%以上17質量%以下である。
【0006】
特許文献4には、各種工業製品、特に自動車の外板に適用できる、ハイライト(正反射光近傍)においては高明度且つ高彩度で、シェード(斜め方向)では高彩度であり、ハイライトとシェードとの明度差が大きく、仕上がり意匠が均一な塗膜が得られる複層塗膜形成方法が記載されている。当該方法では、着色顔料及び鱗片状光輝性顔料を含むメタリックベース塗料を塗装して得られるメタリックベース塗膜上に、第1カラークリヤー塗膜を形成し、さらにその上に第2カラークリヤー塗膜が形成される。そして、第1及び第2カラークリヤー塗膜に含まれる着色顔料を同一とする。また、第1及び第2カラークリヤー塗膜における単位膜厚あたりの着色顔料の濃度を、前者対後者の比率として、30/70~60/35の範囲内とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-281451号公報
国際公開2018/061215号パンフレット
特開2022-078780号公報
特開2012-232236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、全体として低明度なダーク系カラーにおいては、ハイライトとシェードの明度差を確保することが難しく、透明感のある鮮やかな赤の発色と濃厚な深み感とを両立させることが困難であるという問題があった。
【0009】
そこで本開示では、全体として低明度を確保しながら透明感のある鮮やかな赤の発色と濃厚な深み感とを両立できるダーク系カラーの積層塗膜及び塗装物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、ここに開示する積層塗膜は、
被塗物の表面に直接又は間接的に形成された光輝材を含有する光輝性層と、該光輝性層の上に重ねられ着色材を含有し透光性を有する着色層とを備えた積層塗膜であって、
光の入射角を45゜として、受光角θで測定した反射光の明度L

値及び彩度C

値をそれぞれL

(θ)及びC

(θ)としたときに、上記積層塗膜は、下記式(1)~(3)を満たす
5≦L

(θ)≦25 (10°≦θ≦25°) ・・・(1)
20≦C

(θ)≦65 (10°≦θ≦25°) ・・・(2)
2≦C

(80°) ・・・(3)
ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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