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公開番号2024078760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191289
出願日2022-11-30
発明の名称記録装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/525 20060101AFI20240604BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】記録材の量が調整された場合に生じ得る問題を抑制する。
【解決手段】CPUは、インクの量を多くする方向の調整処理を実行すると判断した場合(S6:YES)、用紙の各領域に対する走査処理毎の待機時間をS2で算出した時間よりも長くし(S7a)、当該待機時間で記録制御を実行する(S9)。CPUは、インクの量を少なくする方向の調整処理を実行すると判断した場合(S6:NO)、用紙の各領域に対する走査処理毎の待機時間を、S2で算出した時間よりも短くし(S7b)、当該待機時間で記録制御を実行する(S9)。CPUは、調整処理を実行しないと判断した場合(S4:NO)、用紙の各領域に対する走査処理毎の待機時間をS2で算出した時間として記録制御を実行する(S9)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、
前記記録に係る制御である記録制御を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記記録時に使用される前記記録材の量を調整する調整処理を実行可能であり、
前記調整処理を実行する場合と、前記調整処理を実行しない場合とで、前記記録制御における前記調整処理以外の処理を互いに異ならせることを特徴とする、記録装置。
続きを表示(約 3,400 文字)【請求項2】
前記記録制御は、
第1画像データに基づいて、記録媒体の第1領域に対して前記記録部に記録を行わせる第1記録処理と、
前記第1記録処理から待機時間が経過した後、第2画像データに基づいて、記録媒体の前記第1領域と重複又は隣接する第2領域に対して前記記録部に記録を行わせる第2記録処理と、を含み、
前記制御部は、前記記録材の量を多くする方向の前記調整処理を実行する場合、前記調整処理を実行しない場合に比べ、前記待機時間を長くすることを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記記録制御は、
第1画像データに基づいて、記録媒体の第1領域に対して前記記録部に記録を行わせる第1記録処理と、
前記第1記録処理から待機時間が経過した後、第2画像データに基づいて、記録媒体の前記第1領域と重複又は隣接する第2領域に対して前記記録部に記録を行わせる第2記録処理と、を含み、
前記制御部は、前記記録材の量を多くする方向の前記調整処理を実行する場合、前記調整処理を実行しない場合に比べ、前記待機時間を短くすることを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記記録部を走査方向に移動させる走査部と、
前記記録部に対して前記走査方向と交差する搬送方向に相対的に記録媒体を搬送する搬送部と、
複数の画素値組と前記複数の画素値組それぞれに対する重み値とが対応付けられた評価テーブルを記憶する記憶部と、を備え、
前記記録制御は、
前記搬送部により記録媒体を前記搬送方向に所定量搬送させる搬送処理と、
前記走査部により前記記録部を前記走査方向に移動させながら前記記録部に記録を行わせる走査処理と、を含み、
前記走査処理は、前記記録部を前記走査方向に沿って往路移動させるとき及び復路移動させるときのいずれか一方で前記記録部に記録を行わせる片方向走査処理、及び、前記記録部を前記走査方向に沿って往路移動させるとき及び復路移動させるときのそれぞれで前記記録部に記録を行わせる双方向走査処理を含み、
前記制御部は、
前記走査処理を前記片方向走査処理及び前記双方向走査処理のいずれにするかを前記評価テーブルに基づいて判断し、
前記記録材の量を多くする方向の前記調整処理を実行する場合、前記調整処理を実行しない場合に比べ、前記片方向走査処理と判断する方向に前記重み値を変更することを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項5】
前記記録部を走査方向に移動させる走査部と、
前記記録部に対して前記走査方向と交差する搬送方向に相対的に記録媒体を搬送する搬送部と、
複数の画素値組と前記複数の画素値組それぞれに対する重み値とが対応付けられた評価テーブルを記憶する記憶部と、を備え、
前記記録制御は、
前記搬送部により記録媒体を前記搬送方向に所定量搬送させる搬送処理と、
前記走査部により前記記録部を前記走査方向に移動させながら前記記録部に記録を行わせる走査処理と、を含み、
前記走査処理は、前記記録部を前記走査方向に沿って往路移動させるとき及び復路移動させるときのいずれか一方で前記記録部に記録を行わせる片方向走査処理、及び、前記記録部を前記走査方向に沿って往路移動させるとき及び復路移動させるときのそれぞれで前記記録部に記録を行わせる双方向走査処理を含み、
前記制御部は、
前記走査処理を前記片方向走査処理及び前記双方向走査処理のいずれにするかを前記評価テーブルに基づいて判断し、
前記記録材の量を少なくする方向の前記調整処理を実行する場合、前記調整処理を実行しない場合に比べ、前記双方向走査処理と判断する方向に前記重み値を変更することを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項6】
前記記録部を走査方向に移動させる走査部と、
前記記録部に対して前記走査方向と交差する搬送方向に相対的に記録媒体を搬送する搬送部と、
複数の画素値組と前記複数の画素値組それぞれに対する重み値とが対応付けられた評価テーブルを記憶する記憶部と、を備え、
前記記録制御は、
前記搬送部により記録媒体を前記搬送方向に所定量搬送させる搬送処理と、
前記走査部により前記記録部を前記走査方向に移動させながら前記記録部に記録を行わせる走査処理と、を含み、
前記走査処理は、前記記録部を前記走査方向に沿って往路移動させるとき及び復路移動させるときのいずれか一方で前記記録部に記録を行わせる片方向走査処理、及び、前記記録部を前記走査方向に沿って往路移動させるとき及び復路移動させるときのそれぞれで前記記録部に記録を行わせる双方向走査処理を含み、
前記制御部は、
前記調整処理を実行しない場合、前記走査処理を前記片方向走査処理及び前記双方向走査処理のいずれにするかを前記評価テーブルに基づいて判断し、
前記記録材の量を多くする方向の前記調整処理を実行する場合、前記片方向走査処理を実行することを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記記録材の量を多くする方向の前記調整処理を実行する場合、前記片方向走査処理を実行する前に、前記片方向走査処理の実行を促す報知を行う報知処理を実行し、
前記報知処理の後、前記片方向走査処理の実行を指示する指令を受信した場合、前記片方向走査処理を実行することを特徴とする、請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記記録制御は、
第1画像データに基づいて、記録媒体の第1領域に対して前記記録部に記録を行わせる第1記録処理と、
前記第1記録処理から待機時間が経過した後、第2画像データに基づいて、記録媒体の前記第1領域と重複又は隣接する第2領域に対して前記記録部に記録を行わせる第2記録処理と、を含み、
前記第1画像データ及び前記第2画像データは、相補的なパターンに分解したデータであり、
前記制御部は、前記記録材の量を多くする方向の前記調整処理を実行する場合、前記調整処理を実行しない場合に比べ、前記第1領域と前記第2領域との重複部分又は隣接部分の前記記録材の量を少なくすることを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項9】
前記記録制御は、
記録媒体の第1領域に対して前記記録部に記録を行わせる第1記録処理と、
前記第1記録処理から待機時間が経過した後、記録媒体の前記第1領域と重複又は隣接する第2領域に対して前記記録部に記録を行わせる第2記録処理と、を含み、
前記第1記録処理及び前記第2記録処理は、画像データを相補的なパターンに分解したデータに基づいて前記記録を行わせる処理であり、
前記制御部は、前記記録材の量を少なくする方向の前記調整処理を実行する場合、前記調整処理を実行しない場合に比べ、前記第1領域と前記第2領域との隣接部分又は重複部分の前記記録材の量を多くすることを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項10】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部であって、前記記録部に対して前記搬送方向の上流において記録媒体を支持する第1支持部及び前記記録部に対して前記搬送方向の下流において記録媒体を支持する第2支持部を有する搬送部を備え、
前記記録制御は、
前記第1支持部及び前記第2支持部の両方によって記録媒体が支持されているときに前記記録部に記録を行わせる両持ち記録処理と、
前記第1支持部及び前記第2支持部の一方によって記録媒体が支持されているときに前記記録部に記録を行わせる片持ち記録処理と、を含み、
前記制御部は、前記記録材の量を多くする方向の前記調整処理を実行する場合、前記調整処理を実行しない場合に比べ、前記片持ち記録処理で記録される前記記録媒体の領域を小さくすることを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に対して記録材により記録を行う記録部と記録に係る制御である記録制御を実行する制御部とを備えた記録装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、調整値に応じて画像データの濃度を調整することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-141941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
記録材の量を多くする方向の調整が行われた場合に、記録材の量を少なくする方向の調整が行われた場合や記録材の量の調整が行われない場合と同様の記録制御が実行されると、種々の問題が生じ得る。例えば、記録材の浸透により膨潤し易い記録媒体の場合、記録材の量が多いと、膨潤した記録媒体が記録装置内の部材に接触することで、部材が記録材で汚れたり、記録媒体の詰まりが生じて記録媒体が汚れたりし得る。
【0005】
記録材の量を少なくする方向の調整が行われた場合に、記録材の量を多くする方向の調整が行われた場合や記録材の量の調整が行われない場合と同様の記録制御が実行されると、種々の問題が生じ得る。例えば、記録材の量が少ない場合、記録媒体が膨潤し難い。にもかかわらず、膨潤による問題を抑制するために待機時間を長く設けると、記録時間が長くなり、高速記録を実現できない。また、記録材の量が少ない場合、双方向走査処理を実行しても、往路移動と復路移動とでのインクの重なり順の違いに起因する色の相違(色差)が生じ難い。にもかかわらず、上記色差の問題を抑制するために片方向走査処理を実行すると、記録速度が低下し、高速記録を実現できない。
【0006】
本発明の目的は、記録材の量が調整された場合に生じ得る問題を抑制可能な記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、前記記録に係る制御である記録制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記記録時に使用される前記記録材の量を調整する調整処理を実行可能であり、前記調整処理を実行する場合と、前記調整処理を実行しない場合とで、前記記録制御における前記調整処理以外の処理を互いに異ならせることを特徴とする、記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係る複合機1の斜視図である。
複合機1の筐体の内部を示す平面図である。
複合機1の電気的構成を示すブロック図である。
複合機1のCPUが実行するプリント機能に対応するアプリケーションプログラムを示すフロー図である。
走査処理に対応する各領域を示す模式図である。
本発明の第2実施形態に係る複合機のCPUが実行するプリント機能に対応するアプリケーションプログラムを示すフロー図である。
本発明の第3実施形態に係る複合機のCPUが実行するプリント機能に対応するアプリケーションプログラムを示すフロー図である。
本発明の第4実施形態に係る複合機のCPUが実行するプリント機能に対応するアプリケーションプログラムを示すフロー図である。
本発明の第5実施形態における吐出デューティの関数を示すグラフである。
本発明の第5実施形態に係る複合機のCPUが実行するプリント機能に対応するアプリケーションプログラムを示すフロー図である。
本発明の第6実施形態における両持ち記録処理及び片持ち記録処理を説明するための側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る複合機1は、図1に示すように、筐体1aと、筐体1aの上部に設けられたフラットベッド式の読取部50と、筐体1aの上部に開閉可能に取り付けられたカバー1cと、筐体1aに対して引出可能な給紙トレイ1m及び排紙トレイ1nと、を備えている。筐体1aの前面には、パネル70が設けられている。前面は、搬送方向の下流側の面をいう。パネル70は、タッチパネル式のディスプレイ71と、操作ボタン72とを含む。
【0010】
筐体1aの内部には、図2に示すように、下面に複数のノズル11を有するヘッド10と、ヘッド10を保持するキャリッジ2と、キャリッジ2を紙幅方向に移動させる走査部3と、用紙Pを下方から支持するプラテン4と、用紙Pを搬送方向に搬送する搬送部5と、制御装置9とが設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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