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公開番号2024077772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189913
出願日2022-11-29
発明の名称車両の下部構造
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60J 5/06 20060101AFI20240603BHJP(車両一般)
要約【課題】車両衝突時等において、ロッカー下のアーム部が、床下側の内部部材に強く当てられないようにすることにある。
【解決手段】ロッカー30の車両下側には、スライドドア20を開閉方向にスライド移動可能に支持するスライドレール(ロアスライドレール19)が、スライドドア20のアーム部23に連結されるように設けられていると共に、アーム部23は、車両の床下側に配置された内部部材3に向かうように車両内側に延びており、衝撃荷重F1の加えられたアーム部23の車両内側の端部(23E)を車両内外方向と交差する向きに移動させる移動構造60が設けられている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
車両ボディのドア開口部を開閉するスライドドアと、前記ドア開口部の下縁部を形成する筒状のロッカーを備えた車両の下部構造において、
前記ロッカーの車両下側には、前記スライドドアを開閉方向にスライド移動可能に支持するスライドレールが、前記スライドドアのアーム部に連結されるように設けられていると共に、車両上下方向における平面視を基準として前記開閉方向と直交する方向を車両内外方向とした場合に、前記アーム部は、前記車両の床下側に配置された内部部材に向かうように車両内側に延びており、
衝撃荷重の加えられた前記アーム部の車両内側の端部を車両内外方向と交差する向きに移動させる移動構造が設けられている車両の下部構造。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
衝撃荷重の加えられた前記アーム部の車両内側の端部を、前記内部部材の車両上側又は下側に移動させる移動構造が設けられている請求項1に記載の車両の下部構造。
【請求項3】
前記移動構造として、衝撃荷重の加えられた前記アーム部の車両内側の端部を受けられる位置に受け部材が設けられている請求項1に記載の車両の下部構造。
【請求項4】
前記受け部材には、前記アーム部の車両内側の端部を受けられる受け部が、車両内外方向において前記アーム部と前記内部部材間に設けられている請求項3に記載の車両の下部構造。
【請求項5】
前記移動構造として、前記アーム部の一部を、前記スライドドアに対する前記アーム部の固定箇所よりも車両外側に突出させた突出部位が設けられている請求項3又は4に記載の車両の下部構造。
【請求項6】
前記移動構造として、車両内外方向と交差する向きへの前記アーム部の変形を助長する脆弱部位が設けられている請求項3又は4に記載の車両の下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドア用のスライドレールが、スライドドアのアーム部に連結された状態で、ドア開口部の下縁部を形成するロッカー下に備えられている車両の下部構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
これに関連する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1の車両では、車両ボディに設けられたドア開口部が、スライドドアによって車両前後方向に開閉可能に構成されている。このドア開口部の下縁部には、本願のロッカーに相当する筒状のサイドシルが車両前後方向に延びるように設けられている。また、車両の床下側には、内部部材としてのバッテリーケースが配設されており、このバッテリーケースが、サイドシルに沿うようにその車幅方向内側に配置されている。
【0003】
そしてサイドシルの内部には、スライドドアをスライド移動可能に支持するスライドレールが車両前後方向に延びるように設けられている。このサイドシルは、その一部の形状(断面形状)が車幅方向外側に開口する凹状に形成されており、この凹状の部分にスライドレールが固定されている。またスライドドアの下端部には、アーム部が車幅方向内側に突出するように設けられており、このアーム部に軸支されたローラが、スライドレールに摺動可能に嵌められている。これにより、スライドドアは、スライドレールに沿ってローラを摺動させることで車両前後方向にスライド移動できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-18822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで上記した車両では、スライドレールをロッカー下に配置したいとの要請がある。即ち、スライドレールをロッカー下に配置して、ロッカーの形状選択の自由度を高めることにより、このロッカーの剛性の確保が容易となる。またロッカーの剛性を確保することで、その車両上下方向の寸法をコンパクト化できるようになり、このロッカーの地上高(地上からの高さ方向の距離)の確保が容易となる。しかし上記したようにスライドレールをロッカー下に配置した場合、このスライドレールに連結されるスライドドアのアーム部が車幅方向内側、即ち、内部部材に向かうように突出する。このため上記した構成では、車両衝突時などにおいて衝撃荷重の加えられたアーム部が、車幅方向内側に移動して内部部材に強く当たらないように配慮する必要がある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両衝突時等において、ロッカー下のアーム部が、床下側の内部部材に強く当てられないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両の下部構造は、車両ボディのドア開口部を開閉するスライドドアと、ドア開口部の下縁部を形成する筒状のロッカーを備えている。このロッカーの車両下側には、スライドドアを開閉方向にスライド移動可能に支持するスライドレールが、スライドドアのアーム部に連結されるように設けられている。そして車両上下方向における平面視を基準として開閉方向と直交する方向を車両内外方向とした場合に、アーム部は、車両の床下側に配置された内部部材に向かうように車両内側に延びている。この種の構成では、車両衝突時等において、ロッカー下のアーム部が、床下側の内部部材に強く当てられないようにすることが望ましい。そこで本発明の車両の下部構造では、衝撃荷重の加えられたアーム部の車両内側の端部を車両内外方向と交差する向きに移動させる移動構造が設けられている。本発明では、車両外側から衝撃荷重がアーム部に加えられた場合、そのアーム部の車両内側の端部を、移動構造の働きで車両内外方向と交差する方向、即ち、内部部材から逸れる方向に移動させられるようになる。これにより、衝撃荷重の加えられたアーム部が内部部材に強く当たり難くなる。
【0007】
第2発明の車両の下部構造は、第1発明の車両の下部構造において、衝撃荷重の加えられたアーム部の車両内側の端部を、内部部材の車両上側又は下側に移動させる移動構造が設けられている。本発明では、アーム部の車両内側の端部を、移動構造の働きによって内部部材の車両上側又は下側に移動させられるようになる。
【0008】
第3発明の車両の下部構造は、第1発明の車両の下部構造において、移動構造として、衝撃荷重の加えられたアーム部の車両内側の端部を受けられる位置に受け部材が設けられている。本発明では、衝撃荷重の加えられたアーム部が、受け部材で受けられて車両内側に移動し難くなることで、車両内外方向とは異なる方向に曲がり変形するようになる。そして衝撃荷重の加えられたアーム部が曲がり変形することで、そのアーム部の車両内側の端部を車両内外方向と交差する向きに移動させられるようになる。
【0009】
第4発明の車両の下部構造は、第3発明の車両の下部構造において、受け部材には、アーム部の車両内側の端部を受けられる受け部が、車両内外方向においてアーム部と内部部材間に設けられている。本発明では、衝撃荷重がアーム部に加えられた際に、そのアーム部の車両内側の端部を、内部部材に至る前に受け部材の受け部で受けられるようになる。
【0010】
第5発明の車両の下部構造は、第3発明又は第4発明の車両の下部構造において、移動構造として、アーム部の一部を、スライドドアに対するアーム部の固定箇所よりも車両外側に突出させた突出部位が設けられている。本発明では、衝撃荷重を突出部位で受けることにより、この突出部位に設けられたアーム部をより確実に曲がり変形させられるようになる。また、アーム部の長さ寸法を突出部位にて大きくして余長を確保することにより、このアーム部を更に確実に曲がり変形させられるようになる。
(【0011】以降は省略されています)

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