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公開番号2024077771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189912
出願日2022-11-29
発明の名称車両の下部構造
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20240603BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両衝突時等において、ロッカー下のスライドレールが、床下側の内部部材に強く当てられないようにすることにある。
【解決手段】ロッカー30の車両下側には、スライドドア20を開閉方向にスライド移動可能に支持するスライドレール(ロアスライドレール19)と、車両衝突時の衝撃荷重を吸収可能な衝撃吸収部材50とが設けられており、衝撃吸収部材50は、車両内外方向に延びるように形成されていると共に、衝撃吸収部材50の車両外側の端部は、車両内外方向において、スライドレール(19)の車両外側の端部の配置位置(基準位置19X)と同じ位置又は配置位置(19X)よりも車両外側の位置に配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車両ボディのドア開口部を開閉するスライドドアと、前記ドア開口部の下縁部を形成する筒状のロッカーを備えた車両の下部構造において、
前記ロッカーの車両下側には、前記スライドドアを開閉方向にスライド移動可能に支持するスライドレールと、車両衝突時の衝撃荷重を吸収可能な衝撃吸収部材とが設けられており、
車両上下方向における平面視を基準として前記開閉方向と直交する方向を車両内外方向とした場合に、前記衝撃吸収部材は、車両内外方向に延びるように形成されていると共に、前記衝撃吸収部材の車両外側の端部は、車両内外方向において、前記スライドレールの車両外側の端部の配置位置と同じ位置又は前記配置位置よりも車両外側の位置に配置されている車両の下部構造。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記衝撃吸収部材と、前記車両の床下側に配設された内部部材とが、車両内外方向から隣接又は近接して配設されていると共に、前記衝撃吸収部材の少なくとも一部は、前記内部部材の重心位置から車両外側に延びる仮想線上に配置されている請求項1に記載の車両の下部構造。
【請求項3】
前記衝撃吸収部材には、前記内部部材に連結される連結部位が設けられている請求項2に記載の車両の下部構造。
【請求項4】
前記衝撃吸収部材には、車両外側から衝撃荷重の加えられた前記スライドレールの車両内側の端部を受ける受け部が設けられている請求項1~3のいずれか一項に記載の車両の下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドア用のスライドレールが、ドア開口部の下縁部を形成するロッカー下に備えられている車両の下部構造に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
これに関連する技術が特許文献1~3に記載されている。特許文献1の車両は、車両ボディに設けられたドア開口部が、スライドドアによって車両前後方向に開閉可能に構成されている。このドア開口部の下縁部には、本願のロッカーに相当する筒状のサイドシルが車両前後方向に延びるように設けられている。そしてサイドシル下には、スライドドアをスライド移動可能に支持するスライドレールが車両前後方向に延びるように設けられている。またスライドドアの下端部には、車幅方向内側に張り出すアーム部が設けられており、このアーム部に軸支されたローラが、スライドレールに摺動可能に嵌められている。これにより、スライドドアは、スライドレールに沿ってローラを摺動させることで車両前後方向にスライド移動できるようになる。
【0003】
また上記した車両では、その床下側にバッテリなどの各種の内部部材が配設されていることがある。例えば特許文献2の車両では、内部部材としてのバッテリーケースが床下側に設置されている。そしてバッテリーケースの車幅方向外側に、本願のロッカーに相当するサイドシルが配置されている。また特許文献3の車両においても、内部部材としての燃料電池スタックが床下側に配置されていると共に、この燃料電池スタックの車幅方向外側にロッカーが配置されている。なお特許文献3の車両のロッカー下には、EA材が車幅方向に延びるように配設されているが、このEA材の車幅方向外側の端部は、ロッカーよりも車幅方向内側に配置されている。そして上記した車両では、一般的に、そのサイドシル(ロッカー)の内部にスライドドア用のスライドレールが設けられる。例えば特許文献2の車両では、そのサイドシルの一部の形状(断面形状)が、車幅方向外側に開口する凹状に形成されており、この凹状の部分にスライドレールが固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-76482号公報
特開2019-18822号公報
特開2014-80116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこの種の車両では、特許文献1のようにスライドレールをロッカー下に配置したいとの要請がある。即ち、スライドレールをロッカー下に配置して、ロッカーの形状選択の自由度を高めることにより、このロッカーの剛性の確保が容易となる。またロッカーの剛性を確保することで、その車両上下方向の寸法をコンパクト化できるようになり、このロッカーの地上高(地上からの高さ方向の距離)の確保が容易となる。しかしスライドレールをロッカー下に配置した場合、このスライドレールが内部部材の車幅方向外側に配置されるようになる。このため上記した構成では、車両衝突時などにおいて、衝撃荷重の加えられたスライドレールが、車幅方向内側に移動して内部部材に強く当たらないように配慮する必要がある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両衝突時等において、ロッカー下のスライドレールが、床下側の内部部材に強く当てられないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両の下部構造は、車両ボディのドア開口部を開閉するスライドドアと、ドア開口部の下縁部を形成する筒状のロッカーを備えている。そしてロッカーの車両下側には、スライドドアを開閉方向にスライド移動可能に支持するスライドレールと、車両衝突時の衝撃荷重を吸収可能な衝撃吸収部材とが設けられている。この種の構成では、車両衝突時等において、ロッカー下のスライドレールが、床下側の内部部材に強く当てられないようにすることが望ましい。そこで本発明では、車両上下方向における平面視を基準として開閉方向と直交する方向を車両内外方向とした場合に、衝撃吸収部材は、車両内外方向に延びるように形成されていると共に、衝撃吸収部材の車両外側の端部は、車両内外方向において、スライドレールの車両外側の端部の配置位置と同じ位置又は配置位置よりも車両外側の位置に配置されている。本発明では、車両内外方向に延びる衝撃吸収部材を、スライドレールと同位置又はそれ以上に車両外側に配置している。これにより、車両衝突時の衝撃荷重が衝撃吸収部材により確実に加わるようになる。そして衝撃吸収部材にて衝撃荷重を吸収することで、スライドレールに加わる衝撃荷重を低減させられるようになり、このスライドレールが内部部材に強く当てられ難くなる。
【0007】
第2発明の車両の下部構造は、第1発明の車両の下部構造において、衝撃吸収部材と、車両の床下側に配設された内部部材とが、車両内外方向から隣接又は近接して配設されていると共に、衝撃吸収部材の少なくとも一部は、内部部材の重心位置から車両外側に向かう仮想線上に配置されている。本発明では、衝撃荷重の加えられた衝撃吸収部材が、車両内外方向から内部部材に接することで、この内部部材を車両内側に移動させられるようになる。そして衝撃吸収部材の一部が内部部材の重心位置を押すことで、この内部部材をより確実に車両内側、即ち、スライドレールから離れる向きに移動させられるようになる。
【0008】
第3発明の車両の下部構造は、第2発明の車両の下部構造において、衝撃吸収部材には、内部部材に連結される連結部位が設けられている。本発明では、連結部位の働きで、衝撃荷重の加えられた衝撃吸収部材と内部部材が、より安定的に接した状態で車両内側に移動するようになる。
【0009】
第4発明の車両の下部構造は、第1発明~第3発明のいずれかの車両の下部構造において、衝撃吸収部材には、車両外側から衝撃荷重の加えられたスライドレールの車両内側の端部を受ける受け部が設けられている。本発明では、衝撃荷重の加えられたスライドレールを、衝撃吸収部材の受け部で受けられるようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る第1発明によれば、車両衝突時等において、ロッカー下のスライドレールが、床下側の内部部材に強く当てられないようにすることができる。また第2発明によれば、スライドレールが内部部材により確実に強く当てられないようにすることができる。また第3発明によれば、スライドレールが内部部材に更に確実に強く当てられないようにすることができる。そして第4発明によれば、スライドレールが内部部材に一層確実に強く当てられないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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