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公開番号2024072054
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182644
出願日2022-11-15
発明の名称ツイーザー装置
出願人白光株式会社
代理人個人,個人
主分類B23K 3/04 20060101AFI20240520BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】上下方向における鏝先の調整を行う場合でも、ハウジングを握ったときの感触が変わらないツイーザー装置を提供する。
【解決手段】ツイーザー装置10は、第1ハウジング13の先端及び第2ハウジングの先端間の間隔を変えられるように構成されたハウジング12と、第1ハウジング13内に配置され、第1鏝先1の基端を挿入可能な第1ソケット27と、第1ソケット27を、上下方向に変位させるための変位機構34と、第1ソケット27に基端が挿入された第1鏝先1の先端が上下方向における第1ソケット27の変位によって上下方向に変位するように、第1鏝先1の揺動支点として機能する支点部材44と、を備える。第1ハウジング13は、上下方向における第1ソケット27の変位を許容する内部空間S1を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1ハウジング及び第2ハウジングを有し、前記第1ハウジングの先端及び前記第2ハウジングの先端間の間隔を変えられるように、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが回動軸周りに回動可能に構成されているハウジングと、
前記第1ハウジング内に配置され、第1鏝先の基端を挿入可能な第1ソケットと、
前記第2ハウジング内に配置され、第2鏝先の基端を挿入可能な第2ソケットと、
前記第1ソケットを、前記回動軸の長手方向に変位させるための変位機構と、
前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先の先端が前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位によって前記回動軸の長手方向に変位するように、前記第1鏝先の揺動支点として機能する支点部材と、
を備えており、
前記第1ハウジングは、前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位を許容する内部空間を有するツイーザー装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記支点部材は、前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先を保持するように構成されるとともに、前記支点部材によって保持された前記第1鏝先の部位が前記第1鏝先の揺動中心となる請求項1に記載のツイーザー装置。
【請求項3】
前記変位機構は、回動可能な操作部材と、前記操作部材の回動により公転するシャフトと、前記第1ソケットが挿入されるように構成されており前記シャフトの公転により前記回動軸の長手方向に変位するソケット受け部材と、を備えている請求項1又は2に記載のツイーザー装置。
【請求項4】
前記第1ハウジングは、前記第1ソケットへの前記第1鏝先の挿入方向に変位しないように前記ソケット受け部材の変位を規制するストッパ部を有し、
前記ソケット受け部材は、前記第1鏝先の挿入方向において前記第1ソケットが前記ソケット受け部材に対して変位可能に、前記第1ソケットを受けている請求項3に記載のツイーザー装置。
【請求項5】
前記第1ハウジングに保持され、前記第1ソケットを前記第1鏝先の挿入方向に変位させるための調整部材を備え、
前記第1ハウジングは、前記回動軸の長手方向における前記第1ソケット及び前記調整部材の変位を許容しつつ前記第1鏝先の挿入方向における前記調整部材の変位を規制する規制部を有する請求項1に記載のツイーザー装置。
【請求項6】
前記支点部材は、耐熱素材からなるオーリングによって構成されて、前記第1鏝先を保持するように配置されている請求項2に記載のツイーザー装置。
【請求項7】
前記支点部材は、前記第1ハウジング、前記第1ソケット又は前記ソケット受け部材に設けられている請求項3に記載のツイーザー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ツイーザー装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品の半田付け作業及び取り外し作業に用いられるツイーザー装置が知られている。この種のツイーザー装置は、例えば下記特許文献1に開示されており、この文献に開示されたツイーザー装置は、図11及び図12に示すように、回動軸81周りに回動可能に互いに結合された一対の脚部材82,83を有しており、この一対の脚部材82,83には、それぞれ鏝先101,102を取り付けるための取付部85,86が設けられている。このツイーザー装置では、鏝先101,102の先端間の幅が変えられるように一対の脚部材82,83が開閉するだけでなく、鏝先101,102の長さ方向に沿って鏝先101,102を変位させることによって両鏝先101,102の先端位置の調整(すなわち、前後方向の調整)を行うこともできる。すなわち、取付部85,86に設けられたつまみ87を回動させることによって取付部85,86を前後方向に移動させることができ、これにより鏝先101,102の前後方向の調整を行うことができる。
【0003】
また、このツイーザー装置では、回動軸81の長さ方向(鏝先101,102の開閉軌跡に沿う平面に垂直な方向)において、両鏝先101,102の先端の位置関係の調整(すなわち、上下方向の調整)を行うこともできる。すなわち、一方の脚部材82に位置調整用ホイール89が設けられており、このホイール89を回動操作することにより、回動軸81の長さ方向において、一方の脚部材83の先端を変位させることができる。これにより、両脚部材82,83の先端間の位置関係が変わり、それによって、上下方向における両鏝先101,102の位置関係の調整を行うことができる。
【0004】
一対の脚部材82,83にはそれぞれハウジング91,92が固定されているため、一対の脚部材82,83を開閉するときには、一対のハウジング91,92も一対の脚部材82,83と一体となって動く。また、位置調整用ホイール89によって、上下方向の調整を行うときには、一方のハウジング92が、当該ハウジング92が取り付けられた一方の脚部材83と一体的に変位する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-111429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたツイーザー装置では、鏝先101,102の先端を前後方向だけでなく上下方向にも調整することができるため、非常に微細な電子部品の取り付け作業、取り外し作業を行うことができる。しかしながら、鏝先101,102の上下方向における調整を行う際には、一方の脚部材83の変位に伴って一方のハウジング92が一体的に変位するため、両ハウジング91,92の位置関係が変わることになる。すなわち、当該一方のハウジング92の先端が、他方のハウジング91の先端に対して、回動軸81の長さ方向において変位することになる。このため、両ハウジング91,92を握ったときの感触が変わり、非常に繊細な作業を行う場合にツイーザー装置の使用感が変わってしまうことがある。
【0007】
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上下方向における鏝先の調整を行う場合でも、ハウジングを握ったときの感触が変わらないツイーザー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、本発明に係るツイーザー装置は、第1ハウジング及び第2ハウジングを有し、前記第1ハウジングの先端及び前記第2ハウジングの先端間の間隔を変えられるように、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが回動軸周りに回動可能に構成されているハウジングと、前記第1ハウジング内に配置され、第1鏝先の基端を挿入可能な第1ソケットと、前記第2ハウジング内に配置され、第2鏝先の基端を挿入可能な第2ソケットと、前記第1ソケットを、前記回動軸の長手方向に変位させるための変位機構と、前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先の先端が前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位によって前記回動軸の長手方向に変位するように、前記第1鏝先の揺動支点として機能する支点部材と、を備える。前記第1ハウジングは、前記回動軸の長手方向における前記第1ソケットの変位を許容する内部空間を有する。
【0009】
本発明に係るツイーザー装置は、第1鏝先及び第2鏝先を第1ソケット及び第2ソケットに挿入した状態で使用することができる。このツイーザー装置では、第1ハウジングの先端及び第2ハウジングの先端間の間隔が変わるように第1ハウジング及び第2ハウジングを開閉可能である。この開閉操作によって、第1鏝先の先端と第2鏝先の先端とによって電子部品を挟むことができる。また、変位機構により、回動軸の長手方向において第1ソケットを変位させることができる。このとき、支点部材が第1鏝先の揺動支点として機能し、第1鏝先を揺動させることができる。これにより第1鏝先の先端を回動軸の長手方向に変位させることができるため、回動軸の長手方向において、第1鏝先の先端と第2鏝先の先端との間の相対的な位置関係を変えることができる。このとき、第1ハウジング及び第2ハウジング間の相対的な位置関係は変わらない。すなわち、第1ソケットは第1ハウジングの内部空間に配置されているが、第1ソケットは、第1ハウジングに対して独立して変位するため、第1ソケットが回動軸の長手方向に変位したとしても、第1ハウジングはその影響を受けず、第1ハウジング自体は変位しない(又は上下方向に向きを変えない)。したがって、変位機構によって第1ソケットを変位させたとしても、ハウジングを握ったときの感触が変わることがないため、非常に繊細な作業を行う場合に使用感が変わってしまうことを防止できる。
【0010】
前記支点部材は、前記第1ソケットに前記基端が挿入された前記第1鏝先を保持するように構成されるとともに、前記支点部材によって保持された前記第1鏝先の部位が前記第1鏝先の揺動中心となってもよい。この態様では、変位機構によって第1ソケットが回動軸の長手方向に変位した場合に、第1鏝先は、支点部材によって保持された部位を中心として揺動する。
(【0011】以降は省略されています)

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