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公開番号2025000075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023099720
出願日2023-06-19
発明の名称2重シールドティグ溶接方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人
主分類B23K 9/167 20060101AFI20241224BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】2重シールドティグ溶接方法において、母材がアルミニウム又はその合金であるときに、母材の温度が上昇しても溶接状態を安定に維持すること。
【解決手段】母材がアルミニウム又はその合金であり、インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接開始に際してインナーガス及びアウターガスのプリフローを行った後に時刻t3にアークを発生させ溶接電流Iwを通電して溶接する2重シールドティグ溶接方法において、インナーガスの流量Fiを、時刻t3のアーク発生時点から経時的に減少させる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
母材がアルミニウム又はその合金であり、
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させ溶接電流を通電して溶接する2重シールドティグ溶接方法において、
前記インナーガスの流量を前記アークの発生時点から経時的に減少させる、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記母材の温度上昇率が大きいほど前記インナーガスの流量の減少率を大きくする、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項3】
前記溶接電流の値が大きいほど前記インナーガスの流量の減少率を大きくする、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項4】
前記母材の板厚が薄いほど前記インナーガスの流量の減少率を大きくする、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2重シールドティグ溶接方法に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用して溶接する2重シールドティグ溶接方法が慣用されている(例えば、特許文献1参照)。インナーガス及びアウターガスとしては、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-15048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の2重シールドティグ溶接方法を使用してアルミニウム又はその合金(以下、単にアルミニウムという)を溶接すると、母材の温度が上昇するのに伴い溶接状態が不安定になる現象が発生する。
【0005】
そこで、本発明では、母材がアルミニウムであるときに、母材の温度が上昇しても溶接状態を安定に維持することができる2重シールドティグ溶接方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
母材がアルミニウム又はその合金であり、
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させ溶接電流を通電して溶接する2重シールドティグ溶接方法において、
前記インナーガスの流量を前記アークの発生時点から経時的に減少させる、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法である。
【0007】
請求項2の発明は、
前記母材の温度上昇率が大きいほど前記インナーガスの流量の減少率を大きくする、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0008】
請求項3の発明は、
前記溶接電流の値が大きいほど前記インナーガスの流量の減少率を大きくする、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0009】
請求項4の発明は、
前記母材の板厚が薄いほど前記インナーガスの流量の減少率を大きくする、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る2重シールドティグ溶接方法によれば、母材がアルミニウムであるときに、母材の温度が上昇しても溶接状態を安定に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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