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公開番号2025027898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023133132
出願日2023-08-17
発明の名称サブマージアーク溶接システム
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/18 20060101AFI20250220BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】台車の転倒を防止できるサブマージアーク溶接システムを提供する。
【解決手段】サブマージアーク溶接を行うための溶接システムA1において、溶接ワイヤの先端を突出させ、被溶接物Wの溶接を行う溶接トーチ3と、溶接ワイヤを送給するワイヤ送給装置5と、ワイヤ送給装置5を制御する制御装置1と、溶接トーチ3が搭載され、溶接線に沿って移動する台車4と、台車4が所定以上傾いたことを検出する傾き検出部(押しボタン45)と、を備えた。制御装置1は、傾き検出部が傾いたことを検出した場合に、ワイヤ送給装置4による溶接ワイヤの送給を停止させる送給制御部13を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
サブマージアーク溶接を行うためのサブマージアーク溶接システムであって、
溶接ワイヤの先端を突出させ、被溶接物の溶接を行う溶接トーチと、
前記溶接ワイヤを送給するワイヤ送給装置と、
前記ワイヤ送給装置を制御する制御装置と、
前記溶接トーチが搭載され、溶接線に沿って移動する台車と、
前記台車が所定以上傾いたことを検出する傾き検出部と、
を備え、
前記制御装置は、前記傾き検出部が傾いたことを検出した場合に、前記ワイヤ送給装置による前記溶接ワイヤの送給を停止させる送給制御部を備えている、
サブマージアーク溶接システム。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記傾き検出部は、前記被溶接物との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知した場合に、傾いたことを検出し、
前記接触検知部は、平面視において、前記台車の重心位置に対して前記溶接トーチの位置とは反対側に配置されている、
請求項1に記載のサブマージアーク溶接システム。
【請求項3】
前記台車は、側面から突出しかつ鉛直方向下方に屈曲する突出部を備え、
前記突出部は、鉛直方向下方を向く先端面を備え、
前記接触検知部は、押しボタンであり、前記先端面に配置されている、
請求項2に記載のサブマージアーク溶接システム。
【請求項4】
前記傾き検出部は、前記台車の傾きを示す傾斜情報を検出する傾斜センサと、前記傾斜情報に基づいて、前記台車が所定以上傾いているかを判定する判定部と、を備えている、
請求項1に記載のサブマージアーク溶接システム。
【請求項5】
前記送給制御部は、前記ワイヤ送給装置に前記溶接ワイヤの送給を停止させた後、前記溶接ワイヤを反対方向へ送給させる、
請求項1ないし4のいずれかに記載のサブマージアーク溶接システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サブマージアーク溶接を行うためのサブマージアーク溶接システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来からサブマージアーク溶接が知られている。サブマージアーク溶接は、被溶接物の上に粒上のフラックスを散布し、フラックスの中に溶接ワイヤを送給して、溶接ワイヤの先端と被溶接物との間にアークを発生させて溶接を行うものである。サブマージアーク溶接では、例えば台車を溶接線に沿って移動させることで、溶接個所を移動させながら溶接を行う。サブマージアーク溶接では、太径の溶接ワイヤに大電流を流すことで、厚板を高能率で溶接することができる。特許文献1には、サブマージアーク溶接装置の一例が開示されている。当該サブマージアーク溶接装置は、溶接ワイヤが巻かれたワイヤリール、フラックスが充填されたホッパ、および溶接ヘッドなどが走行台車に搭載されている。走行台車は、溶接線に沿って設けられたレール上を走行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-90410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サブマージアーク溶接では、溶接個所がフラックスによって覆われている。したがって、溶接ワイヤが被溶接物に接触して短絡が発生しても、作業者は短絡に気付きにくい。短絡に気付かずに溶接ワイヤの送給が継続されると、台車が転倒する場合がある。
【0005】
図9は、短絡による台車の転倒について説明するための簡略図である。図9(a)に示す溶接システムA100において、ワイヤリール6、ワイヤ送給装置5、および溶接トーチ3が台車4に搭載されている。同図は、台車4の走行方向の後方から見た簡略図である。ワイヤ送給装置5によって送給された溶接ワイヤの先端が溶接トーチ3の先端から電極8として突出し、電極8と被溶接物Wとの間にアークが発生して溶接が行われる。電極8の先端は、フラックス79によって覆われている。なお、図9では、フラックス79を透過させて電極8が見えるように記載している。溶接中に溶接ワイヤ(電極8)の先端が被溶接物Wに接触して短絡が発生しても、実際には外部から視認できない。したがって、作業者は短絡に気付かず、溶接を停止しない。よって、ワイヤ送給装置5は、溶接ワイヤの送給を継続し、溶接ワイヤ(電極8)の先端が被溶接物Wの溶融池に突き刺さる。
【0006】
サブマージアーク溶接では、一般的に、太径の溶接ワイヤが用いられている。したがって、溶接ワイヤは、座屈しにくい。また、ワイヤ送給装置5は、高いトルクで溶接ワイヤを送給できるものが用いられているので、加圧ロールでの溶接ワイヤのスリップも生じにくい。したがって、作業者が短絡発生に気付かず、さらに溶接ワイヤの送給が継続すると、図9(b)に示すように、点Xを中心として、台車4を矢印Yの方向に回転させるモーメントが働く。これにより、台車4は傾いた不安定な状態になり、台車が転倒する場合がある。台車の転倒は、溶接時の短絡発生による場合に限られず、非溶接時に溶接ワイヤをインチングし続けた場合などにも起こり得る。
【0007】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、台車の転倒を防止できるサブマージアーク溶接システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によって提供されるサブマージアーク溶接システムは、サブマージアーク溶接を行うためのサブマージアーク溶接システムであって、溶接ワイヤの先端を突出させ、被溶接物の溶接を行う溶接トーチと、前記溶接ワイヤを送給するワイヤ送給装置と、前記ワイヤ送給装置を制御する制御装置と、前記溶接トーチが搭載され、溶接線に沿って移動する台車と、前記台車が所定以上傾いたことを検出する傾き検出部と、を備え、前記制御装置は、前記傾き検出部が傾いたことを検出した場合に、前記ワイヤ送給装置による前記溶接ワイヤの送給を停止させる送給制御部を備えている。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記傾き検出部は、前記被溶接物との接触を検知する接触検知部を備え、前記接触検知部が接触を検知した場合に、傾いたことを検出し、前記接触検知部は、平面視において、前記台車の重心位置に対して前記溶接トーチの位置とは反対側に配置されている。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記台車は、側面から突出しかつ鉛直方向下方に屈曲する突出部を備え、前記突出部は、鉛直方向下方を向く先端面を備え、前記接触検知部は、押しボタンであり、前記先端面に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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