TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025053880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162969
出願日2023-09-26
発明の名称組立式スカイビングカッタ
出願人株式会社不二越
代理人個人
主分類B23F 21/10 20060101AFI20250331BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】従来は、スカイビングカッタの形状が変わるごとに、それに合わせたツーリングを準備する必要があり、揃えるべき部品点数が増加するという問題があった。
【解決手段】本発明のスカイビングカッタ1は、中央に貫通穴11を有する円環状の本体部品10、本体部品10の周囲に配置される切れ刃を有した加工歯部品20、加工歯部品20を本体部品10に固定する加工歯固定部品30、回転軸Oに沿って形成された貫通穴41および本体部品10の貫通穴11に嵌め込む凸部42を備えたツーリング40を有する組立式スカイビングカッタ1において、本体部品10の貫通穴11を貫通する固定ボルト50を用いてツーリング40に固定し、本体部品10の貫通穴11から放射状に油路12,13を設ける。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
中央に貫通穴を有する円環状の本体部品と、前記本体部品の周囲に配置される切れ刃を有した加工歯部品と、前記加工歯部品を前記本体部品に固定する加工歯固定部品と、回転軸に沿って形成された貫通穴および前記本体部品の貫通穴に嵌め込む凸部を備えたツーリングと、を有する組立式スカイビングカッタにおいて、前記本体部品は、前記本体部品の貫通穴を貫通する固定ボルトを用いて前記ツーリングに固定されており、さらに前記本体部品には、前記本体部品の貫通穴から外周方向に向けて放射状に形成された複数条の油路が設けられていることを特徴とする組立式スカイビングカッタ。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記油路は、前記組立式スカイビングカッタの回転軸と平行な断面視において前記本体部品の貫通穴から前記加工歯固定部品側に通ずる第1油路を有していることを特徴とする請求項1に記載の組立式スカイビングカッタ。
【請求項3】
前記加工歯固定部品には、前記組立式スカイビングカッタの回転軸と平行な断面視において、前記回転軸から前記組立式スカイビングカッタの外周方向に向けて貫通した第2油路を有しており、前記第1油路の開口部と前記第2油路の開口部が密着していることを特徴とする請求項2に記載の組立式スカイビングカッタ。
【請求項4】
前記本体部品には、前記本体部品の貫通穴から外周方向に向けて放射状に形成されており、かつ前記第1油路の長さよりも長い第3油路をさらに有していることを特徴とする請求項2または3に記載の組立式スカイビングカッタ。
【請求項5】
前記固定ボルトの軸体には長手方向に沿って止まり孔と、前記止まり孔に連通して前記固定ボルトの径方向に沿った貫通孔と、が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の組立式スカイビングカッタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切削加工により歯車を加工する組立式のスカイビングカッタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
これまでのスカイビングカッタやそれを用いた歯車加工治具において、工作機械側からの冷却液を供給するタイプと、スカイビングカッタ自体に冷却液を流す機能を備えるタイプの2種類のスカイビングカッタがある。特に、スカイビングカッタ自体に冷却液を流す機能を備えるタイプについては、例えば特許文献1ないし3に開示されていようなツーリングや締結治具の吐出穴から冷却液を吐出するなど様々な形態が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-154443号公報
特開2023-007256号公報
特開2021-013963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このようなスカイビングカッタは、ツーリングにクーラント(冷却液)の穴や溝などの専用流路を設ける必要があり、専用のツーリングを製作するために費用が発生するという問題があった。また、スカイビングカッタの形状が変えると、それに合わせたツーリングをスカイビングカッタの形状ごとに準備する必要があり、揃えるべき部品点数が増加するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、クーラント(冷却液)を内部から外部に向けて噴射するスカイビングカッタにおいて、ツーリング(主軸部品)にクーラントの穴や通路などを設ける必要がなく、切れ刃の形状が変更されても単一のツーリングで対応できる組立式スカイビングカッタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の組立式スカイビングカッタは、中央に貫通穴を有する円環状の本体部品と、本体部品の周囲に配置される切れ刃を有した加工歯部品と、当該加工歯部品を本体部品に固定する加工歯固定部品と、を有する組立式スカイビングカッタにおいて、本体部品には貫通穴から外周方向に向けて放射状に形成した油路を設ける。この油路は、組立式スカイビングカッタの回転軸と平行な断面視において貫通穴から加工歯部品および加工歯固定部品側に通ずる第1油路とすることもできる。
【0007】
また、加工歯固定部品には、組立式スカイビングカッタの回転軸と平行な断面視において回転軸から組立式スカイビングカッタの外周方向に向けて貫通した第2油路を設けて、第1油路の開口部と当該第2油路の開口部が密着させることもできる。さらに、本体部品には、貫通穴から外周方向に向けて放射状に形成して、かつ第2油路の長さよりも長い第3油路をさらに有しても構わない。
【0008】
この組立式スカイビングカッタを用いた歯車加工治具の発明においては、組立式スカイビングカッタを取り付ける凸部が設けられたツーリング(主軸部品)および組立式スカイビングカッタをツーリングの凸部に嵌め込んで固定する固定ボルトから形成する。このツーリングの軸体には長手方向に沿って貫通孔を形成して、固定ボルトの軸体に長手方向に沿って止まり孔、固定ボルトの径方向に沿って貫通孔をそれぞれ形成する。また、このツーリングの貫通孔と固定ボルトの止まり孔と固定ボルトの貫通孔と本体部品の貫通穴を互いに連通することもできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の組立式スカイビングカッタは、中央に貫通穴を有する円環状の本体部品と、本体部品の周囲に配置される切れ刃を有した加工歯部品と、当該加工歯部品を本体部品に固定する加工歯固定部品と、を有する組立式スカイビングカッタにおいて、本体部品に貫通穴から外周方向に向けて放射状に形成した油路を設けることで、工作機械側から供給される冷却液が本体部品から加工歯部品に向けて吐出することで切れ刃を冷却できるので、ツーリングにクーラントの穴や通路などを設ける必要がなく、切れ刃の形状が変更されても単一のツーリングで対応できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の組立式スカイビングカッタ1の模式断面図である。
図1に示す組立式スカイビングカッタ1のA-A線断面図である。
図1に示す組立式スカイビングカッタ1のB-B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社不二越
射出成形機
今日
株式会社不二越
射出成形機
1日前
株式会社不二越
二段圧力制御弁
4日前
株式会社不二越
管用テーパタップ
今日
株式会社不二越
組立式スカイビングカッタ
1日前
株式会社不二越
学習処理装置及び学習処理プログラム
4日前
日東精工株式会社
ねじ締め装置
26日前
株式会社FUJI
工作機械
1か月前
有限会社 ナプラ
金属粒子
21日前
株式会社FUJI
工作機械
1日前
株式会社ダイヘン
積層造形溶接方法
1か月前
株式会社FUJI
チャック装置
11日前
株式会社ナベヤ
締結装置
1か月前
オークマ株式会社
工作機械
20日前
株式会社コスメック
クランプ装置
6日前
大和ハウス工業株式会社
溶接方法
27日前
オークマ株式会社
診断装置
1か月前
オークマ株式会社
工作機械
1か月前
津田駒工業株式会社
2連回転割出し装置
21日前
株式会社コスメック
クランプ装置
15日前
株式会社不二越
管用テーパタップ
今日
トヨタ自動車株式会社
レーザ加工機
12日前
オーエスジー株式会社
ドリル
7日前
豊田鉄工株式会社
レーザー溶接装置
22日前
スター精密株式会社
工作機械
26日前
株式会社プロテリアル
クラッド材の製造方法
21日前
アサダ株式会社
バンドソー装置
11日前
アサダ株式会社
バンドソー装置
11日前
株式会社ダイヘン
サブマージアーク溶接装置
12日前
株式会社マキタ
ジグソー
15日前
宮川工機株式会社
プレカット加工装置
7日前
株式会社プロテリアル
クラッド材の製造方法
21日前
株式会社恵信工業
アプセット溶接方法
7日前
トヨタ自動車株式会社
銅線の接合方法
1か月前
エンシュウ株式会社
摩擦撹拌接合装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
グラフ生成方法
今日
続きを見る