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公開番号2025077341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189451
出願日2023-11-06
発明の名称シール付き軸受および軸受構造
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250512BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】特段の加工工程を要することなく給脂用の穴を形成することができ、製造コストの増大や製造効率の低下を招くことなく、良好な潤滑性能を長期的に確保することが可能なシール付き軸受および軸受構造を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかるシール付き軸受110の構成は、外輪112と、内輪114と、外輪112および内輪114の間を転動する転動体116a、116bと、外輪112および内輪114の間を封止するシール120とを備えたシール付き軸受110において、シール120は、円周方向に2つ以上のシール片(右シール片122、左シール片124)に分割されていて、シール片の境界に給脂用の隙間130が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
外輪と、内輪と、該外輪および該内輪の間を転動する転動体と、該外輪および該内輪の間を封止するシールとを備えたシール付き軸受において、
前記シールは、円周方向に2つ以上のシール片に分割されていて、
前記シール片の境界に給脂用の隙間が形成されていることを特徴とするシール付き軸受。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシール付き軸受と、
前記シール付き軸受に潤滑油を供給する給脂管と、
を備え、
前記シール付き軸受は、上下方向に延びる軸に水平方向の姿勢で取り付けられ、
前記給脂管は、前記シール付き軸受の上側に配置されたシールの前記給脂用の隙間に接続されていることを特徴とする軸受構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シール付き軸受、およびそれを備える軸受構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から工作機等の機械の回転軸を支持する装置として軸受が用いられている。軸受には、軸受回転時の外輪や内輪、転動体の間の潤滑性を維持するためにグリースや潤滑油等の潤滑剤が供給される。軸受の中でも、特に外輪と内輪との間をシールによって封止して潤滑油を密封した状態とする軸受は、シール付き軸受や密封型軸受と称される。
【0003】
シール付き軸受では、軸受が回転していない状態で振動を受けたり、微振動のような揺動が続いたりする使用環境では、フレッチングが生じやすい傾向がある。そこでフレッチングを抑制するために、軸受に対して潤滑剤を所望のタイミングで適宜供給し、安定した潤滑性能を得たいという要請がある。
【0004】
例えば特許文献1には、「外輪のシール溝に嵌合され、内輪のシール面との間でシールを形成する環状のシール部材を備えた転がり軸受」が開示されている。特許文献1の転がり軸受は、「外輪および内輪はグリースを入れる油穴を備えておらず、前記シール部材が軸受用シールであること」を特徴としている。
【0005】
特許文献1の軸受用シールは、「外輪の端部に嵌合される外環部と、その外環部から内向きフランジ状に形成された内環部とを有する金属板製の芯金に、ゴム材料を固着することでリップが形成され」ている。そして「前記内環部にグリース封入口が設けられ、前記グリース封入口の開口部に、軸受内へのグリース補充時、未補充時に合せて、開閉自在となる機構を設け」ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-090985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の転がり軸受では、軸受用シールの芯金にグリース封入口を設けることにより、外輪または内輪に油穴を有しない標準軸受であってもグリースを補充できるとしている。しかしながら、特許文献1の構成であると、芯金にゴム材料を固着させて軸受用シールを製造した後にグリース封入口を設けることになる。このため、加工工程が増え、製造コストの増大や製造効率の低下を招いてしまう。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み、特段の加工工程を要することなく給脂用の穴を形成することができ、製造コストの増大や製造効率の低下を招くことなく、良好な潤滑性能を長期的に確保することが可能なシール付き軸受および軸受構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明にかかるシール付き軸受の代表的な構成は、外輪と、内輪と、外輪および内輪の間を転動する転動体と、外輪および内輪の間を封止するシールとを備えたシール付き軸受において、シールは、円周方向に2つ以上のシール片に分割されていて、シール片の境界に給脂用の隙間が形成されていることを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にかかる軸受構造の代表的な構成は、上記シール付き軸受と、シール付き軸受に潤滑油を供給する給脂管と、を備え、シール付き軸受は、上下方向に延びる軸に水平方向の姿勢で取り付けられ、給脂管は、シール付き軸受の上側に配置されたシールの給脂用の隙間に接続されていることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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