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公開番号2025042903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150096
出願日2023-09-15
発明の名称回転切削工具
出願人三菱マテリアル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B23B 51/00 20060101AFI20250321BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】切屑排出溝において切屑の摩擦抵抗を低減しつつ、切屑を良好にカールさせ、切屑を円滑に排出できる回転切削工具を提供する。
【解決手段】中心軸周りに回転される軸状の工具本体を備え、工具本体の外周に形成される切屑排出溝と、切屑排出溝と工具本体の表面との交差稜線部に形成される切刃と、を有する回転切削工具。切屑排出溝の壁面は、中心軸に直交する断面において、切屑排出溝の径方向の最深位置を含む凹曲線状の第1領域と、切屑排出溝の工具回転方向前方側を向く壁面の外周端部に位置する凸曲線状の第2領域と、を有する。第1領域の面粗度は、第2領域の面粗度よりも小さい。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
中心軸周りに回転される軸状の工具本体を備え、前記工具本体の外周に形成される切屑排出溝と、前記切屑排出溝と前記工具本体の表面との交差稜線部に形成される切刃と、を有する回転切削工具であって、
前記切屑排出溝の壁面は、前記中心軸に直交する断面において、前記切屑排出溝の径方向の最深位置を含む凹曲線状の第１領域と、前記切屑排出溝の工具回転方向前方側を向く壁面の外周端部に位置する凸曲線状の第２領域と、を有し、
前記第１領域の面粗度は、前記第２領域の面粗度よりも小さい、
回転切削工具。
続きを表示（約 380 文字）【請求項２】
前記切屑排出溝の壁面は、前記中心軸に直交する断面において、前記切屑排出溝の工具回転方向後方側を向く壁面の外周端部に位置する凸曲線状の第３領域を有し、
前記第１領域の面粗度は、前記第３領域の面粗度よりも小さい、
請求項１に記載の回転切削工具。
【請求項３】
前記工具本体の前記切刃を含む表面領域に、硬質皮膜が形成されている、
請求項１または２に記載の回転切削工具。
【請求項４】
前記硬質皮膜は、前記切屑排出溝の壁面の一部にのみ形成され、
前記硬質皮膜の非形成領域は、前記壁面の最深位置を含む、
請求項３に記載の回転切削工具。
【請求項５】
前記硬質皮膜の非形成領域は、前記切屑排出溝の壁面の前記第１領域である、
請求項４に記載の回転切削工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、回転切削工具に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、切屑排出溝内に設けられた硬質皮膜の表面を平滑化することにより切屑排出性を高めたドリルが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６８２８８２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
切屑排出溝の内面を平滑化することで、切屑詰まりを抑制できる。しかし、平滑な面では切屑がカールしにくくなる課題があった。
【０００５】
本発明は、切屑排出溝において切屑の摩擦抵抗を低減しつつ、切屑を良好にカールさせ、切屑を円滑に排出できる回転切削工具を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様によれば、中心軸周りに回転される軸状の工具本体を備え、前記工具本体の外周に形成される切屑排出溝と、前記切屑排出溝と前記工具本体の表面との交差稜線部に形成される切刃と、を有する回転切削工具が提供される。前記切屑排出溝の壁面は、前記中心軸に直交する断面において、前記切屑排出溝の径方向の最深位置を含む凹曲線状の第１領域と、前記切屑排出溝の工具回転方向前方側を向く壁面の外周端部に位置する凸曲線状の第２領域と、を有する。前記第１領域の面粗度は、前記第２領域の面粗度よりも小さい。
【０００７】
上記態様によれば、切屑排出溝内の凹部である第１領域の面粗度が、切屑排出溝内の凸部である第２領域の面粗度よりも小さくされていることで、第１領域では切屑を円滑に移動させることができ、かつ面粗度が大きい第２領域の凸部によって、切屑のカールを促進することができる。これにより、切屑排出溝内で、切屑を円滑に移動させつつ、良好にカールさせ、切屑の分断を促進できる。本発明の上記態様によれば、切屑排出性に優れるドリルが提供される。
【０００８】
前記切屑排出溝の壁面は、前記中心軸に直交する断面において、前記切屑排出溝の工具回転方向後方側を向く壁面の外周端部に位置する凸曲線状の第３領域を有し、前記第１領域の面粗度は、前記第３領域の面粗度よりも小さい構成としてもよい。
【０００９】
前記工具本体の前記切刃を含む表面領域に、硬質皮膜が形成されている構成としてもよい。
【００１０】
前記硬質皮膜は、前記切屑排出溝の壁面の一部にのみ形成され、前記硬質皮膜の非形成領域は、前記壁面の最深位置を含む構成としてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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