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公開番号2025054177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2024108966
出願日2024-07-05
発明の名称工作機械の吸盤吸着式ワーク固定装置
出願人株式会社武田機械
代理人個人
主分類B23Q 3/06 20060101AFI20250328BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】面取機において、テーブル上に位置決め載置したワークの位置決め状態を確実に保持する。
【解決手段】上下動する吸盤7でワーク5をテーブル上面9に吸着固定する。吸盤7は、吸着凹部12でワークに吸着され、中央基部13に、吸着凹部12に連通する空気孔15を有する。吸盤7は、テーブル上面9で開口する吸盤収容凹部16に収容されている。吸盤収容凹部16の上端開口部17を覆うようにワークがテーブル上面に載置された状態で、吸盤の吸着凹部12がワーク下面19の下側に位置する。空気孔15での吸引で、ワーク下面19が吸盤収容部の上端開口部に吸着される。この予備吸着状態で、上昇した吸盤がワーク下面を吸着する。該吸着状態で中央基部13が下方向に引張されると、吸盤を介してワークが下方向に引張され、ワークがテーブル上面に本吸着状態で固定される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
上下動する吸盤を介してワークをテーブル上面に吸着固定させる工作機械の吸盤吸着式ワーク固定装置であって、
前記吸盤は、ゴム製であって、真空吸着するためのスカート状の吸着部の有する吸着凹部で前記ワークに吸着されるようになされ、該吸着部の中央基部に、該吸着凹部に連通する空気孔が設けられており、又該吸盤は、前記吸着凹部が上向きに開口した状態で、前記テーブルの所要部位に設けられ且つ前記テーブル上面で開口した吸盤収容凹部に収容されており、
前記吸盤収容凹部の上端開口部を覆うように前記ワークが前記テーブルに載置された状態で、前記吸盤の前記吸着凹部が該ワークの下面の下側に位置する状態にあり、
該状態で前記空気孔での吸引が作用することによって、前記ワークの下面が前記吸盤収容凹部の前記上端開口部で吸着された予備吸着状態が得られ、
該予備吸着状態で前記吸盤が上昇するようになされており、該予備吸着状態によるワーク吸着作用によって前記ワークが前記テーブル上面から浮き上がるのを阻止しつつ、前記吸着凹部の周縁部分が前記ワークの下面を上方に向けて押圧して該周縁部分が該ワークの下面に吸着されるようになされており、
該吸着状態のまま前記吸盤の前記中央基部が下方向に弾性的に引張されることにより、該吸盤を介する前記ワークの下方向への引張状態が得られ、これによって、前記ワークが前記テーブル上面に本吸着状態で固定されることを特徴とする工作機械の吸盤吸着式ワーク固定装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記吸盤収容凹部の底部には上下方向のガイド縦孔が連設され、
該ガイド縦孔には空気管が挿通され、該空気管は該ガイド縦孔に案内されて上下動でき、該空気管には、その軸線方向に空気路が設けられ、該空気路の上部が前記吸盤の前記空気孔に接続されると共に該空気路は、前記空気孔に負圧空気又は正圧空気を供給する空気供給源に接続されており、
又、前記吸盤を前記上下動させ得るように、前記空気管を上下動装置によって上下動させることを特徴とする請求項1記載の工作機械の吸盤吸着式ワーク固定装置。
【請求項3】
前記吸盤収容凹部の底部には上下方向のガイド縦孔が連設され、
該ガイド縦孔には空気管が挿通され、該空気管は該ガイド縦孔に案内されて上下動でき、該空気管には、その軸線方向に空気路が設けられ、該空気路の上部が前記吸盤の前記空気孔に接続されると共に該空気路は、前記空気孔に負圧空気又は正圧空気を供給する空気供給源に接続されており、
又、前記吸盤を前記上下動させ得るように、前記空気管の下部にピストンが設けられ、該ピストンは、前記テーブル内に設けられたシリンダー内で上下動でき、該ピストンの上下動は、前記シリンダーを挟む上下部位に設けられて該シリンダーに連通し得る上下のポートへの前記正圧空気の供給又は前記負圧空気の供給を制御して行うように構成され、又該上のポートは前記空気路にも連通されており、下記の構成を備えることを特徴とする請求項1記載の工作機械の吸盤吸着式ワーク固定装置。
(1)前記吸盤収容凹部の上端が前記ワークで覆われ、且つ、前記ピストンが前記シリンダーの底部に当接乃至該底部側に移動した状態で前記上のポートに負圧空気を供給することにより、前記ワークの下面が前記吸盤収容凹部の上端開口部に吸着された前記予備吸着状態が得られる。
(2)前記上のポートに負圧空気を供給している前記予備吸着状態のまま、前記下のポートに正圧空気を供給して前記空気管を上昇させると、前記吸盤が上昇して前記吸着凹部の周縁部分が前記ワークの下面に吸着した状態が得られる。
(3)該吸着した状態のまま前記下のポートに負圧空気を供給すると、前記ピストンが下降し、該吸着状態のまま、前記吸盤の前記中央基部が下方向に弾性的に引張状態となり、該吸盤を介する前記ワークの下方向への引張状態が得られ、これによって、前記ワークがテーブル上面に本吸着状態で固定された状態が得られる。
(4)前記下のポートに負圧空気を供給し、且つ、前記上のポートに正圧空気を供給することにより、前記吸盤による前記吸着状態でのワーク固定が解除される。
【請求項4】
前記吸盤収容凹部の前記上端開口部を覆うように前記ワークが前記テーブルに載置されて、前記吸盤の前記吸着凹部が該ワークの下面の下側に位置する状態で、前記空気孔から前記吸着凹部内に正圧空気を供給することによって前記吸盤収容凹部の前記上端開口部で空気を噴出させ、これによって、前記ワークを、テーブル面上で浮上させて移動させ得るように構成されていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の工作機械の吸盤吸着式ワーク固定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は工作機械における吸盤吸着式ワーク固定装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
工作機械、例えば、テーブル上のワークにフライスで面取り加工等の機械加工を施すに際し、該ワークを空気吸引方式でテーブルに固定するように構成された工作機械の一例としては、特許文献1記載のものが提供されている。
【0003】
該工作機械は、ワークが載置されるテーブルと、該テーブルの前方側に配設されたクランプ装置と、該テーブルの前方側に配設されて前記ワークに面取り加工等の機械加工を施すフライスとを具備し、該クランプ装置は、前記テーブルに載置されたワークの、該テーブルの前縁部から所要に張り出した張出し部分を上下から挾持する上下の挾持片を具えている。そして該工作機械は、該機械加工を施すに先立って、テーブル上に載置された該ワークの左右方向と前後方向の位置決めを所要に行い、該位置決めされたワークをテーブルに固定し、その後、該テーブルを所要に移動させ、該テーブルの前縁部から所要に張り出した張出し部分を前記上下の挾持片で挾持する。そして、該上下の挾持片が、該張出し部分を挾持したワーククランプ状態で、前記フライスが、前記ワークの該挾持した部分の前方側をなす被加工部に機械加工を施すものである。
【0004】
前記張出し部分が前記のように挟持された状態で前記ワークの一つの加工面に機械加工が施される。
【0005】
前記ワークの該一つの加工面における機械加工が終了した後、前記上下の挾持片による前記張出し部分の挾持が解除される。この解除状態で、前記テーブルを90度回転させることにより、新たな加工面に対して機械加工を施すものである。
【0006】
ところで特許文献1に記載されている、前記テーブルに対する前記ワークの固定手段は、前記テーブルの上面の前後に浅底の凹部が設けられ、該凹部の底面部には、多数の通気孔が上下方向に設けられている。該通気孔の上端は該底面部の上面で開口すると共に、その下端は、空気を吸引するエア吸引装置に連結されている。
【0007】
そして、前記テーブル上に載置されたワークについて前記所要の位置決めが完了した後、該ワークを該テーブルに固定するには、前記凹部と該ワーク下面との間に形成されている空間内の空気を吸引することとしていた。
【0008】
しかしながら従来にあっては、ワークの下面の面祖度や平面度が一定以上に良くないと、外部の空気を引き込んで固定が不完全となる問題があった。特に、薄肉で反りのあるワークの場合は、該反っている部分で前記空間が外部に連通状態にあるため、テーブル上面に対するワークの密着不良が生じてワークをテーブルに固定できなかった。
【0009】
このように固定が不完全であると、前記テーブル上に載置されたワークについて前記所要の位置決めが完了した後、テーブルが前記のように前進を開始した時点やテーブルが停止した時点におけるテーブルの加減速に起因して、或いは、テーブルが前記のように90度回転を開始した時点や、テーブルの回転が停止した時点におけるテーブルの加減速に起因して、テーブルに対するワークの固定が不確実になる恐れがあり、テーブル上のワークの前記設定位置にずれが生じてしまう。これでは、前記ワークに正確な機械加工を施すことができない問題を招来することとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2012-106327号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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