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公開番号2024070676
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181303
出願日2022-11-11
発明の名称走行車両
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B62D 49/00 20060101AFI20240516BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】標準HSTと高仕様HSTの間での載せ替えが簡単な作業で可能となる走行車両を提供する。
【解決手段】標準HST7と高仕様HST8とを選択的に搭載可能な走行車両は、トランスミッション6を固定するとともにトランスミッション6の後方に標準HST7または高仕様HST8を固定する車体フレーム構造体とを備え、トランスミッション6の後面には、標準HST7の前面に設けられた標準連結部70と高仕様HST8の前面に設けられた高仕様連結部80とのいずれとも連結可能な共通被連結部60が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
標準HSTと高仕様HSTとを選択的に搭載可能な走行車両であって、
トランスミッションを固定するとともに前記トランスミッションの後方に前記標準HSTまたは前記高仕様HSTを固定する車体フレーム構造体とを備え、
前記トランスミッションの後面には、前記標準HSTの前面に設けられた標準連結部と前記高仕様HSTの前面に設けられた高仕様連結部とのいずれとも連結可能な共通被連結部が設けられている走行車両。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記車体フレーム構造体には、前記標準HSTと前記高仕様HSTとのいずれとも連結可能な共通固定フレームが設けられている請求項1に記載の走行車両。
【請求項3】
前記車体フレーム構造体は、車体前後方向に延びた左右一対の主フレームと、前記主フレームの上方を車体前後方向に延びた左右一対の上フレームとを含み、前記標準HST及び前記高仕様HSTの前記車体フレーム構造体への搭載時のアクセス空間となる請求項1に記載の走行車両。
【請求項4】
前記標準HSTの後方突出部をガードするための後ガード、または前記高仕様HSTの後方突出部をガードするための後ガードは、前記車体フレーム構造体に支持されている共通のガード支持部によって支持される請求項1に記載の走行車両。
【請求項5】
左後輪ユニットと右後輪ユニットとを連結するスタビライザーとして、前記標準HSTの搭載時には、標準スタビライザーが用いられ、前記高仕様HSTの搭載時には、前記標準HSTとは異なる形状を有する高仕様スタビライザーが用いられる請求項1に記載の走行車両。
【請求項6】
前記共通被連結部には、前記標準HST及び前記高仕様HSTのHST入力軸と連結可能な第1伝動軸と、前記標準HST及び前記高仕様HSTのHST出力軸と連結可能な第2伝動軸とが露出している請求項1に記載の走行車両。
【請求項7】
前記標準HSTがシューレスタイプHSTであり、前記高仕様HSTがシュータイプHSTである請求項1から6のいずれか一項に記載の走行車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、標準HSTと高仕様HSTとを選択的に搭載可能な走行車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
作業車両などの走行車両では、無段変速装置としてHST(Hydraulic Sttic Transmission)が搭載されている。特に、多目的車両などでは、HSTとして、標準的に用いられるシューレスタイプのHST(標準HSTの一種)とシューレスタイプに比べて高仕様(ハイスペック)であるシューHST(高仕様HSTの一種)が用いられている。
【0003】
特許文献1に示された多目的車両は主変速装置としているシューレスタイプのHST(標準HST)を搭載している。このシューレスタイプのHSTでは、プランジャピストンの先端部が半球面に形成され、この半球面が斜板のベアリングハウジングに直接当接している。エンジン動力は、HSTによって無段変速され、さらに副変速装置を介して変速された動力は前輪と後輪とに供給される。
【0004】
特許文献2に示されたコンバインでは、常時駆動される走行用HSTにシューレスタイプの低圧HST(標準HST)が用いられ、旋回用HSTにシュータイプの高圧HST(高仕様HST)が用いられている。走行用HSTと旋回用HSTとからの変速動力によりクローラ走行装置が駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-239978号公報
特開2002-362176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
作業車両や多目的車両などの作業車にHSTを搭載する場合、例えば、標準的な負荷で運転される車両には標準HSTが搭載され、高負荷で運転される車両には高仕様HSTが搭載される。しかしながら、ユーザが所望の車両を購入した後、走行目的の変更やHSTの故障などにより、標準HSTを高仕様HSTに載せ替えることや、高仕様HSTを標準HSTに載せ替えることが要望されることがある。従来のHST搭載走行車両では、保守点検等で生じたHSTの載せ替えは、同一のHSTの載せ替えしか考慮されていないので、部分的に形状や構造が異なるHSTの載せ替えには、トランスミッションを含む動力伝達機構の種々の機器の取り外しや、HST支持部材の変更や追加が必要となる。このようなHSTの載せ替えは、非常に手間のかかる作業である。
【0007】
本発明の課題は、上記実情に鑑み、標準HSTと高仕様HSTの間での載せ替えが簡単な作業で可能となる走行車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による走行車両は、標準HSTと高仕様HSTとを選択的に搭載可能であって、左後輪ユニットと、右後輪ユニットと、前記トランスミッションを固定するとともに前記トランスミッションの後方に前記標準HSTまたは前記高仕様HSTを固定する車体フレーム構造体とを備え、前記トランスミッションの後面には、前記標準HSTの前面に設けられた標準連結部と前記高仕様HSTの前面に設けられた高仕様連結部とのいずれとも連結可能な共通被連結部が設けられている。
【0009】
この構成によれば、HSTを載せ替える際には、これまで搭載されていたHSTをトランスミッションの共通被連結部から取り外し、搭載予定のHSTを共通被連結部に連結することが、主作業となる。つまり、前記トランスミッションの後面に設けられた共通被連結部は、標準HSTの前面に設けられた標準連結部、または高仕様HSTの前面に設けられた高仕様連結部と連結されているので、この連結を解除して、トランスミッションから後方に向かって標準HSTまたは高仕様HSTを取り外し、次いで、高仕様HSTまたは標準HSTをトランスミッションの後方からトランスミッションの後面に差し入れ、連結することで、HSTの載せ替えが実現する。トランスミッションを取り外す必要がないので、標準HSTと高仕様HSTの間での載せ替えが簡単な作業となる。
【0010】
HSTは油圧ポンプと油圧モータを備えており、かなりの重量物であり、共通被連結部だけを用いてトランスミッションと連結するだけでは、HSTの支持は、支持構造力学的に十分ではない。このため、HSTは、何らかの固定部材を介して車体フレーム構造体に連結されることが好ましい。本発明では、前記車体フレーム構造体には、前記標準HSTと前記高仕様HSTとのいずれとも連結可能な共通固定フレームが設けられている。標準HST及び高仕様HSTは、共通被連結部を用いてトランスミッションに連結されるだけでなく、共通固定フレームを介して車体フレーム構造体とも連結されるので、HSTの支持は、支持構造力学的に強化される。
(【0011】以降は省略されています)

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