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公開番号2024093459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209850
出願日2022-12-27
発明の名称車両構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20240702BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両の側突の発生時に、サイドメンバと燃料タンクの相互間に配索部材が強く挟まれて破損することを簡易かつ適切に抑制可能な車両構造を提供する。
【解決手段】サイドメンバ3の車幅方向内方側に配された燃料タンク2と、これら燃料タンク2およびサイドメンバ3の相互間領域Sを通過するように配索された配索部材7と、を備えている、車両構造Aであって、サイドメンバ3に一部が接合され、かつサイドメンバ3から車幅方向内方側に延びる部分が、相互間領域Sおよび燃料タンク2に直接対向し、または他の部材Pfに接合された状態で他の部材Pfを介して間接的に対向するように設定された補強部材4と、この補強部材4に直接設けられ、または前記他の部材Pfを介して間接的に設けられ、かつ燃料タンク4および配索部材7をそれぞれ固定して取付けるための燃料タンク用および配索部材用の取付け部5,6と、をさらに備えている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両前後方向に延びる車体骨格部材としてのサイドメンバと、
このサイドメンバの車幅方向内方側に配された燃料タンクと、
これら燃料タンクおよびサイドメンバの相互間領域を通過するように配索された配索部材と、
を備えている、車両構造であって、
前記サイドメンバに一部が接合され、かつ前記サイドメンバから車幅方向内方側に延びる部分が、前記相互間領域および前記燃料タンクに直接対向し、または他の部材に接合された状態で前記他の部材を介して間接的に対向するように設定された補強部材と、
この補強部材に直接設けられ、または前記他の部材を介して間接的に設けられ、かつ前記燃料タンクおよび前記配索部材をそれぞれ固定して取付けるための燃料タンク用および配索部材用の取付け部と、
をさらに備えていることを特徴とする、車両構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
この種の車両構造の具体例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の車両構造においては、燃料タンクがシートライザ部の下側に配されている。このような構成によれば、燃料タンクをスペース効率よく車両に搭載することができる。
【0003】
しかしながら、前記した車両構造においては、次に述べるように改善すべき余地がある。
【0004】
すなわち、前記した燃料タンクの配置によれば、燃料タンクの車幅方向外方側には、車両骨格部材としてのサイドメンバが車両前後方向に延びて位置することとなる。一方、車両には、ワイヤハーネスやその他の配索部材が適宜に配索されるのが通例であり、この配索部材が、たとえば燃料タンクよりも車両前方側から車両後方側に延びるように設定される場合、この配索部材の一部は、燃料タンクとサイドメンバとの相互間領域を通過する状態に設定されるのが通例である。
ところが、そのような構成によれば、車両の側突が発生し、その衝突荷重によってサイドメンバが車幅方向内方側に変形した際に、サイドメンバおよび燃料タンクの相互間において配索部材が強く挟み込まれる虞がある。このような虞は、配索部材の破損を招くため、適切に防止または抑制することが望まれる。
なお、前記した虞を解消する手段として、車両の側突時にサイドメンバが大きく変形しないようにその強度を高めるための補強を行なうことが考えられる。ただし、そのような補強を行なうだけでは、前記した虞を適切に解消することは難しい。また、補強構造はかなり大掛かりなものとなるため、重量や製造コストの増加、および生産性の悪化を招く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-157013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、車両の側突の発生時に、サイドメンバと燃料タンクの相互間に配索部材が強く挟まれて破損することを、簡易な手段によって適切に防止または抑制することが可能な車両構造を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明により提供される車両構造は、車両前後方向に延びる車体骨格部材としてのサイドメンバと、このサイドメンバの車幅方向内方側に配された燃料タンクと、これら燃料タンクおよびサイドメンバの相互間領域を通過するように配索された配索部材と、を備えている、車両構造であって、前記サイドメンバに一部が接合され、かつ前記サイドメンバから車幅方向内方側に延びる部分が、前記相互間領域および前記燃料タンクに直接対向し、または他の部材に接合された状態で前記他の部材を介して間接的に対向するように設定さ
れた補強部材と、この補強部材に直接設けられ、または前記他の部材を介して間接的に設けられ、かつ前記燃料タンクおよび前記配索部材をそれぞれ固定して取付けるための燃料タンク用および配索部材用の取付け部と、をさらに備えていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、車両の側突が発生し、その衝突荷重によってサイドメンバが車幅方向内方側に変形すると、このサイドメンバに接合されている補強部材は、サイドメンバに伴い、車幅方向内方側に変位する。一方、燃料タンクおよび配索部材は、補強部材に直接設けられ、または所定の他の部材を介して間接的に設けられている燃料タンク用および配索部材用の取付け部にそれぞれ固定されているため、補強部材の前記変位に伴い、車幅方向内方側に変位する。したがって、サイドメンバ、燃料タンク、および配索部材の三者は、いずれも車幅方向内方側に変位することとなる。その結果、配索部材がサイドメンバおよび燃料タンクの相互間において強く挟み込まれることは適切に防止または抑制され、配索部材の破損防止が図られる。補強部材は、サイドメンバの変形を抑制する効果をも発揮するため、配索部材が強く挟み込まれることは、より効果的に防止または抑制される。
一方、本発明においては、車両の側突が発生した際に、サイドメンバをできる限り変形させないようにサイドメンバを頑丈に補強するという手段は採用されておらず、サイドメンバの変形、およびこれに伴う各部の変位を許容している。したがって、本発明によれば、補強部材は用いているものの、この補強部材をさほど重量やサイズが大きなものとする必要はなく、車両全体の重量や製造コストの上昇を抑制し、また生産性をよくすることも可能である。
【0010】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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