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公開番号2024112254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023017212
出願日2023-02-07
発明の名称リカンベント型自転車
出願人学校法人幾徳学園
代理人
主分類B62M 1/30 20130101AFI20240813BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】ライダーの踏力最大ゾーンで、ライダーの踏力方向とペダルの軌道を一致させ、かつ、その状態でペダルを踏み込む距離を長くすることができるリカンベント型自転車を提供する。
【解決手段】
ヘッドパイプ(2)と、メインフレーム(3)と、ハンドルステム(4)と、フロントフォーク(7)と、前輪(8)と、後輪(9)とを有し、メインフレーム(3)に座部シート(11)を設け、車体の前部に第1ギア(23)と第2ギア(26)を設け、第1ギア(23)と第2ギア(26)に第1伝動チェーン(27)を掛け回し、ペダル(31)を第1伝動チェーン(27)に沿って移動するように構成したリカンベント型自転車(1)において、
ライダーの踏力が最大範囲になる踏力最大ゾーンで、前記ペダル(31)への踏力方向Fと前記ペダル(31)の軌道方向がなす角度αが±20度、又は±10度、又は±5度の範囲内になるように構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体の自転車進行方向前部にヘッドパイプ(2)を有し、前記ヘッドパイプ(2)から後方に延びるメインフレーム(3)を有し、前記ヘッドパイプ(2)に軸回転可能に支持されたハンドルステム(4)とフロントフォーク(7)によって前輪(8)を回転可能に支持し、前記メインフレーム(3)の後端部によって直接的に又は間接的に後輪(9)を回転可能に支持し、前記メインフレーム(3)にライダーが着座する座部シート(11)を設け、車体の前部に第1ギア(23)を設け、前記第1ギア(23)の前方に第2ギア(26)を設け、前記第1ギア(23)と前記第2ギア(26)に第1伝動チェーン(27)を掛け回し、ペダル(31)を前記第1伝動チェーン(27)に沿って移動するように構成したリカンベント型自転車(1)において、
ライダーの踏力が最大範囲になる踏力最大ゾーンで、前記ペダル(31)への踏力方向Fと前記ペダル(31)の軌道方向がなす角度αが±20度、又は±10度、又は±5度の範囲内になるように構成したリカンベント型自転車(1)。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記第1ギア(23)の直径を32~40cm、前記第2ギア(26)の直径を6~12cm、前記第1ギア(23)と前記第2ギア(26)の中心間距離を21cm~28cmとした、請求項1に記載のリカンベント型自転車(1)。
【請求項3】
前記第1ギア(23)と前記第2ギア(26)と前記第1伝動チェーン(27)と前記ペダル(31)を含む構造体を自転車進行方向に前後させる伸縮調整手段(40)を、前記メインフレーム(3)に直接的又は間接的に設けた、請求項1又は2に記載のリカンベント型自転車(1)。
【請求項4】
前記第1ギア(23)と前記第2ギア(26)と前記第1伝動チェーン(27)と前記ペダル(31)を含む構造体を前記メインフレーム(3)を含む垂直面内で回転させる回転調整手段(45,50)を、前記メインフレーム(3)に直接的又は間接的に設けた、請求項1又は2に記載のリカンベント型自転車(1)。
【請求項5】
前記ライダーの踏力が最大範囲になる踏力最大ゾーンは、ライダーの膝関節の屈曲角度が25度±15度、好ましくは25度±10度の範囲内にある時の前記ペダル(31)が位置する空間領域である、請求項1又は2に記載のリカンベント型自転車(1)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リカンベント型自転車に関する。特に、ライダーの踏力が大きい範囲内で、かつ、ライダーの踏力を高い効率で推進力に変換することができるリカンベント型自転車に関する。
続きを表示(約 860 文字)【背景技術】
【0002】
ペダルを踏むためのライダーの乗車姿勢と自転車の構造は踏力の大きさとその効率的な利用に大きく影響する。
【0003】
ペダルが円軌道を辿る自転車が一般的である。しかし、ペダルが円軌道を描く自転車は、ペダルの円軌道の一部でしか踏力が効果的に利用されない。
【0004】
このため、ライダーの踏力をより多くペダルに伝えるために、ペダルが辿る軌道が直線的な部分を含む自転車が提案されている。
【0005】
例えば、2つのプーリーの間にチェーンを掛け回し、チェーンに沿ってペダルが長円軌道を辿る自転車が提案されている。
【0006】
また、リンク機構を介してペダルを支え、該リンク機構によってペダルを楕円形状に動かすリカンベント型自転車も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-119914号公報
【非特許文献】
【0008】
織田紀之、”オーテックSDVのサイトです!Welcome to the site of SDV Bikes!”[online]、[2022年11月5日検索]、インターネット<URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~otec/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一般に、ライダーの踏力は股関節を起点とする放射線方向に作用する。したがって、ペダルの位置によって、ライダーの踏力が作用する方向(踏力方向)が変化し、それに伴ってペダルに仕事を与える踏力の分力が変化する。
【0010】
また、ライダーの踏力は、身体の前方に対してしか作用させることができない。さらにまた、ライダーの踏力は、膝関節が伸びきる前の一定の屈伸角度範囲内で最大になる。
(【0011】以降は省略されています)

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