TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024093466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209858
出願日2022-12-27
発明の名称車両構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20240702BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両後部に搭載されたバッテリなどの蓄電装置が車両の後突時に破損する虞を、従来よりも確実に防止または抑制することが可能な車両構造を提供する。
【解決手段】リヤフロア部2に設けられた下向き凹状の凹部20と、この凹部20の底部20aの後部から上向きに起立する後側壁部20bの上部に設けられて車幅方向に延びるロアバック22と、底板部40を有するブラケット4上に載せられ、凹部20の底部20a上に配された蓄電装置3と、を備えている、車両構造Aであって、ブラケット4は、底板部40の後部から上向きに起立し、かつ上部がロアバック22に接合された背板部41、およびこの背板部41と底板部40とを橋渡し状態に繋ぐ側板部42a,42b、を備えており、ロアバック22が車両後方側から所定以上の荷重を受けて車両前方側に変形または変位したときには、ブラケット4は、背板部41の上部が車両前方側に変位することにより底板部40の前端部40aを下降させる力を生じさせることが可能である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
リヤフロア部に設けられた下向き凹状の凹部と、
この凹部の底部の後部から上向きに起立する後側壁部の上部に設けられて車幅方向に延びるロアバックと、
底板部を有するブラケット上に載せられ、前記凹部の前記底部上に配された蓄電装置と、
を備えている、車両構造であって、
前記ブラケットは、前記底板部の後部から上向きに起立し、かつ上部が前記ロアバックに接合された背板部、およびこの背板部と前記底板部とを橋渡し状態に繋ぐ側板部、を備えており、
前記ロアバックが車両後方側から所定以上の荷重を受けて車両前方側に変形または変位したときには、前記ブラケットは、前記背板部の上部が車両前方側に変位することにより前記底板部の前端部を下降させる力を生じさせることが可能な構成とされていることを特徴とする、車両構造。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両構造であって、
前記凹部の前記底部の下面および/または上面に接合されて車幅方向に延びる補強部材を、さらに備えており、
この補強部材と前記ブラケットの前記底板部とは、車両前後方向において、前記底板部の前記前端部の近傍に前記補強部材の前側縁部が位置するように互いに重なって接合されている、車両構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
本出願人は、この種の車両構造の一例として、特許文献1に記載のものを先に提案している。
同文献に記載の車両構造においては、本願の図7(a)に示すように、リヤフロア部2eに下向き凹状の凹部20eを設け、かつこの凹部20e内にバッテリなどの蓄電装置95が収容されている。蓄電装置95は、凹部20eの底部上に固定されたブラケット4eに保持されている。また、底部20aの下面側には、リインフォース90が取付けられており、車両1eの後突が発生して、その衝突荷重をリインフォース90が受けると、蓄電装置95を後下がり状に回転させるように変形可能とされている。
このような構成によれば、蓄電装置が前記した回転を伴うことなく衝突荷重によって車両前方側に変位する場合と比較すると、蓄電装置がその車両前方側の部材に強く衝突することは抑制される。したがって、蓄電装置の保護性能をよくすることが可能である。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、車両1eの後突が発生し、蓄電装置95が後下がり状に回転した場合、図7(b)に示すように、蓄電装置95の前部は、後部に相対して上昇する。一方、凹部20eの前方側には、車両用シート6eが配置され、かつその一部が凹部20e側に張り出すように設定される場合がある。このような設定状態において、車両1eの後突が発生すると、蓄電装置95の前部が車両用シート6eに衝突し、破損する虞がある。蓄電装置の保護性能を高める上では、このようなことも適切に防止または抑制することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-19296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、車両後部に搭載されたバッテリなどの蓄電装置が車両の後突時に破損する虞を、従来よりも確実に防止または抑制することが可能な車両構造を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明により提供される車両構造は、リヤフロア部に設けられた下向き凹状の凹部と、この凹部の底部の後部から上向きに起立する後側壁部の上部に設けられて車幅方向に延びるロアバックと、底板部を有するブラケット上に載せられ、前記凹部の前記底部上に配された蓄電装置と、を備えている、車両構造であって、前記ブラケットは、前記底板部の後部から上向きに起立し、かつ上部が前記ロアバックに接合された背板部、およびこの背板部と前記底板部とを橋渡し状態に繋ぐ側板部、を備えており、前記ロアバックが車両後方側から所定以上の荷重を受けて車両前方側に変形または変位したときには、前記ブラケットは、前記背板部の上部が車両前方側に変位することにより前記底板部の前端部を下降さ
せる力を生じさせることが可能な構成とされていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、車両の後突が発生し、その衝突荷重が車両後部に入力する場合、この衝突荷重はロアバックに作用し、このロアバックを車両前方に押圧して変形または変位させる力となる。これに対し、蓄電装置のブラケットは、背板部の上部がロアバックに接合されているため、この背板部の上部は車両前方側に変位し、ブラケットの底板部の前端部を下降させる力を生じさせて、この力により凹部の底部のうち、前記前端部に対応する箇所を下向きに変形させることが可能である。車両の後突が発生した際に、ロアバックの変形または変位に伴ってブラケットの背板部のみが前倒れ状態になったのでは前記した作用は得られないが、背板部は、底板部と側板部を介して橋渡し接続されており、この側板部が突っ張り部として役立つため、背板部のみが前倒れ状態になることは適切に防止可能である。
その結果、前記従来技術とは異なり、車両の後突が発生した際には、蓄電装置の前部を積極的に下降させることができる。蓄電装置の前方に、たとえば車両用シートが設置され、かつこの車両用シートの一部が凹部側にはり出していたとしても、この部分に蓄電装置が強く衝突することは適切に回避され、破損防止が図られる。このように、本発明によれば、蓄電装置の保護性能を高めることが可能である。
本発明によれば、ブラケットの形状や取付け方を工夫することにより、車両の後突が発生した際のブラケットおよび蓄電装置の変位をコントロールするものであり、車両の重量や製造コストの増加を抑制し、生産性を高めることもできる。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記凹部の前記底部の下面および/または上面に接合されて車幅方向に延びる補強部材を、さらに備えており、この補強部材と前記ブラケットの前記底板部とは、車両前後方向において、前記底板部の前記前端部の近傍に前記補強部材の前側縁部が位置するように互いに重なって接合されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
自転車の傘
6か月前
個人
重量物移動台車
3か月前
個人
サドル揺動装置
8か月前
個人
二輪バイク補助輪
9か月前
個人
自動二輪車
10か月前
井関農機株式会社
作業機
6か月前
個人
カウル取り付け器具
10か月前
個人
自転車用荷台
15日前
井関農機株式会社
作業機
5か月前
個人
自転車
9か月前
個人
車両用横転防止装置
5か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
個人
クリアレインシェード
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
10か月前
三甲株式会社
保護具
5か月前
日本精機株式会社
表示装置
6か月前
個人
自転車の駐輪装置
9か月前
株式会社北誠商事
被覆構造体
6か月前
株式会社ホシプラ
台車
4か月前
個人
電動カート
11か月前
株式会社クラベ
面状ユニット
2か月前
個人
スライドレインプルーフ
2か月前
個人
車両底面への噴流発生器
11か月前
個人
自動二輪車に装着する被服
11か月前
帝人株式会社
車両構造体
2か月前
祖峰企画株式会社
平台車
1か月前
三甲株式会社
台車
5か月前
三甲株式会社
台車
6か月前
個人
足踏みペダル式自転車
2か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
11か月前
井関農機株式会社
作業車両
6か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
3か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
11か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
11か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
10か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
5か月前
続きを見る