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公開番号
2025063389
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172521
出願日
2023-10-04
発明の名称
車両用制御装置
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B60R
16/033 20060101AFI20250409BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両の機器に駆動電源を供給するバッテリの放電電流および充電電流の少なくとも一方を検出する電流センサが検出した電流値を補正する車両用制御装置において、検出電流値の補正を精度よく行うことができる技術を提供する。
【解決手段】EFI-ECU6は、当該ECU6がバッテリ2から消費する電流値として予め設定されている基準消費電流値と、EFI-ECU6の作動時に電流センサ3が検出した電流値との差分を算出する算出部6bと、この差分に基づいて電流センサ3が検出した電流値を補正する補正部6cとを備える。このとき、算出部6bは、車両1の電源がOFF状態であって、差分を算出するのに適した安定状態になっているときに当該差分を算出する。補正部6cは、算出部6bが算出した差分の5回の平均値を補正量として、当該補正量で電流センサ3が検出した電流値を補正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に電源を供給するバッテリの放電電流および充電電流の少なくとも一方を検出する電流センサの検出電流値を補正する車両用制御装置であって、
前記車両用制御装置の作動時に前記バッテリから消費する電流値として予め設定されている基準消費電流値と、前記車両用制御装置の作動時に前記電流センサが検出した電流値との差分を算出する算出部と、
前記差分に基づいて前記電流センサが検出した電流値を補正する補正部と、
を備え、
前記車両用制御装置は、前記車両の電源がOFF状態のときであっても作動可能であり、
前記算出部は、前記車両の電源がOFF状態おいて、前記差分を算出するのに適した安定状態になっている場合の条件として予め定められた所定条件が成立したときに前記差分を算出し、
前記補正部は、前記算出部が算出した前記差分のN回(Nは2以上の自然数)の平均値を算出するとともに、前記平均値の算出後において前記電流センサが検出した電流値を前記平均値で補正する
ことを特徴とする車両用制御装置。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記算出部による前記差分の算出回数をカウントする算出回数カウンタを備え、
前記算出回数カウンタがN回になったときに、前記補正部が前記平均値を算出し、
前記補正部による前記平均値の算出後に前記算出回数カウンタがクリアされることを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
【請求項3】
異常判定部を備え、
前記異常判定部は、前記差分が所定の範囲に収まっていないことが所定回数連続した場合に、異常と判定することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の機器に駆動電源を供給するバッテリの放電電流および充電電流の少なくとも一方を検出する電流センサが検出した電流値を補正する車両用制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、車両の運転に関わる各種機器は、バッテリからの電源の供給により駆動する。各種機器の駆動によりバッテリの容量は減少するため、バッテリの容量が所定値まで低下すると、オルタネータなどの発電機が駆動してバッテリの充電が行われる。バッテリの残容量の検出は、例えば、バッテリに接続された電流センサを用いて行われる。この場合、電流センサによって放電電流が検出され、その放電量を積算することによってその期間の総放電量が算出される。また、電流センサによって充電電流が検出され、その充電量を積算することによってその期間の総充電量が算出される。そして、総充電量および総放電量を、算出前のバッテリの容量から加減算することで残容量が求められる。このような構成の場合、バッテリの残容量の検出精度は、電流センサの検出精度に依存する。そこで、従来では、バッテリの充放電を検出する電流センサの値を補正して検出精度を向上させる技術が提案されている(特許文献1)。
【0003】
上記の電流センサが検出する電流値は、雰囲気温度の変動の影響を受け易く、温度変動分が検出誤差として検出される。また、温度変動による検出誤差は個々の電流センサによって異なる。そこで、特許文献1に記載のバッテリ残容量測定装置では、バッテリを電源とする機器の始動に際して、その機器にバッテリが投入されるのに先駆けて電流センサに当該機器の駆動用電源が与えられる。ここで、駆動用電源が与えられたときに電流センサから出力される電流値を実オフセット値として捉えて、そのときの電流センサの電流値が零になるように補正される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平06-207973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1に記載の技術では、実オフセット値を求めるために電流センサに機器の駆動用電源が与えられるときに、伝送経路にノイズ等の電気的な外乱が重畳した場合は、実オフセット値が本来の値と大きく外れる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記した課題を鑑みてなされたものであり、車両の機器に駆動電源を供給するバッテリの放電電流および充電電流の少なくとも一方を検出する電流センサが検出した電流値を補正する車両用制御装置において、検出電流値の補正を精度よく行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明にかかる車両用制御装置は、車両に電源を供給するバッテリの放電電流および充電電流の少なくとも一方を検出する電流センサの検出電流値を補正する車両用制御装置であって、車両用制御装置の作動時にバッテリから消費する電流値として予め設定されている基準消費電流値と、車両用制御装置の作動時に電流センサが検出した電流値との差分を算出する算出部と、差分に基づいて電流センサが検出した電流値を補正する補正部と、を備え、車両用制御装置は、車両の電源がOFF状態のときであっても作動可能であり、算出部は、車両の電源がOFF状態おいて、差分を算出するのに適した安定状態になっている場合の条件として予め定められた所定条件が成立したときに差分を算出し、補正部は、算出部が算出した差分のN回(Nは2以上の自然数)の平均値を算出するとともに、平均値の算出後において電流センサが検出した電流値を平均値で補正することを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
この構成によると、電流センサが検出した電流値が差分のN回の平均値で補正されるため、一回の差分の算出で補正を行う場合と比較してノイズ等の外乱の影響を受けにい。したがって、電流センサが検出した電流値の補正を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る車両用制御装置の概略構成図である。
図1のEFI-ECUが基準消費電流値と実際の消費電流値との差分を算出する契機となる条件を示す図である。
補正量の決定方法を説明するための図である。
図1のEFI-ECUによる電流センサ補正量決定処理の一例を示すフローチャートである。
図1のEFI-ECUによる異常判定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態にかかる車両用制御装置を含むバッテリの充放電システムについて、図1~図5を参照して説明する。なお、図1は本発明の一実施形態に係る車両用制御装置を含むバッテリ充放電システムの概略構成図、図2は図1のEFI-ECUが基準消費電流値と実際の消費電流値との差分を算出する契機となる条件を示す図、図3は、図1のEFI-ECUによって実行される電流センサ補正量決定処理の一例を示すフローチャート、図5は図1のEFI-ECUによって実行される異常判定処理の一例を示すフローチャートである。
(【0011】以降は省略されています)
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