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公開番号2024069567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2024042986
出願日2024-03-19
発明の名称チューハイ、及び飲みごたえ付与方法
出願人宝酒造株式会社
代理人個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20240514BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】香味の調和がありながらも飲みごたえのあるチューハイを提供する。
【解決手段】シリングアルデヒドとイソブチルアルコールとを含有するチューハイが提供される。シリングアルデヒドの濃度が0.001μg/L以上5.0μg/L以下であり、イソブチルアルコールの濃度が0.001mg/L以上50.0mg/L以下であることが好ましい。シリングアルデヒドの濃度が0.01μg/L以上1.0μg/L以下であり、イソブチルアルコールの濃度が0.1mg/L以上10.0mg/L以下であることが好ましい。樽貯蔵熟成焼酎を含有することが好ましい。チューハイにシリングアルデヒドとイソブチルアルコールとを含有させる工程を含む、飲みごたえ付与方法も提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
シリングアルデヒドとイソブチルアルコールとを含有するチューハイ。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記シリングアルデヒドの濃度が0.001μg/L以上5.0μg/L以下であり、前記イソブチルアルコールの濃度が0.001mg/L以上50.0mg/L以下である、請求項1に記載のチューハイ。
【請求項3】
前記シリングアルデヒドの濃度が0.01μg/L以上1.0μg/L以下であり、前記イソブチルアルコールの濃度が0.1mg/L以上10.0mg/L以下である、請求項1に記載のチューハイ。
【請求項4】
前記チューハイに含まれる前記シリングアルデヒドの質量をA、前記イソブチルアルコールの質量をBとしたとき、B/Aが0.2以上50000000以下である、請求項1に記載のチューハイ。
【請求項5】
樽貯蔵熟成焼酎を含有する、請求項1~4のいずれかに記載のチューハイ。
【請求項6】
チューハイに対して飲みごたえを付与する方法であって、
前記チューハイにシリングアルデヒドとイソブチルアルコールとを含有させる工程を含む、飲みごたえ付与方法。
【請求項7】
チューハイに対して飲みごたえを付与する方法であって、
前記チューハイに樽貯蔵熟成焼酎を含有させる工程を含む、飲みごたえ付与方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はチューハイ及び飲みごたえ付与方法に関し、さらに詳細には、シリングアルデヒドとイソブチルアルコールとを含有するチューハイ、及びチューハイに対して飲みごたえを付与する方法に関する。本発明のチューハイは、香味の調和がありながらも十分な飲みごたえを有する高品質のものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、酒類や醸造アルコールなどのアルコール原料に果実、果汁、糖類、酸味料、香料、水等を加えた果汁含有アルコール飲料が普及しており、特に、チューハイ類に代表される、アルコール濃度が1~9v/v%程度の種々の果汁含有アルコール飲料が開発されている。一般に、現在市場に流通しているチューハイは、各種原料を混合した後、缶、瓶、PETボトルなどの各種容器に充填し、その後、加熱殺菌処理を行うことにより製造されている。
【0003】
チューハイは、アルコール飲料にカーボネーションを施すことにより炭酸ガスを含有させた「発泡性アルコール飲料」の代表例でもある。缶入りチューハイは、一般に、所定量の原料用アルコール、水、果汁、糖類、および食品添加物等を調合した後、カーボネーションを行って炭酸ガスを含有させ、容器に充填、密封後に加熱殺菌処理することにより製造されている。
【0004】
近年、チューハイのアルコール原料には、多岐に渡る酒類が用いられている。それらには、ニュートラルスピリッツ、甲類焼酎、乙類焼酎、ウイスキーなどがある。
【0005】
チューハイにおいて、アルコール原料となる酒類について検討した技術については、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、米焼酎または米スピリッツを用いて、果汁含有量が5~35w/w%である柑橘類果汁含有アルコール飲料であっても、果汁に由来する刺激感を低減することができ、飲みやすい柑橘類果汁含有アルコール飲料が記載されている。特許文献2には、味のまろやかさを増強しつつ、酸味刺激を抑制することが可能なアルコール飲料を提供する目的で5-ヒドロキシメチルフルフラールと、炭素数3~5のアルコールとを含有するアルコール飲料が開示され、用いる単式蒸留アルコール飲料液が焼酎やウイスキーであることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-146825号公報
特開2020-80768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、「飲みごたえ」といった特徴を持つチューハイについては、知見が十分あるとは言い難く、その課題の解決も十分にできているとは言い難い。そこで本発明は、前記した従来技術が抱える問題点を踏まえ、「飲みごたえ」といった特徴を十分に持つアルコール飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記した課題を解決するために、「飲みごたえ」のあるチューハイを開発すべく検討を重ねた。その結果、チューハイに、シリングアルデヒドとイソブチルアルコールを含有させることにより、香味の調和がありながらも飲みごたえのあるチューハイが得られることを見出した。上記した課題を解決するために提供される本発明は、以下のとおりである。
【0009】
本発明の1つの様相は、シリングアルデヒドとイソブチルアルコールとを含有するチューハイである。
【0010】
本様相は、シリングアルデヒドとイソブチルアルコールとを含有するチューハイに係るものである。本様相によれば、香味の調和がありながらも飲みごたえが十分にあるチューハイを提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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