TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024068067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2023042374
出願日2023-03-16
発明の名称磁気顕微鏡
出願人マグネデザイン株式会社
代理人
主分類C12M 1/34 20060101AFI20240510BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】個々の細胞の活力を観察できる磁気顕微鏡を提供する。
【解決手段】本発明は、従来のGSRセンサをより小型化して、磁気センサ素子グリッド基板に緻密に配置して、磁気センサグリッドを作製して、それを細胞観察時のシャーレ62の下に配置して、細胞が発する磁界を計測し、細胞内に流れる電流素片分布を計算し、それをPC画像にイメージ図として表示することを可能にした磁気顕微鏡61である。この磁気顕微鏡と光学顕微鏡64を組み合わせることで、リアルタイムで細胞の機械的運動と形状変化の動きと各細胞の活性化度を容易に観察できるようにすることができる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
細胞観察用シャーレの細胞液側の基板面に設置された磁気センサ素子グリッドと、
前記磁気センサ素子グリッドで、細胞内に流れる電流素片から生じる微小磁界に対応するグリッド電圧を検知して、前記グリッド電圧をグリッド磁界の値に変換する信号処理回路と、
前記磁気センサ素子グリッドは、センサグリッド基板上のX軸とY軸に沿った碁盤目状の交点の位置に、磁気センサ素子を配置して、交点の位置の磁界を測定し、
前記グリッド磁界の値を磁界等高線図として表示する表示装置とを備えていることを特徴とする磁気顕微鏡。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記磁気センサ素子は、Hz磁界、Hx磁界、Hy磁界のいずれか1磁界を測定する1軸素子からなることを特徴とする磁気顕微鏡。
【請求項3】
請求項1において、
前記磁気センサ素子は、Hx磁界およびHy磁界を測定する2軸素子からなることを特徴とする磁気顕微鏡。
【請求項4】
請求項1において、
前記磁気センサ素子は、Hx磁界、Hy磁界およびHz磁界を測定する3軸素子からなることを特徴とする磁気顕微鏡。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一項 において、
前記グリッド磁界の値から細胞内に流れる前記電流素片を計算するプログラムおよび前記プログラムにより計算した値をイメージ画像としてスクリーンに表示する表示装置からなることを特徴とする磁気顕微鏡。
【請求項6】
請求項5において、
細胞内の前記電流素片から発する磁界を前記磁気センサ素子グリッドの(i,j)番の位置にある磁気センサで測定してその測定値をmH
ij
(→)とし、mH
ij
絶対値の等高線図を作成し、
前記mH
ij
(→)のピークから前記電流素片Idsの位置P(x,y,z)を仮定し、前記mH
ij
(→)のピークの山の広がりから前記電流素片Idsの長さを仮定して、前記細胞集合体内にk個の前記電流素片Idsが存在しているとの計算モデルを作成し、
次に、k番目の前記電流素片I

ds

の位置P

(x

,y

,z

)とし、磁界の測定位置G
ij
(x
ij
,y
ij
,0)として前記電流素片位置P

(x

,y

,z

)と前記磁界測定位置G
ij
(x
ij
,y
ij
,0)との距離R
ijk
とすると、
k番目の前記電流素片I

ds

が前記センサグリッド基板上に作る磁界は、それぞれH

(→)=1/4πR


×I

ds

(→)×R

(→)の方程式から求めることができるので、それらの磁界を加算して、前記磁気センサグリッドの測定位置G(i,j)番の位置に作る理論値tH
ij
(→)とし、
両者の誤差をe
ij
(→)=mH
ij
(→)-tH
ij
(→)とし、
誤差関数E
ij
=Σ(e
ij


を作成し、


(→)の向きについては、XY軸平面に対して、傾斜角をφ

として、X軸に対する角度をθ

とし、
この誤差関数からI

とds

とθ

とφ

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞研究で使用される光学顕微鏡で観察されている細胞の構造や動きと同時に、細胞集合体内から発する磁界と磁界を生み出す素である電流素片を測定することによって、細胞集合体全体の活力を観察する磁気顕微鏡に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
iPS細胞などの細胞の生育観察を行う場合、光学顕微鏡による細胞体の形態変化や運動観察に加えて、細胞集合体内に流れる電流素片を観察して、細胞集合体全体の活力を観察することが求められている。
【0003】
しかし、細胞の大きさは20μm程度でその集合体の大きさは5mm以下である。このような微細な細胞内に流れる電流から発する磁界を測定して、電流素片の強さと方向からその細胞の活力が予測される。しかし、現在そのような微細な細胞内に流れる電流素片を測定できる磁気顕微鏡は知られていない。
ここで、磁気顕微鏡とは、微小な細胞から発する微小な磁界を検出し、細胞形状に即して、そのサイズを倍率100倍から1000倍に増幅して、磁界の分布または磁界の素となる電流素片の分布を観察する装置であると定義することができる(図1)。
【0004】
なお、磁気センサを利用した細胞評価装置が、特許文献1に開示されている。その文献の図17に直径20μmのアモルファスワイヤを80μm間隔で碁盤目状構造に配置し、各ワイヤの両端から高周波交流電流を通電して両端の電圧からアモルファスワイヤのインピーダンスを測定して、ワイヤの交点の磁界HxまたはHyを測定することができると記載されている。
しかし、磁気インピーダンスセンサは、ワイヤ両端に電圧をかけて交流電流を通電した時に、流れるワイヤに係る磁界の平均値をとるものであって、交点の磁界を単独に測定できないことは理論的に明らかである。事実、本発明を裏付ける論文は発表されていないし、製品も販売されていない。
【0005】
発明者は、おそらくグリッド(i,j)番目に素子を配置して、i番目のワイヤからj番目のワイヤに交流電流が流れるようにスイッチ操作をして、(i,j)番目に配置した素子だけを駆動させるグリッドセンサ、この種のタイプのセンサは広く知られているが、その技術と勘違いしているように思われる。つまり、2mm間隔以下の碁盤目状に磁気センサが配置された磁気グリッドセンサは、いまだ開発されていない。
【0006】
細胞から発する磁界は細胞直上で10nT以下程度と考えられる。特許文献1によると1nT以下と説明しているが、センサの測定位置が細胞体から900μmと離れているが、本発明は300μm以下を想定しており、発生する磁界が距離の自乗に反比例することから、両者の見解は整合していると言える。
【0007】
その磁界を検出するための磁気センサ素子のサイズは、細胞のサイズを考慮すると、10μm~500μm程度が求められる。現在知られているGSRセンサは、長さ500μmの場合には検出力は15nT程度であり、上記要求を満たす小型で高感度の磁気センサは知られていない。しかもこの磁気センサ素子をX軸とY軸にグリッド上に緻密に多数個グリッド状に配置する製造技術も確立されていない。
【0008】
小型で高感度な磁気センサとそれを使った磁気センサグリッドを開発して、磁気顕微鏡の開発が求められている。なお、磁気顕微鏡に関する先行技術文献について、j-platpatによる検索では見出ことができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第5526384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、20μmサイズの細胞から発する磁界を測定し、細胞内に発生する微小な磁界とその素となる電流素片を観察することによって細胞の活力を計測するものである。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
菊川深蒸し茶わり
4日前
杏林製薬株式会社
PCR用溶液
2か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
2か月前
株式会社島津製作所
溶血試薬
1か月前
国立大学法人大阪大学
組成物
20日前
テルモ株式会社
多段培養容器
18日前
株式会社明治
細菌の検出方法
1か月前
株式会社シバタ
微生物培養用の交換装置
1か月前
学校法人麻布獣医学園
ブタ心臓組織標本
1か月前
東洋紡株式会社
マウス組換え抗体の生産性向上
3日前
個人
培養システム
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質
2か月前
本田技研工業株式会社
培養装置
1か月前
株式会社豊田中央研究所
材料評価方法
1か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
本田技研工業株式会社
培養システム
1か月前
東ソー株式会社
多能性幹細胞由来細胞集団の製造方法
2か月前
イチビキ株式会社
下痢・軟便の予防・軽減素材
1か月前
本田技研工業株式会社
藻類回収装置
1か月前
長谷川香料株式会社
ビールテイスト飲料用香味改善剤
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
2か月前
テルモ株式会社
濾過装置および濾過方法
2か月前
ヤマモリ株式会社
γ-アミノ酪酸含有発酵液の製造方法
28日前
国立大学法人大阪大学
新規ポリヌクレオチド
21日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
21日前
加藤嘉八郎酒造株式会社
清酒の製造方法、および清酒
2か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
21日前
国立大学法人山梨大学
キメラタンパク質
3日前
アサヒビール株式会社
ビール様発泡性飲料
2か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
アサヒビール株式会社
ビール様発泡性飲料
2か月前
アサヒビール株式会社
ビール様発泡性飲料
2か月前
アサヒビール株式会社
ビール様発泡性飲料
1か月前
アサヒビール株式会社
ビール様発泡性飲料
1か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
続きを見る