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公開番号2024108146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2024009026
出願日2024-01-24
発明の名称微生物培養用の交換装置
出願人株式会社シバタ
代理人個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240802BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】屋外環境においても滅菌環境と目的微生物の生育に適した生育環境を維持しつつ目的微生物を培養できるメンテンナス性のよい微生物培養用の交換装置を提供すること。
【解決手段】交換機材2は、培地Bを注入することで目的の微生物を培養し培養液Cを生成する培養容器31と、培養容器31に補充される培地Bを収納する培地容器21と、培地容器21の培地Bを培養容器31へ送液する培地送液用チューブ25とを備える。培養容器31は、チューブコネクタ32を有する。培地送液用チューブ25の先端には、チューブコネクタ26が設けられている。チューブコネクタ26は、培養容器31側のニードルレスコネクタ39と接続することで、培地容器21の培地Bを無菌で培養容器31に注入することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
目的微生物を培養する装置本体に対して着脱可能に設置される交換機材として機能する、微生物培養用の交換装置において、
前記目的微生物を培養する培養容器と、
前記培養容器に対して補充される消耗品を液体として収納する培地容器と、
前記培地容器から前記培養容器に対して前記消耗品を送液する送液部と、
を予めオートクレーブ滅菌された状態で備える、
微生物培養用の交換装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記培養容器は、第1栓を有しており、
前記送液部は、第1管として構成され、その端部に、無菌で前記第1栓に接続されて前記消耗品を前記培養容器に注入する第1接続部を有している、
請求項1に記載の微生物培養用の交換装置。
【請求項3】
前記第1管には、殺菌用溶液が封入されており、前記第1接続部が前記第1栓に接続時に開封又は通液させる機構を有する、
請求項2に記載の交換装置。
【請求項4】
前記培地容器は、第2栓を有しており、
前記送液部は、
前記第2栓を殺菌溶液で覆う殺菌部と、
所定条件を満たすと前記第2栓に接続して、前記培地容器から前記消耗品を出力する第2接続部と、
前記第2接続部から出力された前記消耗品を前記培養容器に供給する消耗品供給部と、
前記培養容器に供給された前記消耗品の分の無菌エアを前記培地容器に供給する無菌エア供給部と、
を備える請求項1に記載の交換装置。
【請求項5】
前記第2接続部は、移動機構を有しており、前記所定条件を満たす前には、前記第2栓から離間した位置に存在し、前記所定条件を満たすと当該移動機構により移動して前記第2栓に接続する、
請求項4に記載の交換装置。
【請求項6】
前記送液部は、前記培地容器を移動させる駆動部をさらに有し、
前記所定条件を満たす前には、前記培地容器の前記第2栓は前記第2接続部から離間した位置に存在し、前記所定条件を満たすと当該駆動部により前記培地容器が移動されて前記第2栓が前記第2接続部に接続する、
請求項4に記載の交換装置。
【請求項7】
前記所定条件は、所定時間が経過したという条件である、
請求項5又は6に記載の交換装置。
【請求項8】
前記培地容器と前記培養容器とは一体に形成されている、
請求項1に記載の交換装置。
【請求項9】
前記培養容器に水を注入するための第2管、
前記培養容器にエアを注入するための第3管、
前記目的微生物を含む液体を培養液として前記培養容器の外部に排出するための第4管、
を少なくとも含む複数の管をさらに備え、
前記複数の管の夫々は、その一端に、前記装置本体と接続するための第3接続部を有している、
請求項1に記載の交換装置。
【請求項10】
前記第2管及び前記第3管の夫々は、注入される前記水又は前記エアを滅菌するためのフィルタをさらに有している、
請求項9に記載の交換装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物培養用の交換装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、現場で目的の微生物を増殖させて添加するシステムが知られており、実際に社会実装されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6628068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1の技術は、完全に滅菌していない水や培地成分、容器を使用する一般環境中で微生物を培養しているため、目的の微生物と共に他の雑菌(目的外の微生物)の増殖が起こり、屋内のような純粋培養ができない、という課題がある。
この他、目的の微生物を増殖させるため、培養可能な微生物が限られる。例えば培地(液体)のpHを目的微生物の生育に適した値にするため、設定したpH以外を好む微生物の培養ができず、目的微生物を培養する都度、洗浄が必要になる。また、例えば油分分解菌を培養する際には、培地(液体)に特定の油分を加えて培養するため、培養槽を短い期間で定期的に洗浄する必要があるが、このようなメンテナンス作業の間隔はできるだけ長くしたい。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、屋外環境において、滅菌環境と目的微生物の生育に適した生育環境を維持しつつ目的微生物を培養することができるメンテンナス性のよい微生物培養用の交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の微生物培養用の交換装置は、
目的微生物を培養する装置本体に対して着脱可能に設置される交換機材として機能する、微生物培養用の交換装置において、
前記目的微生物を培養する培養容器と、
前記培養容器に対して補充される消耗品を液体として収納する培地容器と、
前記培地容器から前記培養容器に対して前記消耗品を送液する送液部と、
を予めオートクレーブ滅菌された状態で備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、屋外環境において、滅菌環境と目的微生物の生育に適した生育環境を維持しつつ目的微生物を培養することができるメンテンナス性のよい微生物培養用の交換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係るオンサイト培養システムを利用するサービスの一例を示す図である。
実施形態に係るオンサイト培養システムの構成例を示す図である。
図2のオンサイト培養システムの培養容器の構成を示す図である。
図2のオンサイト培養システムの培地容器と培養容器との接続部を示す図である。
図2のオンサイト培養システムの動作を示すフロー図である。
他の実施形態に係るオンサイト培養システムの構成例を示す図である。
本発明の微生物培養用の交換装置に係る第2実施形態のオンサイト培養システムの装置本体の一部構成を示す図である。
図7の装置本体に用いられるスピルの構成を示す図である。
本発明の微生物培養用の交換装置に係る第2実施形態のオンサイト培養システムにおけるウォータサーバの形態の装置本体の第1実施例の構成を示す図である。
図9の装置本体の移動部の詳細構成を示す図である。
本発明の微生物培養用の交換装置に係る第2実施形態のオンサイト培養システムにおけるウォータサーバの形態の装置本体の第2実施例の構成を示す図である。
本発明の微生物培養用の交換装置に係る第3実施形態のオンサイト培養システムの装置本体と交換機材の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、図1を参照して、オンサイト培養システムを利用するサービスについて説明する。図1は、実施形態に係るオンサイト培養システムを利用するサービスの一例を示す図である。
【0010】
図1に示すように、本サービスは、エンドユーザE(顧客)に対するオンサイト培養システムAの提供と、オンサイト培養システムAで定期的に必要となる消耗品を販売するビジネスSとを組み合わせたサービスであり、サービス提供者は、エンドユーザEに対して、容器に収納した補充剤の定期配送を行うと共に、使用済みとして返却される容器を回収することもサービスに含めて提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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