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公開番号2024064453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173051
出願日2022-10-28
発明の名称果実酒の製造方法とアルコール含有果実
出願人個人
代理人個人
主分類C12G 3/055 20190101AFI20240507BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】苦味が抑えられ、製造期間が短い果実酒の製造方法を提供する。
【解決手段】果実酒の一例である梅酒の製造方法は、水と梅果実を含有する混合物を、60分間以上120分間以下加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、30分間以上60分間以下加熱還流するアルコール処理工程を有する。また、他の梅酒の製造方法は、水と梅果実を含有する混合物を、90分間以上120分間以下加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、15分間以上30分間以下加熱還流するアルコール処理工程を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水と梅果実を含有する混合物を、60分間以上120分間以下加熱還流する水処理工程と、
前記水処理工程後の前記混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、30分間以上60分間以下加熱還流するアルコール処理工程と、
を有する梅酒の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
水と梅果実を含有する混合物を、90分間以上120分間以下加熱還流する水処理工程と、
前記水処理工程後の前記混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、15分間以上60分間以下加熱還流するアルコール処理工程と、
を有する梅酒の製造方法。
【請求項3】
水とリンゴ果実を含有する混合物を、45分間以上加熱還流する水処理工程と、
前記水処理工程後の前記混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、30分間以上加熱還流するアルコール処理工程と、
を有するリンゴ酒の製造方法。
【請求項4】
水とオレンジ果実を含有する混合物を、30分間以上加熱還流する水処理工程と、
前記水処理工程後の前記混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、30分間以上加熱還流するアルコール処理工程と、
を有するオレンジ酒の製造方法。
【請求項5】
果実と、前記果実に浸透しているアルコール成分とを有し、硬さが2700N/m

以上10000N/m

以下であるアルコール含有果実。
【請求項6】
請求項5において、
前記アルコール成分の含有量が1容量%以上30容量%以下であるアルコール含有果実。
【請求項7】
請求項5または6において、
前記果実が、梅果実、リンゴ果実、オレンジ果実、またはイチゴ果実であるアルコール含有果実。
【請求項8】
水と梅果実を含有する混合物を、5分間以上20分間以下加熱還流する水処理工程と、
前記水処理工程後の前記混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、20分間以上30分間以下加熱還流するアルコール処理工程と、
を有するアルコール含有梅の製造方法。
【請求項9】
水と梅果実を含有する混合物を、10分間以上20分間以下加熱還流する水処理工程と、
前記水処理工程後の前記混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、5分間以上30分間以下加熱還流するアルコール処理工程と、
を有するアルコール含有梅の製造方法。
【請求項10】
水とリンゴ果実を含有する混合物を、20分間以上40分間以下加熱還流する水処理工程と、
前記水処理工程後の前記混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、10分間以上30分間以下加熱還流するアルコール処理工程と、
を有するアルコール含有リンゴの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、短時間で果実酒が製造できる果実酒の製造方法と、柔らかくて比較的高濃度でアルコールを含むアルコール含有果実に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
リキュールは、果物またはハーブ類と糖類を蒸留酒に浸漬し、香気成分、有機酸、およびポリフェノール等の有用成分を蒸留酒中に抽出して製造される。この方法では、蒸留酒中に有用成分を抽出するのに時間がかかる。一般に、数か月間~数年間貯蔵したリキュールが商品化されている。このように、従来のリキュールの製造方法は時間がかかる。梅酒の製造期間を短縮する方法としては、梅、砂糖、およびホワイトリカーを密閉容器に入れ、この容器を55℃~65℃で3時間~24時間加熱する方法が知られている(特許文献1)。しかしながら、特許文献1の方法で得られた梅酒は、短時間で製造できるものの、苦味または渋味がある(特許文献2)。
【0003】
また、特許文献2には、梅実、砂糖、および焼酎を25℃で10日間漬け込んだ後、液中から梅実だけを分離・除去し、残った液を60℃で7日間加熱熟成することで、苦味がない梅酒が得られることが記載されている。しかしながら、特許文献2の方法でも、梅酒の製造には最短でも17日間かかる。苦味が抑えられているとともに、製造時間が短縮されたリキュールの製造方法の出現が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-58575号公報
特開平10-84939号公報
特開2006-141230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、このような事情に鑑みてなされたものであり、苦味が抑えられ、製造時間が短い果実酒の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は、果実を水で加熱還流して得られた混合物に、糖類とアルコール飲料を添加し、さらに加熱還流することによって、苦味が抑えられた果実酒が短時間で製造できることを見出した。そして、得られた果実酒中のアルコール含有果実が、適度な柔らかさを有することも見出した。本願発明者は、これらの知見に基づいて研究をさらに進めて、本願発明を完成させた。
【0007】
本願のある態様の梅酒の製造方法は、水と梅果実を含有する混合物を、60分間以上120分間以下加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、30分間以上60分間以下加熱還流するアルコール処理工程を有する。本願の他の態様の梅酒の製造方法は、水と梅果実を含有する混合物を、90分間以上120分間以下加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、15分間以上30分間以下加熱還流するアルコール処理工程を有する。
【0008】
本願のリンゴ酒の製造方法は、水とリンゴ果実を含有する混合物を、45分間以上加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、30分間以上加熱還流するアルコール処理工程を有する。本願のオレンジ酒の製造方法は、水とオレンジ果実を含有する混合物を、30分間以上加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、30分間以上加熱還流するアルコール処理工程を有する。
【0009】
本願のアルコール含有果実は、果実と、果実に浸透しているアルコール成分とを有し、硬さが2700N/m

以上10000N/m

以下である。
【0010】
本願のある態様のアルコール含有梅の製造方法は、水と梅果実を含有する混合物を、5分間以上20分間以下加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、20分間以上30分間以下加熱還流するアルコール処理工程を有する。本願の他の態様のアルコール含有梅の製造方法は、水と梅果実を含有する混合物を、10分間以上20分間以下加熱還流する水処理工程と、水処理工程後の混合物に、糖類と、アルコール度数60度以下のアルコール飲料を添加して、5分間以上30分間以下加熱還流するアルコール処理工程を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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