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公開番号2024021044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-15
出願番号2023099250
出願日2023-06-16
発明の名称分注装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240207BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】装置全体を大きくすることなく、ウェルプレートから容器に細胞塊を分注するエリアの汚染を抑制する分注装置を提供する。
【解決手段】分注装置1は、第一位置22と第二位置24とを含む分注部12と、第一位置22のウェルプレート3から第二位置24のトレイ5へ分注する分注機40と、分注部12もX軸方向に隣接して配置されZ軸方向に貫通する第一開口52を有する高床部50と、第一開口52を下面に有し分注前のウェルプレート3を積層して収納する第一収納部56と、第一収納部56の最下層のウェルプレート3を第一開口52から下方に移動させて第一位置22まで搬送するプレート搬送機構70と、第一収納部56の正面を開閉可能であって分注部12に隣接する側の端部に垂直な回動軸を有する扉部材60と、を備え、扉部材60が開放している場合、扉部材60及び高床部50によって第一収納部56の正面側の空間と分注部12とが仕切られる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ウェルプレートを配置する第一位置と容器を配置する第二位置とを含む分注部と、
前記第一位置に配置されたウェルプレートから前記第二位置に配置された容器へ分注する分注機と、
前記分注部に対して水平な一方向に隣接して配置され、垂直方向に貫通する第一開口を有する高床部と、
前記第一開口を下面に有し、分注前のウェルプレートを積層して収納する第一収納部と、
前記第一収納部の最下層のウェルプレートを前記第一開口から下方に移動させて前記第一位置まで搬送するプレート搬送機構と、
前記第一収納部の前記一方向に直交する他方向の一方の側面を開閉可能であって、前記分注部に隣接する側の端部に垂直な回動軸を有する扉部材と、
を備え、
前記扉部材が開放している場合、前記扉部材及び前記高床部によって、前記第一収納部の前記一方の側面より外部側の空間と前記分注部とが仕切られることを特徴とする、
分注装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第一開口には、前記第一収納部の最下層のウェルプレートを側方から把持可能かつ解放可能なプレート把持部が設けられることを特徴とする、
請求項1に記載の分注装置。
【請求項3】
前記プレート搬送機構は、
前記第一開口の直下と前記第一位置との間で、前記一方向に移動可能、かつ前記ウェルプレートの外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿と、
前記第一開口の直下の位置に配置され、前記第一開口の直下の位置にある前記第一受け皿の前記枠形状の内側を、前記第一受け皿より下方の位置と、上面が前記プレート把持部に把持されたウェルプレートの下面に接触する位置との間で垂直方向に移動可能な第二受け皿と、
を有することを特徴とする、
請求項2に記載の分注装置。
【請求項4】
前記高床部は、垂直方向に貫通しかつ前記第一開口に対して前記一方向に並ぶ位置に形成される第二開口を有し、
前記第一収納部に対して前記一方向に隣接して配置され、前記第二開口を下面に有し、分注後のウェルプレートを積層して収納する第二収納部を備え、
前記プレート搬送機構は、前記第一位置のウェルプレートを前記第二開口から前記第二収納部の最下層に収納させ、
前記扉部材は、前記第一収納部の前記一方の側面とともに前記第二収納部の前記一方向に直交する他方向の一方の側面を一体で開閉可能であって、前記回動軸が前記第一収納部及び前記第二収納部のうち前記分注部に隣接する側の端部に設けられ、
前記扉部材が開放している場合、前記扉部材及び前記高床部によって、前記第一収納部及び前記第二収納部の前記一方の側面より外部側の空間と前記分注部とが仕切られることを特徴とする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の分注装置。
【請求項5】
前記第二開口には、前記ウェルプレートの前記第二開口の下方から上方への移動を許容し上方から下方への移動を規制する規制部が設けられることを特徴とする、
請求項4に記載の分注装置。
【請求項6】
前記プレート搬送機構は、
前記第二開口の直下と前記第一位置との間で、前記一方向に移動可能、かつ前記ウェルプレートの外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿と、
前記第二開口の直下の位置に配置され、前記第二開口の直下の位置にある前記第一受け皿の前記枠形状の内側を、前記第一受け皿より下方の位置と、上面が前記規制部と同一の位置又は前記規制部より上方の位置との間で垂直方向に移動可能な第三受け皿と、
を有することを特徴とする、
請求項5に記載の分注装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分注装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
細胞塊が入れられたウェルプレートからトレイ等の容器へ分注する分注装置では、分注するエリア内に配置されたウェルプレート内の細胞塊を汚染から保護する必要がある。例えば、特許文献1には、ウェルプレートのストッカーに扉が設けられ、ストッカーから離隔した作業エリアまで搬送機構によってウェルプレートを搬送する装置が開示されている。このような装置によれば、作業者によるウェルプレートの供給及び回収は、ストッカーにおいて行われるため、作業者の手による作業エリアの汚染を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-176028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の装置は、ストッカーと作業エリアとが物理的に離隔しているため、装置全体のサイズが肥大化するという問題があった。とはいえ、ストッカーと作業エリアとの距離を近接させてしまうと、ストッカーにおけるウェルプレートの供給及び回収時に、作業者の手によって作業エリアが汚染する可能性がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置全体を大きくすることなく、ウェルプレートから容器に細胞塊を分注するエリアの汚染を抑制することができる分注装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る分注装置は、ウェルプレートを配置する第一位置と容器を配置する第二位置とを含む分注部と、前記第一位置に配置されたウェルプレートから前記第二位置に配置された容器へ分注する分注機と、前記分注部に対して水平な一方向に隣接して配置され、垂直方向に貫通する第一開口を有する高床部と、前記第一開口を下面に有し、分注前のウェルプレートを積層して収納する第一収納部と、前記第一収納部の最下層のウェルプレートを前記第一開口から下方に移動させて前記第一位置まで搬送するプレート搬送機構と、前記第一収納部の前記一方向に直交する他方向の一方の側面を開閉可能であって、前記分注部に隣接する側の端部に垂直な回動軸を有する扉部材と、を備え、前記扉部材が開放している場合、前記扉部材及び前記高床部によって、前記第一収納部の前記一方の側面より外部側の空間と前記分注部とが仕切られる。
【0007】
これにより、作業者が扉部材を開放して細胞塊が入れられたウェルプレートを第一収納部に補充する際、扉部材及び高床部が、作業者の手が侵入する第一収納部の手前の空間と、分注部との間を仕切る壁としての役割を有することで、作業者の手による分注部の汚染を抑制することができる。また、扉部材及び高床部によって、第一収納部側と分注部側とを仕切ることができるので、第一収納部を分注部に近接した位置に配置することができ、装置全体の小型化に寄与する。また、扉部材を開放するだけで扉部材及び高床部が壁として機能するため、部品点数を増加させることなく、装置全体の小型化と分注部の汚染の抑制とを両立することができる。
【0008】
本発明の一態様に係る分注装置において、前記第一開口には、前記第一収納部の最下層のウェルプレートを側方から把持可能かつ解放可能なプレート把持部が設けられる。
【0009】
これにより、簡単な構成で、第一収納部内のウェルプレートの保持と、最下層のウェルプレートの第一開口からの搬出と、を実現することができる。
【0010】
本発明の一態様に係る分注装置において、前記プレート搬送機構は、前記第一開口の直下と前記第一位置との間で、前記一方向に移動可能、かつ前記ウェルプレートの外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿と、前記第一開口の直下の位置に配置され、前記第一開口の直下の位置にある前記第一受け皿の前記枠形状の内側を、前記第一受け皿より下方の位置と、上面が前記プレート把持部に把持されたウェルプレートの下面に接触する位置との間で垂直方向に移動可能な第二受け皿と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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