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公開番号
2024077337
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-07
出願番号
2022189376
出願日
2022-11-28
発明の名称
アルコール飲料用香味改善組成物
出願人
長谷川香料株式会社
代理人
主分類
C12G
3/04 20190101AFI20240531BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】
簡便かつ高い効果で、アルコール飲料のアルコール感を緩和する方法を提供すること。
【解決手段】
植物原料の多孔質乾燥物を有効成分とするアルコール飲料用香味改善組成物。
アルコール飲料に、植物原料の多孔質乾燥物を有効成分とするアルコール飲料用香味改善組成物を添加する、アルコール飲料のアルコール感緩和方法。
植物原料の多孔質乾燥物を有効成分とするアルコール飲料用香味改善組成物を含有する、アルコール度数が1%以上であるアルコール飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植物原料の多孔質乾燥物を有効成分とするアルコール飲料用香味改善組成物。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記多孔質乾燥物が、前記植物原料の凍結乾燥物である、請求項1に記載のアルコール飲料用香味改善組成物。
【請求項3】
前記植物原料が柑橘果実である、請求項1に記載のアルコール飲料用香味改善組成物。
【請求項4】
前記植物原料が柑橘果皮である、請求項1に記載のアルコール飲料用香味改善組成物。
【請求項5】
前記多孔質乾燥物の平均粒径が1μm~10mmである、請求項1または2に記載のアルコール飲料用香味改善組成物。
【請求項6】
前記香味改善が、アルコール飲料のアルコール感の緩和である、請求項1または2に記載のアルコール飲料用香味改善組成物。
【請求項7】
前記アルコール飲料のアルコール感が、アルコール飲料のアルコール臭、アルコールの苦味、アルコールのえぐみ、アルコールの辛味およびアルコールの刺激から選ばれる1種または2種以上である、請求項6に記載のアルコール飲料用香味改善組成物。
【請求項8】
アルコール飲料に、請求項1に記載のアルコール飲料用香味改善組成物を添加する、アルコール飲料のアルコール感緩和方法。
【請求項9】
前記アルコール飲料のアルコール感が、アルコール飲料のアルコール臭、アルコールの苦味、アルコールのえぐみ、アルコールの辛味およびアルコールの刺激から選ばれる1種または2種以上である、請求項8に記載のアルコール飲料のアルコール感緩和方法。
【請求項10】
請求項1に記載のアルコール飲料用香味改善組成物を含有するアルコール飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はアルコール飲料用香味改善組成物、前記アルコール飲料用香味改善組成物をアルコール飲料に添加するアルコール感の緩和方法、および、前記アルコール飲料用香味改善組成物を含有するアルコール飲料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、アルコールのRTD(Ready To Drink:グラスに移し替えずに飲める缶飲料やPETボトル飲料などの総称)市場は多様化している。
【0003】
例えば、ビールのような苦みの強い飲料よりもジュースに近い味がする甘いサワー系を好む若者が増えている傾向がある。このようなサワー系飲料市場には、アルコールの苦手な人向けにアルコール度数4%以下の低アルコール商品が投入され人気を博している。
【0004】
その一方で、中高年を含む幅広い年代向けに、家飲み・高コストパフォーマンスなどを目的としてアルコール度数が7%~9%程度の高アルコール商品も投入され、これらもまた人気を博している。
【0005】
このようなアルコール度数が7%~9%程度の高アルコール商品は、「ストロング系飲料」、「高アルコールRTD」などとも呼ばれ、主にいわゆるレモンサワーなどの缶酎ハイのうち高アルコール濃度のものを指す。ストロング系飲料は、一般的には日本人のアルコール離れが進んでいるとも言われている中で、販売は好調で、高成長が期待できるカテゴリーの1つとなっている。
【0006】
しかしながら、アルコール飲料に含まれるエタノール(エチルアルコールともいう)は、独特のアルコール感(アルコール臭、アルコールの苦味、アルコールのえぐみ、アルコールの辛味、アルコールの刺激)といった不快な香味を伴い、その香味はアルコール濃度が高いほど強く感じられる。
【0007】
このようなアルコール感の緩和方法としては、炭酸ガスを含み、アルコール濃度が6~12(v/v)%である高アルコール飲料の製造過程において、飲料中に、レモンピールおよびカモミールの抽出物を、0.01~0.1(w/v)%の範囲で含有させることを特徴とする高アルコール飲料の本来の香味を保持しつつ、高アルコール含有によるアルコール感を抑制した高アルコール飲料の製造方法であって、該高アルコール飲料が、チューハイ、カクテル、又は、ハイボールである、製造方法(特許文献1)、アルコール度数が7%以上13%未満である果汁含有高アルコール飲料(リモンチェッロを含むものを除く)であって、糖類の含有量が25g/L以上であり、R-リナロールの含有量が0.2~10mg/Lであり、ノナナールの含有量が0.06~7mg/Lである果汁含有高アルコール飲料(特許文献2)、イソブチルアンゲレートを有効成分として含有する、アルコール飲料に含まれるエタノールの味を抑制するためのエタノール感抑制剤(特許文献3)、1,3-ジヒドロキシアセトンを含有することを特徴とする、アルコール飲料のアルコール感改善剤(特許文献4)、エタノール濃度が2~9.5体積%であるアルコール飲料のアルコール感を抑制するアルコール感調整剤であって、スルフロールまたはネオヘスペリジンジヒドロカルコンの少なくとも一方を含有することを特徴とするアルコール飲料のアルコール感調整剤(特許文献5)、50ppb以上のβ-シトロネロール、0.6ppm以上の4-ビニルグアイヤコール、及び5~10v/v%のアルコールを含有する発酵麦芽高アルコール飲料(特許文献6)、ラカンカ抽出物を含有する、アルコール飲料のバーニング感及びアルコール臭抑制剤(特許文献7)、リンゴ酸濃度とクエン酸濃度の比(リンゴ酸濃度:クエン酸濃度)が1:9~10:0であり、パラサイメンの濃度が0.1~2.0ppmである、アルコール飲料(特許文献8)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6675830号公報
特許第7093647号公報
特開2022-129516号公報
国際公開第2017/010000号
特許第7064799号公報
特開2019-122263号公報
特開2018-82691号公報
特開2017-148013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、これまでの素材ではいまだ十分とは言えず、新たな素材の開発が待たれていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは前記課題にかんがみ、鋭意研究を行った。その結果、レモン(全果、1/8カット)の凍結乾燥品の粉砕物を高アルコールチューハイ(アルコール度数9%)に添加することにより、前記チューハイのアルコール感が緩和されること、また、前記アルコール感の緩和効果がレモン(全果、1/8カット)の真空乾燥品の粉砕物よりも優れていることを見出し、また、同様の効果が他の植物原料でも認められることを確認し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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