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公開番号2024144441
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024114173,2021536006
出願日2024-07-17,2019-12-20
発明の名称CLEC12AxCD3二重特異性抗体及び疾患の治療方法
出願人メルス ナムローゼ フェンノートシャップ
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】CLEC12A陽性癌の対象を治療する手段及び方法を提供する。
【解決手段】いくつかの実施形態において、本方法は、それを必要とする対象を、CDS及びCLEC12Aに結合する二重特異性抗体の2回以上の投与で治療することを含み、第1の投与において、二重特異性抗体の第1の量が投与され、後続の投与のそれぞれにおいて、二重特異性抗体の量は、第1の投与における二重特異性抗体の量よりも多い。いくつかの実施形態において、CLEC12A陽性癌治療法が、間隔をあけての投与レジメンにて提供され、該治療法により、造血幹細胞区画を温存し、正常なCLEC12A陽性造血細胞の回復を可能にする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
CLEC12A陽性癌の対象を治療する方法であって、それを必要とする前記対象を、CD3及びCLEC12Aに結合する二重特異性抗体の2回以上の投与で治療することを含み、第1の投与において、前記二重特異性抗体の第1の量が投与され、後続の投与において、二重特異性抗体の量は、前記第1の投与における二重特異性抗体の量よりも多い、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗体の分野、特に療法用抗体の分野に関する。抗体はヒトの治療に使用することができる。より具体的には、本発明は、癌の治療のための抗体、好ましくは二重特異性抗体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
急性骨髄性白血病(AML)は、世界で3番目に多い白血病であるが、過去40年間、疾患の転帰における進展はほとんど見られなかった(Arrighi,Soulas et al.2003,Lowenberg,Ossenkoppele et al.2009,Burnett,Wetzler et al.2011)。ヨーロッパの成人におけるAMLの年間発生率は、10万人当たり5~8人である。米国では、毎年10万人当たり4~5人がAMLと新たに診断され、毎年1万人がAMLで死亡している。若年成人の5年生存率は約40%であるが、これは年齢と共に大幅に低下し、高齢の患者では25%未満になる。導入化学療法後に形態学的完全寛解を達成した患者の大多数は、その後3年以内に再発する(Juliusson,Lazarevic et al.2012,Oran and Weisdorf 2012)。したがって、これらの患者は、より効果的な作用機序を持つ新しい薬剤の開発を緊急に必要としている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Arrighi,Soulas et al.2003
Lowenberg,Ossenkoppele et al.2009
Burnett,Wetzler et al.2011
Juliusson,Lazarevic et al.2012
Oran and Weisdorf 2012
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、AML芽球及び白血病幹細胞(LSC)上で特異的に発現する抗原に重点的に取り組む。この抗原は、C型レクチンドメインファミリー12メンバーA又はCLEC12A(ヒト骨髄阻害性C型レクチン、hMICL、C型レクチン様分子-1、CLL-1、又はCD371とも呼ばれる)である(Bakker,van den Oudenrijn et al.2004,van Rhenen,van Dongen et al.2007)。CLEC12Aは、サブタイプに関係なく、de novo又は再発性AMLのいずれかの症例の90~95%で白血病細胞に発現する骨髄分化抗原である(Bakker,van den Oudenrijn et al 2004,Zhao,Singh et al.2010,Larsen,Roug et al.2012)。CLEC12Aは、CD34POSCD38NEG LSCで選択的に発現するが、in vitro及びin vivoのエビデンスに基づくと、正常な造血幹細胞(HSC)、赤血球前駆体、又は巨核球では発現しない(van Rhenen,van Dongen et al.2007,Kikushige and Miyamoto 2013)。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明において、CLEC12AxCD3二重特異性抗体は、効率的なT細胞媒介性CLEC12A標的化を誘導し、正常なHSCに影響を与えることなく白血病細胞(白血病幹細胞を含む)を選択的に根絶することにより、治療後に正常な造血を迅速に再開し、それによって、血液毒性を制限できることが示されている。
【0006】
T細胞エンゲージャーフォーマットの多くは、血清半減期の短さ、免疫原性、製造面の難しさなどの問題に直面している(Brinkmann and Kontermann 2017)。本発明のCLEC12AxCD3二重特異性抗体は、良好な血清半減期を有する。本発明の手段及び方法は、治療剤に対する免疫応答を著しく誘導しない。
【0007】
本発明は、CLEC12A陽性癌の対象を治療する方法を提供する。該方法は、それを必要とする対象を、CD3及びCLEC12Aに結合する二重特異性抗体の2回以上の投与で治療することを含み、第1の投与において、二重特異性抗体の第1の量が投与され、後続の投与のそれぞれにおいて、二重特異性抗体の量は、第1の投与における二重特異性抗体の量よりも多い。
【0008】
本発明はまた、対象におけるCLEC12A陽性癌の治療方法で使用するためのCD3及びCLEC12Aに結合する二重特異性抗体を提供する。当該治療は、CD3及びCLEC12Aに結合する二重特異性抗体の2回以上の投与を含み、第1の投与において、二重特異性抗体の第1の量が投与され、後続の投与のそれぞれにおいて、二重特異性抗体の量は、第1の投与における二重特異性抗体の量よりも多い。
【0009】
一態様では、本発明は、CLEC12A陽性造血細胞、好ましくはCLEC12A陽性悪性細胞を対象からパージし、当該対象の造血系に正常細胞を再集団化させる方法を提供する。該方法は、それを必要とする対象に、CD3及びCLEC12Aに結合する二重特異性抗体を、間隔をあけて投与し、それによりCLEC12A陽性悪性細胞を死滅させることと、当該対象の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を刺激して、当該造血系に、CLEC12A陽性細胞を含む新たに形成された造血幹細胞由来細胞を再集団化させることと、を含む。造血幹細胞は骨髄に存在する。有害なCLEC12A陽性細胞の存在は、健康な細胞の栄養素を奪い、区画を塞ぎ、それによって顆粒球、マクロファージ幹細胞の正常な成長と発達が制限される。マクロファージ幹細胞自体は、好塩基球、好中球、好酸球及び単球を生じさせる。本明細書に記載の二重特異性抗体の投与法によって、骨髄区画から有害なCLEC12A陽性細胞を除去することにより、健康な造血幹細胞の補充は、栄養素の利用可能性及び骨髄区画のスペースの増加よって刺激され、それらの成長、生存、並びに下流のCLEC12A陽性及びCLEC12A陰性の健康な細胞、例えば好塩基球、好中球、好酸球及び単球への分化が行われる。
【0010】
対象は、好ましくは、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄線維症、又は骨髄増殖性腫瘍芽球期(MPN-BP)を有すると診断された対象である。
(【0011】以降は省略されています)

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