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公開番号2024074214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2023015664
出願日2023-02-03
発明の名称二酸化炭素吸収装置
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240523BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】気体に含まれる二酸化炭素を藻類に吸収させる二酸化炭素吸収装置において、二酸化炭素を高効率で吸収できる二酸化炭素吸収装置を提供すること。
【解決手段】本発明の二酸化炭素吸収装置は、藻類が培養された担体を支持する支持体を備える藻類担持部材を、水槽内に溜めた水中に浸漬でき、そして、当該水中から引き上げる可動部材を備えている。可動部材により引き上げられた藻類担持部材により気体中の二酸化炭素を水中の藻類に効率よく供給でき、この藻類により気体中の二酸化炭素を高効率で吸収できる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
気体に含まれる二酸化炭素を藻類に吸収させる、二酸化炭素吸収装置であって、
内部に水を溜め前記水中で藻類を培養できる水槽と、
前記藻類を担持可能な担体と、前記担体を支持するための支持体を有しており、前記支持体に前記担体が支持されている藻類担持部材と、
前記藻類担持部材を前記水槽内に溜めた水中に浸漬でき、また、前記水槽内に溜めた水中から前記藻類担持部材を引き上げることができる、可動部材と、
二酸化炭素を含む気体を、前記水槽内に溜めた水中から引き上げられた前記藻類担持部材へ供給する気体供給部と、
気体を排出する気体排出部を備える、
二酸化炭素吸収装置。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記担体がプリーツ形状を有する、請求項1に記載の二酸化炭素吸収装置。
【請求項3】
藻類担持部材が筒状または枠状の支持体に藻類を担持可能な担体を支持したものであり、前記藻類担持部材の内部に光源を有する、請求項1に記載の二酸化炭素吸収装置。
【請求項4】
藻類担持部材が筒状または枠状の支持体に藻類を担持可能な担体を支持したものであり、前記藻類担持部材の内部に光源が配置されている、請求項1に記載の二酸化炭素吸収装置。
【請求項5】
内部に光源を有する筒状または枠状の支持体に、藻類を担持可能な担体が支持されている、藻類担持部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気体に含まれる二酸化炭素を藻類に吸収させる二酸化炭素吸収装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
現在、大気中に含まれる二酸化炭素濃度の増大による地球温暖化が問題となっており、二酸化炭素濃度の増大を抑制する手段の一つとして、気体に含まれる二酸化炭素を藻類に吸収させる方法が検討されている。
【0003】
例えば、米国特許出願公開第2018/0201887号明細書(特許文献1)には、藻類が担持され培養されている帯状の繊維シートの両端同士をつないでなる担体をモーターとローラーで動かすことによって、当該担体の一部分を供給した二酸化炭素濃度の濃い気体に触れさせると共に光を当てる、藻類培養方法が開示されている。なお、特許文献1の発明では、このようにして藻類の培養が行われることで、気体中の二酸化炭素が藻類に吸収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2018/0201887号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の方法を用いて気体に含まれる二酸化炭素を藻類に吸収させる場合、繊維シートの一部分が水槽内に溜まっている水中に浸漬されており、繊維シートに培養されている藻類の全てが二酸化炭素と触れた状態になるものではなかった。そのため、担体に培養されている藻類による二酸化炭素の吸収効率が悪いものであった。
【0006】
本発明はこのような状況下においてなされたものであり、気体に含まれる二酸化炭素を藻類に吸収させる二酸化炭素吸収装置において、二酸化炭素を高効率で吸収できる二酸化炭素吸収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1にかかる発明は、「気体に含まれる二酸化炭素を藻類に吸収させる、二酸化炭素吸収装置であって、内部に水を溜め前記水中で藻類を培養できる水槽と、前記藻類を担持可能な担体と、前記担体を支持するための支持体を有しており、前記支持体に前記担体が支持されている藻類担持部材と、前記藻類担持部材を前記水槽内に溜めた水中に浸漬でき、また、前記水槽内に溜めた水中から前記藻類担持部材を引き上げることができる、可動部材と、二酸化炭素を含む気体を、前記水槽内に溜めた水中から引き上げられた前記藻類担持部材へ供給する気体供給部と、気体を排出する気体排出部を備える、二酸化炭素吸収装置。」である。
【0008】
本発明の請求項2にかかる発明は、「前記担体がプリーツ形状を有する、請求項1に記載の二酸化炭素吸収装置。」である。
【0009】
本発明の請求項3にかかる発明は、「藻類担持部材が筒状または枠状の支持体に藻類を担持可能な担体を支持したものであり、前記藻類担持部材の内部に光源を有する、請求項1に記載の二酸化炭素吸収装置。」である。
【0010】
本発明の請求項4にかかる発明は、「藻類担持部材が筒状または枠状の支持体に藻類を担持可能な担体を支持したものであり、前記藻類担持部材の内部に光源が配置されている、請求項1に記載の二酸化炭素吸収装置。」である。
(【0011】以降は省略されています)

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