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公開番号
2024139100
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049895
出願日
2023-03-27
発明の名称
液滴形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20241002BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】安定的に一定濃度の沈降性粒子を含む分散液を、液滴として吐出することが可能な液滴形成装置を提供する。
【解決手段】沈降性粒子を含む液体を貯留する液室を有し液体の液滴を吐出する吐出ヘッドと、液室に保持される液体を撹拌する撹拌手段と、撹拌手段の姿勢を制御する姿勢制御手段と、吐出ヘッド、撹拌手段及び姿勢制御手段の動作を制御する制御部と、を備え、撹拌手段は、液室に挿入される管状部材と、管状部材を介して液室に貯留された液体を吸引又は排出する送液部と、を有し、姿勢制御手段は、液室において撹拌手段が液体を吸引又は排出する位置及び方向のいずれか一方又は両方を制御する液滴形成装置。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
沈降性粒子を含む液体を貯留する液室を有し前記液体の液滴を吐出する吐出ヘッドと、
前記液室に保持される前記液体を撹拌する撹拌手段と、
前記撹拌手段の姿勢を制御する姿勢制御手段と、
前記吐出ヘッド、前記撹拌手段及び前記姿勢制御手段の動作を制御する制御部と、を備え、
前記撹拌手段は、前記液室に挿入される管状部材と、
前記管状部材を介して前記液室に貯留された前記液体を吸引又は排出する送液部と、を有し、
前記姿勢制御手段は、前記液室において前記撹拌手段が前記液体を吸引又は排出する位置及び方向のいずれか一方又は両方を制御する液滴形成装置。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記姿勢制御手段は、前記液室における前記管状部材の位置を変更する請求項1に記載の液滴形成装置。
【請求項3】
前記管状部材の先端側の開口部は、前記管状部材の中心軸と交差する方向に開口し、
前記姿勢制御手段は、前記液室において前記開口部の向きを前記中心軸の周方向に変更する請求項1又は2に記載の液滴形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出する前に、前記姿勢制御手段により前記液室から前記管状部材を抜き出す請求項1又は2に記載の液滴形成装置。
【請求項5】
前記吐出ヘッドは、前記液体を保持する液保持部と、
前記液滴を吐出する吐出口を有し、前記液保持部と共に前記液室を形成する膜状部材と、を有し、
前記液保持部は、円筒状の部材であり、
前記液保持部の外径は、6mm以下である請求項1又は2に記載の液滴形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴形成装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、インクなどの液状体(液)を所望の位置に吐出する技術として、インクジェット方式の液滴形成装置が知られている。
【0003】
近年では、液滴形成装置において、従来の二次元印刷の際に用いたインクに変わる種々の液を吐出することが求められる。例えば、吐出の対象となる液は、溶液のほか分散液も挙げられる。分散液に含まれる分散質(粒子)としては、樹脂材料のような有機材料、金属粒子や酸化物粒子のような無機材料、細胞や遺伝子のような生体由来材料を挙げることができる。
【0004】
液滴吐出装置において上述のような分散液を吐出する場合、液室で分散質が沈降することがある。以下の説明においては、分散液において沈降する分散質のことを「沈降性粒子」と称することがある。沈降性粒子が沈降すると、吐出する液滴量が一定であったとしても、吐出する液体に含まれる沈降性粒子の濃度が変化し、所望の量の分散質を安定して吐出することが困難となる。
【0005】
このような従来の課題に対し、沈降性粒子を含む分散液を貯留する液滴形成装置において、液保持部に接続された2つの液吸引排出部材を有する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の装置においては、2つの液吸引排出部材の動作を同期させ、一方の液吸引排出部材を用いて液保持部に貯留する分散液を吸引、他方の液吸引排出部材を用いて分散液を排出させることにより、液体を撹拌している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の構成では、液保持部の隅に沈降性粒子が堆積しやすく、安定的に一定濃度の沈降性粒子を含む液滴吐出が困難であった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、安定的に一定濃度の沈降性粒子を含む分散液を、液滴として吐出することが可能な液滴形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、沈降性粒子を含む液体を貯留する液室を有し前記液体の液滴を吐出する吐出ヘッドと、前記液室に保持される前記液体を撹拌する撹拌手段と、前記撹拌手段の姿勢を制御する姿勢制御手段と、前記吐出ヘッド、前記撹拌手段及び前記姿勢制御手段の動作を制御する制御部と、を備え、前記撹拌手段は、前記液室に挿入される管状部材と、前記管状部材を介して前記液室に貯留された前記液体を吸引又は排出する送液部と、を有し、前記姿勢制御手段は、前記液室において前記撹拌手段が前記液体を吸引又は排出する位置及び方向のいずれか一方又は両方を制御する液滴形成装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、沈安定的に一定濃度の沈降性粒子を含む分散液を、液滴として吐出することが可能な液滴形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態の液滴形成装置1の概略図である。
図2は、吐出部10の一部構成についての概略図である。
図3は、付着部30を説明する概略斜視図である。
図4は、液滴形成装置1の動作を説明する説明図である。
図5は、液滴形成装置1の動作を説明する説明図である。
図6は、第2実施形態の液滴形成装置2の概略図である。
図7は、液滴形成装置2の動作を説明する説明図である。
図8は、液滴形成装置2の動作を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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