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公開番号2024058539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023020617
出願日2023-02-14
発明の名称シートパッド
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人個人
主分類B60N 2/90 20180101AFI20240418BHJP(車両一般)
要約【課題】ポリウレタンフォームからなり、反発弾性率が低く、かつ、共振周波数が低いシートパッドを提供すること。
【解決手段】シートパッドは、ポリウレタンフォームを備え、前記ポリウレタンフォームは、反発弾性率が60%以下であり、厚みが50mmであるときの共振周波数が9Hz以下である。前記ポリウレタンフォームは、ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分とを含む原料混合物を反応させることにより得られたものが好ましい。前記ポリオール成分は、EO含有率が50mol%以上であり、官能基数が2.0以上3.0以下であり、重量平均分子量が3000以上である1種又は2種以上のポリエーテルポリオールAを含むものが好ましい。前記ポリイソシアネート成分は、カルボジイミド変性MDIを含むものが好ましい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ポリウレタンフォームを備えるシートパッドであって、
前記ポリウレタンフォームは、
反発弾性率が60%以下であり、
厚みが50mmであるときの共振周波数が9Hz以下である
シートパッド。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記ポリウレタンフォームは、厚みが100mmであるときの共振周波数が5Hz以下である請求項1に記載のシートパッド。
【請求項3】
前記ポリウレタンフォームは、ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分とを含む原料混合物を反応させることにより得られ、
前記ポリオール成分は、
(a)EO含有率が50mol%以上であり、
(b)官能基数が2.0以上3.0以下であり、
(c)重量平均分子量が3000以上である
1種又は2種以上のポリエーテルポリオールAを含み、
前記ポリイソシアネートは、カルボジイミド変性MDIを含む
請求項1に記載のシートパッド。
【請求項4】
前記ポリオール成分は、
(a)EO含有率が30mol%以下であり、
(b)官能基数が2.0以上である
1種又は2種以上のポリエーテルポリオールBをさらに含む請求項3に記載のシートパッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートパッドに関し、さらに詳しくは、反発弾性率が低く、かつ、共振周波数が低いポリウレタンフォームからなるシートパッドに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車用シートは、シートクッション(座面部)とシートバック(背面部)とが分離しているタイプと、両者が一体化しているタイプとがある。
また、自動車用シートは、一般に、
(a)乗員が着座したときに、乗員の荷重を受け止めるためのシートパッドと、
(b)シートパッドを支持するためのフレームと、
(c)シートパッドの外表面を覆うトリムカバーと
を備えている。
シートパッドには、一般に、ポリウレタンフォームが用いられる。
【0003】
シートパッドを備えた自動車用シートに乗員が着座すると、シートパッドに加わる荷重の大きさに比例して、シートパッドが荷重方向に圧縮される。シートパッドに加わる荷重の大きさは、自動車用シートの形状、シートバックの傾き、自動車用シートに接触する人体の部位、乗員の姿勢、自動車が走行する路面の凹凸状態などに応じて異なる。また、シートパッドに周期的に荷重が加わるために、シートパッドの反発弾性率や共振周波数が不適切であると、座り心地の悪いシートとなる場合がある。
【0004】
そこでこの問題を解決するために、従来から種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、
(a)官能基数3~8、分子量が6000以上、かつ、官能基当たりの分子量が2000以上であるポリオールと、
(b)TDI:80重量部と、MDI:20重量部とからなるイソシアネートと
を反応させることにより得られるウレタンフォームが開示されている。
【0005】
同文献には、
(A)ウレタンフォームの反発弾性を大きくすると、共振周波数が低下し、人体に敏感な周波数帯域(6Hz)における振動吸収性は高くなるが、逆に低周波数域の共振倍率が上昇してしまう点、
(B)ウレタンフォームの反発弾性を小さくすると、1~3Hzの周波数帯域での振動吸収特性は改善されるが、共振周波数が上がってしまい、6Hz近辺の振動吸収性が悪化してしまう点、及び、
(C)所定の条件を満たすポリオールを原料に用いると、共振周波数が4Hz以下で、かつ共振倍率が3以下であるウレタンフォームが得られる点
が記載されている。
【0006】
特許文献2には、
(a)平均分子量4950、平均官能基数が2.9であるポリマー分散ポリオールと、
(b)ポリイソシアネート(TDI/MDI=80/20)と、
を含む原料を反応させることにより得られるシート用パッド材が開示されている。
【0007】
同文献には、
(A)クッション感が良好なパッド材は、高周波数の振動の吸収は良好であるが、低周波数の振動が着席者まで伝達されやすい点、
(B)フィット感が良好なパッド材は、低周波数の振動の吸収は良好であるが、高周波数の微振動は吸収され難い点、及び、
(C)所定の条件を満たすポリオールを原料に用いると、共振周波数が3.6Hz以下であり、共振倍率が3.0以下であり、6.0Hzにおける振動倍率が0.9以下であるポリウレタン発泡体からなるシート用パッド材が得られる点
が記載されている。
【0008】
特許文献3には、
(a)数平均分子量7000、OH基数3のポリエーテルポリオール:80質量部と、
(b)数平均分子量5000、OH基数3のポリマーポリオール:20質量部と、
(c)TDI-80とクルードMDIとを質量比で4:1となるように配合したイソシアネート:35質量部と、
(d)有機化マイカ:1.5質量部と、
を含む混合物を反応させることにより得られるポリウレタンフォームが開示されている。
【0009】
同文献には、
(A)ポリウレタンフォームを単純に薄肉化すると、シートパッドの座り心地(底付感、ばね感、初期着座時ないし継続着座時の嗜好等)の低下につながる傾向がある点、
(B)原料中に有機化マイカ(有機クレー)を配合すると、シート厚みを20%程度薄肉化した場合であっても、座り心地が損なわれない点、及び、
(C)上述した方法により、共振周波数が3Hzであり、共振倍率が6.5倍であり、反発弾性率が79%であるポリウレタンフォームが得られる点
が記載されている。
【0010】
特許文献4には、所定の条件を満たすポリオールと、TDI-80と粗製MDIの混合物からなる有機ポリイソシアネートとを含む原料混合物を反応させることにより得られる軟質ポリウレタンフォームが開示されている。
同文献には、このような方法により、反発弾性率が64%であり、共振周波数が3.6Hzであり、共振倍率が2.1倍である軟質ポリウレタンフォームが得られる点が記載されている。
(【0011】以降は省略されています)

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