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公開番号2024054612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160948
出願日2022-10-05
発明の名称シート
出願人デルタ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B60N 2/58 20060101AFI20240410BHJP(車両一般)
要約【課題】凹部の内底面および内側面を画定するトリムを備えながら、製造コストの増加を抑え、且つ、優れた外観品質を実現可能なシートを提供する。
【解決手段】車両用リヤシートのベルトバックル収容部では、内底面および内側面が凹部トリム10によって画定されている。凹部トリム10は、連続する1枚のトリム部材によって構成されており、底面部10aと側面部10b~10d,10e1,10e2を有する。底面部10aと左側面部10bとは、線LN1を挟んで連続し、底面部10aと、後側面部10c、前側面部10dとが、縫製ラインLN5,LN7,LN17,LN18で縫合されている。なお、折線LN10,LN14と折線LN19とは縫合されず、開口部として形成されている。当該開口部は、ベルトバックルに繋がるベルトの挿通を許す部分である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
内底面および内側面がトリムによって画定される凹部を有するシートであって、
前記トリムは、
前記凹部の内底面を画定する底面部と、
前記凹部の内側面を画定する側面部と、
が連続する1枚の部材を立体縫製することにより形成されてなる、
シート。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記側面部は、長尺帯形状を有し、
前記底面部は、前記側面部における長手方向に延びる長辺の一部で前記側面部に連続し、当該連続する部分から前記長手方向に交差する方向に突出するように設けられており、
前記底面部と前記側面部とは、互いに連続する部分を除く縁部同士の内の少なくとも一部で縫合されている、
請求項1に記載のシート。
【請求項3】
前記側面部は、前記長手方向の両側の端縁部同士が縫合されている、
請求項2に記載のシート。
【請求項4】
前記底面部は、平面視において矩形状を有し、
前記側面部の端縁部同士が縫合されている箇所は、前記底面部の角部同士の間に配されている、
請求項3に記載のシート。
【請求項5】
該シートは、車両用シートであり、
前記凹部は、ベルトバックルを収容可能なベルトバックル収容部であり、
前記トリムは、前記側面部の端縁部同士が縫合されている箇所と、前記底面部の角部との間に、前記側面部の縁部と前記底面部の縁部とが互いに縫合されずに開口した開口部を有し、
前記開口部は、前記ベルトバックルに繋がるベルトの挿通を許す開口部である、
請求項4に記載のシート。
【請求項6】
前記トリムの前記開口部が設けられた部分において、前記側面部は、当該側面部の短手方向に折り返され、前記底面部は、当該底面部の端辺が延びる方向と直交する方向に折り返されており、前記側面部および前記底面部のそれぞれにおける折返しの重なり部分で縫合されている、
請求項5に記載のシート。
【請求項7】
前記底面部の裏面側に接合され、前記トリムよりも高い剛性を有する材料からなる補強板をさらに備え、
前記トリムと前記補強板とは、平面視で互いに並行する2条の線状ラインに沿って縫合されることにより接合されている、
請求項3から請求項6の何れかに記載のシート。
【請求項8】
前記トリムの底面部の一部と前記側面部の一部と前記補強板とは、前記2条の線状ラインに沿った縫合により重ね合わされた状態で接合されている、
請求項7に記載のシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに関し、特にシートにおける凹部の内底面および内側面を画定するトリムの構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両用シートなどのシートでは、シートクッションやシートバック、あるいはアームレストなどに凹部が設けられる場合がある。シートにおける凹部は、内底面および内側面がトリムによって画定されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
従来技術に係るシートにおける凹部の内底面および内側面を画定するために設けられるトリムの構成について、図13を用いて説明する。
【0004】
図13に示すように、従来技術に係るシートにおいて、凹部の内底面および内側面を画定するためには、3枚のトリムピース901~903を立体縫製してなるトリムが配される。なお、図13に示すトリムの構成は、車両のリヤシートにおけるシートクッションに設けられるベルトバックル収容部(シートベルトのバックルを収容するための凹部)に適用される構成である。
【0005】
具体的に、トリムピース901はベルトバックル収容部(凹部)の内底面を画定する底面部を構成するピースであり、トリムピース902およびトリムピース903は凹部の内側面を画定する側面部を構成するピースである。トリムピース903は、2本の折線LN91,LN92でU字形状に折り曲げられ、縁部903aがトリムピース901の縁部901aと縫合され(矢印C1)、縁部903b,903cがそれぞれトリムピース901の縁部901b,901cと縫合される(矢印C2,C3)。トリムピース902は、縁部902bがトリムピース903の縁部903dと縫合され(矢印C4)、縁部902cがトリムピース903の縁部903eと縫合される(矢印C3)。なお、トリムピース902の縁部902aとトリムピース901の縁部901dとは縫合されず、該部分にシートベルトが挿通するベルト挿通開口部が形成される。
【0006】
また、トリムピース901で構成される底面部の裏面側(クッションパッド側)には、樹脂板912が配設される。樹脂板912は、縫合ラインLN93~LN95でトリムピース901およびトリムピース903と縫合される(矢印C6)。樹脂板912は、トリムピース901の底面部が平面状に維持され、また、底面部等に皺がよるのを抑制するためにトリムに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-160505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来技術に係るシートでは、トリムが複数のトリムピース901~903を立体縫合することで形成されているので、製造コストの上昇や外観品質上の問題を招くことが考えられる。具体的に、上記従来技術に係るシートでは、複数のトリムピース901~903を縫合するため、縫合に係る作業が煩雑となり、また複数のトリムピース901~903の部材を管理するための煩雑な管理作業も必要となる。このため、製造コストの上昇を招くことが考えられる。
【0009】
また、上記従来技術に係るシートでは、複数のトリムピース901~903を立体縫合して立体形状のトリムを形成するため、裁断時における各トリムピース901~903の寸法誤差や、縫合時における誤差が生じることが考えられる。このため、外観品質上の問題を招くことが考えられる。
【0010】
なお、上記では、車両用のシートを一例としたが、車両用以外のシートにおいても同様の問題が考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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