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公開番号2024058476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165873
出願日2022-10-14
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 30/02 20120101AFI20240418BHJP(車両一般)
要約【課題】トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度の信号の異常時に、運転者に与える違和感を抑制する。
【解決手段】トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度を検出する速度センサが出力する回転速度の信号が異常であると判定された場合には、アクセル操作量を用いてトルク配分装置によるトルク配分の制御が行われることにより、全輪駆動制御が実現される。これにより、トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度の信号の異常時に、その回転速度の信号の代替信号を用いることによって、全輪駆動制御での走行から主駆動輪駆動制御での走行に直ぐに切り替えられてしまうことが回避される。よって、トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度の信号の異常時に、運転者に与える違和感を抑制することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、主駆動輪に伝達される前記動力源による駆動トルクを副駆動輪へ配分するように制御されるトルク配分装置と、前記トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度を検出して前記回転速度の信号を出力する速度センサと、を備えた車両の、制御装置であって、
前記主駆動輪のみに前記駆動トルクを配分する主駆動輪駆動制御と、前記主駆動輪と前記副駆動輪との何れもに前記駆動トルクを配分する全輪駆動制御と、を選択的に実現する駆動制御部と、
前記回転速度の信号が正常であるか否かを判定する速度信号判定部と、
を含むものであり、
前記駆動制御部は、前記速度信号判定部によって前記回転速度の信号が異常であると判定された場合には、運転者の加速操作の大きさを表すアクセル操作量を用いて前記トルク配分装置によるトルク配分の制御を行うことにより、前記全輪駆動制御を実現することを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記駆動制御部は、前記速度信号判定部によって前記回転速度の信号が異常であると判定された場合には、予め定められた、前記アクセル操作量が大きい程大きくされた前記副駆動輪に配分するトルク、を用いて前記トルク配分装置によるトルク配分の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記速度信号判定部は、前記速度センサ自体が正常であり、且つ、前記回転速度の信号を伝送する所定の通信システムが正常であるか否かに基づいて、前記回転速度の信号が正常であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度は、前記動力源の回転速度及び前記主駆動輪の回転速度を含んでおり、
前記速度センサは、前記動力源の回転速度を検出して前記動力源の回転速度の信号を出力する動力源回転速度センサ、及び前記主駆動輪の回転速度を検出して前記主駆動輪の回転速度の信号を出力する主駆動輪回転速度センサを含んでおり、
前記速度信号判定部は、前記動力源の回転速度の信号及び前記主駆動輪の回転速度の信号が共に正常であるか否かに基づいて、前記回転速度の信号が正常であるか否かを判定するものであり、
前記駆動制御部は、前記速度信号判定部によって前記回転速度の信号が正常であると判定された場合には、前記動力源の回転速度及び前記主駆動輪の回転速度を用いて前記動力源と前記主駆動輪との間の動力伝達経路におけるギヤ比を算出し、前記動力源の出力トルク及び前記ギヤ比を用いて算出した前記駆動トルクを用いて前記トルク配分装置によるトルク配分の制御を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主駆動輪と副駆動輪とに配分する駆動トルクを制御する車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、回転速度を検出して前記回転速度の信号を出力する速度センサと、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両の運動制御装置がそれである。この特許文献1には、操作状態量及び運動状態量に対応した車両の規範姿勢状態量と、操作状態量の検知信号及び運動状態量の検知信号に基づく車両の実姿勢状態量と、の偏差に基づいてフィードバック制御によって車両に作用する所定の外力を補正すること、又、操作状態量又は運動状態量の検知状態に基づいてフィードバック制御による外力の補正を、禁止、増加、又は減少させること、特には操作状態量又は運動状態量の検知信号が異常であると判定された場合は外力の補正を禁止するように制御することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-183904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、主駆動輪に伝達される動力源による駆動トルクを副駆動輪へ配分するように制御されるトルク配分装置を備えた車両も良く知られている。このような車両において、トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度を検出する速度センサが出力する回転速度の信号が異常である場合には、特許文献1を参照すると、トルク配分装置によるトルク配分の制御を禁止すること、つまり主駆動輪と副駆動輪との何れもに駆動トルクを配分する全輪駆動制御を禁止して主駆動輪のみに駆動トルクを配分する主駆動輪駆動制御を行うことが考えられる。しかしながら、全輪駆動制御での走行中にトルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度の信号の異常に伴って主駆動輪駆動制御での走行に切り替えると、ドライバ(=運転者)に違和感を与えてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度の信号の異常時に、運転者に与える違和感を抑制することができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、主駆動輪に伝達される前記動力源による駆動トルクを副駆動輪へ配分するように制御されるトルク配分装置と、前記トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度を検出して前記回転速度の信号を出力する速度センサと、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記主駆動輪のみに前記駆動トルクを配分する主駆動輪駆動制御と、前記主駆動輪と前記副駆動輪との何れもに前記駆動トルクを配分する全輪駆動制御と、を選択的に実現する駆動制御部と、(c)前記回転速度の信号が正常であるか否かを判定する速度信号判定部と、を含むものであり、(d)前記駆動制御部は、前記速度信号判定部によって前記回転速度の信号が異常であると判定された場合には、運転者の加速操作の大きさを表すアクセル操作量を用いて前記トルク配分装置によるトルク配分の制御を行うことにより、前記全輪駆動制御を実現することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度を検出する速度センサが出力する回転速度の信号が異常であると判定された場合には、アクセル操作量を用いてトルク配分装置によるトルク配分の制御が行われることにより、全輪駆動制御が実現される。これにより、トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度の信号の異常時には、その回転速度の信号の代替信号が用いられることによって、全輪駆動制御での走行から主駆動輪駆動制御での走行に直ぐに切り替えられてしまうことが回避される。よって、トルク配分装置によるトルク配分の制御に用いられる回転速度の信号の異常時に、運転者に与える違和感を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、トルク配分用回転速度の信号の異常時に運転者に与える違和感を抑制する為の制御作動を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態において、動力伝達経路のギヤ比(変速比ともいう)や動力伝達経路に配置される動力伝達装置のギヤ比は、「入力回転部材の回転速度/出力回転部材の回転速度」である。例えば、前記動力源と前記主駆動輪との間の動力伝達経路におけるギヤ比は、「前記動力源の回転速度/前記主駆動輪の回転速度」である。
【0010】
又、前記車両は、例えば前記主駆動輪側の動力伝達経路から前記トルク配分装置としての電子制御カップリングなどを介して前記副駆動輪へ前記動力源の動力が配分される全輪駆動システムを備える車両である。又、前記動力源は、例えば燃料の燃焼によって動力を発生する内燃機関であるエンジン等が好適に用いられるが、電動機等の他の原動機を単独で或いはエンジンと組み合わせて採用することもできる。又、前記車両は、例えば前記動力源と前記主駆動輪との間の動力伝達経路の一部を構成する変速機を備えている。この変速機は、公知の遊星歯車式の自動変速機、公知のDCT(Dual Clutch Transmission)を含む同期噛合型平行2軸式自動変速機、公知のベルト式無段変速機などである。
(【0011】以降は省略されています)

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