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公開番号2024058350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165648
出願日2022-10-14
発明の名称重荷重用空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 15/06 20060101AFI20240418BHJP(車両一般)
要約【課題】 ビード部の耐久性を向上し得る重荷重用空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 カーカス6を有する重荷重用空気入りタイヤ1である。カーカス6は、少なくとも1枚のカーカスプライ6Aを含んでいる。カーカスプライ6Aは、本体部6aと折返し部6bとを含んでいる。ビード部4には、本体部6aのタイヤ軸方向の内側に位置する第1端9aから折返し部6bのタイヤ軸方向の外側に位置する第2端9bまで延びる第1補強層9と、少なくとも一部が第2端9bのタイヤ軸方向の外側に位置する第2補強層10とが設けられている。第1補強層9は、スチールコードを有する少なくとも1枚のスチールプライ9Aを含んでいる。第2補強層10は、有機繊維コードを有する少なくとも1枚の有機繊維プライ10A、10Bを含んでいる。第1端9aは、第2端9bよりもタイヤ半径方向の外側に位置している。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
カーカスを有する重荷重用空気入りタイヤであって、
前記カーカスは、一対のビード部の間を延びる少なくとも1枚のカーカスプライを含み、
前記カーカスプライは、トレッド部からサイドウォール部を経て前記ビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折返す折返し部とを含み、
前記ビード部には、前記本体部のタイヤ軸方向の内側に位置する第1端から前記折返し部のタイヤ軸方向の外側に位置する第2端まで延びる第1補強層と、少なくとも一部が前記第2端のタイヤ軸方向の外側に位置する第2補強層とが設けられ、
前記第1補強層は、スチールコードを有する少なくとも1枚のスチールプライを含み、
前記第2補強層は、有機繊維コードを有する少なくとも1枚の有機繊維プライを含み、
前記第1端は、前記第2端よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、
重荷重用空気入りタイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ビード部には、少なくとも一部が前記第2補強層のタイヤ軸方向の外側に位置しかつ前記ビード部の外面を規定するチェーファーゴムが設けられ、
前記チェーファーゴムは、タイヤ軸方向の外側の前記外面が部分的にタイヤ軸方向の内側に凹む凹部を有する、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記凹部を有する位置での前記チェーファーゴムの厚さは、5mm以上である、請求項2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記第2補強層は、2枚の前記有機繊維プライを含み、
前記チェーファーゴムのタイヤ半径方向の外端は、2枚の前記有機繊維プライの少なくとも一方のタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、請求項2又は3に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記チェーファーゴムのタイヤ半径方向の外端は、2枚の前記有機繊維プライの両方のタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、請求項4に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項6】
2枚の前記有機繊維プライは、前記有機繊維コードが互いに交差している、請求項4に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項7】
ビードベースラインから前記第1端までの高さは、前記ビードベースラインから前記第2端までの高さの1.2~2.2倍である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記ビード部には、前記ビードコアからタイヤ半径方向の外側に向けて先細状に延びるビードエーペックスゴムが設けられ、
前記ビードエーペックスゴムは、複素弾性率が50MPa以上である第1エーペックスを含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記ビードエーペックスゴムのタイヤ半径方向の外端は、前記折返し部のタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の外側に位置し、
前記折返し部の外端の位置における前記ビードエーペックスゴムの厚さは、前記ビードコアの最大幅の0.6~0.9倍である、請求項8に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項10】
前記有機繊維コードは、ナイロンコードである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カーカスを有する重荷重用空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ビード部の耐久性を向上させた重荷重用空気入りタイヤが種々提案されている。例えば、下記特許文献1は、スチールコードの層からなる第1補強層と、有機繊維コードの層からなる第2補強層とが設けられた重荷重用空気入りタイヤを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-019452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、重荷重用空気入りタイヤに求められる使用条件は、年々シビアになる傾向にあり、特許文献1の重荷重用空気入りタイヤにおいても、よりシビアな条件におけるビード部の高い耐久性が期待されている。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ビード部の耐久性を向上し得る重荷重用空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、カーカスを有する重荷重用空気入りタイヤであって、前記カーカスは、一対のビード部の間を延びる少なくとも1枚のカーカスプライを含み、前記カーカスプライは、トレッド部からサイドウォール部を経て前記ビード部のビードコアに至る本体部と、前記本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折返す折返し部とを含み、前記ビード部には、前記本体部のタイヤ軸方向の内側に位置する第1端から前記折返し部のタイヤ軸方向の外側に位置する第2端まで延びる第1補強層と、少なくとも一部が前記第2端のタイヤ軸方向の外側に位置する第2補強層とが設けられ、前記第1補強層は、スチールコードを有する少なくとも1枚のスチールプライを含み、前記第2補強層は、有機繊維コードを有する少なくとも1枚の有機繊維プライを含み、前記第1端は、前記第2端よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、重荷重用空気入りタイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の重荷重用空気入りタイヤは、上述の構成を備えることにより、ビード部の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の重荷重用空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。
ビード部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態の重荷重用空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ1」ということがある。)を示す正規状態における回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。ここで、「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムRにリム組みされ、かつ、正規内圧に調整された無負荷の状態である。以下、特に言及しない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
【0010】
「正規リムR」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が有る場合、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。「正規リムR」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系が無い場合、リム組み可能であって、エア漏れを生じさせないリムのうち、最もリム径が小さく、その中で最もリム幅が小さいリムである。
(【0011】以降は省略されています)

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