TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165315
出願日2022-10-14
発明の名称カーテンエアバッグ装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人青海国際特許事務所,個人
主分類B60R 21/213 20110101AFI20240418BHJP(車両一般)
要約【課題】展開時の安定性を向上したカーテンエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】ピラー30と車両前後方向における位置が重畳する箇所に設けられカーテンエアバッグ60の展開をガイドするカーテンエアバッグガイド部材100を備えるカーテンエアバッグ装置を、カーテンエアバッグガイド部材は、収容時状態にあるときのカーテンエアバッグの下部と当接するとともに、車両前後方向から見た断面形状において上方が凸となる凸面状に形成された初期状態から、カーテンエアバッグの展開時に受ける荷重によって車両前後方向から見た断面形状において下方が凸となる凹面上に形成されかつ車幅方向内側の端部が車幅方向外側の端部に対して下がるよう配置された展開時状態に変形するガイド面部110を有する構成とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車室のルーフ側縁部に沿って折り畳まれた状態で収容されるとともに前記車室の側面部に隣接する領域で下方に展開するカーテンエアバッグと、
前記車室の側面部に沿って上下方向に延在するピラーと車両前後方向における位置が重畳する箇所に設けられ前記カーテンエアバッグの展開をガイドするカーテンエアバッグガイド部材と
を備えるカーテンエアバッグ装置であって、
前記カーテンエアバッグガイド部材は、収容時状態にあるときの前記カーテンエアバッグの下部と当接するとともに、車両前後方向から見た断面形状において上方が凸となる凸面状に形成された初期状態から、前記カーテンエアバッグの展開時に前記カーテンエアバッグから受ける荷重によって車両前後方向から見た断面形状において下方が凸となる凹面上に形成されかつ車幅方向内側の端部が車幅方向外側の端部に対して下がるよう配置された展開時状態に変形するガイド面部を有すること
を特徴とするカーテンエアバッグ装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記ガイド面部の下部に沿って車幅方向に延在して設けられるリブと、
前記リブの中間部に設けられ、前記ガイド面部の前記初期状態から前記展開時状態への変形に応じて破断する脆弱部とを備えること
を特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置。
【請求項3】
前記ガイド面部の車幅方向外側の端部は、前記ルーフ側縁部に対して回動可能な状態で拘束され、
前記ガイド面部の車幅方向内側の端部は、前記ガイド面部の前記初期状態から前記展開時状態への変形に応じて前記ルーフ側縁部に対して相対変位可能であること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置。
【請求項4】
前記ガイド面部の車幅方向内側の端部は、前記ガイド面部の前記初期状態から前記展開時状態への変形に応じて拘束が解除されること
を特徴とする請求項3に記載のカーテンエアバッグ装置。
【請求項5】
展開時状態における前記ガイド面部は、前記カーテンエアバッグが前記ピラーに設けられるピラートリムの上端部を乗り越えるよう前記カーテンエアバッグをガイドすること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両に設けられるカーテンエアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に設けられるエアバッグ装置に関する技術として、例えば特許文献1には、エアバックチューブを車両の室内に迅速且つ安定に展開するため、車両用サイドエアバックガイドプレートにおいて、センターピラー両側のルーフパネルとヘッドライナーとの間のインナパネルに固定され、エアバックモジュールの下部を支持する支持ブラケットを備え、支持ブラケットは、ルーフパネルとヘッドライナーとの間のインナパネルに固定される垂直部と、垂直部から延設され、インナパネルに固定されたエアバックモジュールの下部を支持する中空の水平支持部とを含むものが記載されている。
特許文献2には、乗員保護装置のエアバッグ袋体の展開性を改善するため、車体の窓の上縁に沿って可撓性のケースを設け、ケース内に収納し車両衝インナパネル開させる展開部を設けた乗員保護装置において、ケースは、断面視で略矩形の一辺にスリットを有するチャンネル形状を呈するとともにチャンネル長手を車室の前後方向に配置し、ケースに、上面部の車外側から略下方延ばすとともにエアバッグ袋体の展開部で変形可能に形成した外面部と、この外面部から車室内方へ延ばすとともに展開部で変形可能に形成した底面部とを備えたものが記載されている。
特許文献3には、ガーニッシュ上端側に設けられてエアバッグの展開方向を規制する展開方向規制手段が破損する可能性を効果的に低減するため、センタピラーガーニッシュの上端部の外側面に金属製のブラケットを取り付け、エアバッグが膨張展開した際には、ブラケットの両ウイングの折り曲げ部をピラーインナパネルの台座部に当接させて荷重を逃がし、更にエアバッグの膨張展開が進むと、ブラケットが上端回りに車両幅方向外側へ回転して両ウイングの下縁部がピラーインナパネルに当接することで荷重をピラーインナパネルに逃がす構造とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-106403号公報
特開2007-161169号公報
特開2008- 62754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カーテンエアバッグは、側面衝突時や前面衝突時におけるヨーイング挙動が発生する場合に、乗員を保護するために有効な手段である。
カーテンエアバッグは、各ピラー構造のカバートリムとルーフ部のトリム構造で覆われた位置に収納されており、衝突のセンシングに応じて、各トリムを押し退けて変形させながら展開する。
通常に想定される衝突形態では、スムーズにカーテンエアバッグの展開が可能であるが、想定外の車体変形を受けた場合や、乗員挙動が速かった場合等では、カーテンエアバッグの展開が遅れることが懸念される。
特に、センターピラートリムの周囲は、シートベルト構造の格納などにより立体的な形状を有することから、バッグが展開時に引掛りやすくなっている。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、展開時の安定性を向上したカーテンエアバッグ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係るカーテンエアバッグ装置は、車室のルーフ側縁部に沿って折り畳まれた状態で収容されるとともに前記車室の側面部に隣接する領域で下方に展開するカーテンエアバッグと、前記車室の側面部に沿って上下方向に延在するピラーと車両前後方向における位置が重畳する箇所に設けられ前記カーテンエアバッグの展開をガイドするカーテンエアバッグガイド部材とを備えるカーテンエアバッグ装置であって、前記カーテンエアバッグガイド部材は、収容時状態にあるときの前記カーテンエアバッグの下部と当接するとともに、車両前後方向から見た断面形状において上方が凸となる凸面状に形成された初期状態から、前記カーテンエアバッグの展開時に前記カーテンエアバッグから受ける荷重によって車両前後方向から見た断面形状において下方が凸となる凹面上に形成されかつ車幅方向内側の端部が車幅方向外側の端部に対して下がるよう配置された展開時状態に変形するガイド面部を有することを特徴とする。
これによれば、カーテンエアバッグの収容時から展開初期にかけては、ガイド面部が上方が凸となる凸面状であることにより、カーテンエアバッグに適度な反力を与えることができ、展開の安定性を確保することができる。
一方、展開の進展とともに、カーテンエアバッグから受ける荷重によってガイド面部が下方が凸となる凹面状に変形することにより、カーテンエアバッグはガイド面部の上面に案内されて車幅方向内側へ滑り降り、車室内の側壁近傍の領域で安定して展開される。
【0006】
本発明において、前記ガイド面部の下部に沿って車幅方向に延在して設けられるリブと、前記リブの中間部に設けられ、前記ガイド面部の前記初期状態から前記展開時状態への変形に応じて破断する脆弱部とを備える構成とすることができる。
これによれば、展開初期のガイド面部の形状安定性を確保しつつ、カーテンエアバッグから受ける荷重の増大に応じてガイド面部を適切に変形させることができる。
【0007】
本発明において、前記ガイド面部の車幅方向外側の端部は、前記ルーフ側縁部に対して回動可能な状態で拘束され、前記ガイド面部の車幅方向内側の端部は、前記ガイド面部の前記初期状態から前記展開時状態への変形に応じて前記ルーフ側縁部に対して相対変位可能である構成とすることができる。
これによれば、ガイド面部の変形を妨げることなく適切にガイド部材を支持することができる。
この場合、前記ガイド面部の車幅方向内側の端部は、前記ガイド面部の前記初期状態から前記展開時状態への変形に応じて拘束が解除される構成とすることができる。
これによれば、展開初期のガイド面部の支持剛性を確保しつつ、その後のガイド面部の変形を妨げることを防止できる。
【0008】
本発明において、展開時状態における前記ガイド面部は、前記カーテンエアバッグが前記ピラーに設けられるピラートリムの上端部を乗り越えるよう前記カーテンエアバッグをガイドする構成とすることができる。
これによれば、カーテンエアバッグが展開時にピラートリムに引掛り、展開が阻害されたり、損傷を受けたりすることを防止し、カーテンエアバッグをより確実に安定して展開することができる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明によれば、展開時の安定性を向上したカーテンエアバッグ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明を適用したカーテンエアバッグ装置の実施形態を有する車両のセンターピラー部の断面図である。
実施形態のカーテンエアバッグ装置におけるガイド部材の構成を示す模式図であって収容時状態を示す図である。
実施形態のカーテンエアバッグ装置におけるガイド部材の構成を示す模式図であって展開時状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
スーパーEV
1か月前
個人
骨組み型熱交換器
14日前
個人
自動車暴走抑制装置
21日前
井関農機株式会社
作業車両
7日前
東レ株式会社
フロントグリル
21日前
個人
断熱構造体とその製造方法
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
オクト産業株式会社
自動車
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
株式会社SUBARU
車両
2か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
新明和工業株式会社
荷箱の天蓋装置
28日前
日本化薬株式会社
ガス発生器
2か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
1か月前
新明和工業株式会社
作業車両
1か月前
ダイハツ工業株式会社
搬送装置
16日前
オムロン株式会社
表示システム
14日前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2か月前
ダイハツ工業株式会社
ブラケット
14日前
株式会社SUBARU
車両用ドア
7日前
株式会社アイシン
給気装置
21日前
デルタ工業株式会社
シート
22日前
続きを見る