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公開番号2024057861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164821
出願日2022-10-13
発明の名称車両走行装置
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社デンソー
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類B60W 10/06 20060101AFI20240418BHJP(車両一般)
要約【課題】要求動力に応じて内燃機関を始動させたり停止させたりする車両走行装置であって、高いエネルギー効率で車両を走行させるための動力を出力することができる車両走行装置を提供する。
【解決手段】車両走行装置10は、内燃機関及びモータから出力される動力を制御することにより車両100を自律的に走行させる走行制御を実行する。走行制御は、車両を減速させる場合、車両を惰行走行させる制御である。車両走行装置は、走行制御を実行していないときに車両を加速する場合、要求動力が第1始動判定値に達したときに内燃機関を始動させ、走行制御を実行しているときに車両を加速する場合、要求動力が第2始動判定値に達したときに内燃機関を始動させる。第2始動判定値は、第1始動判定値よりも小さい値に設定される。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関及びモータから出力される動力を制御することにより車両を自律的に走行させる走行制御を実行する車両走行装置であって、
前記走行制御は、前記車両の走行状態を表す指標値が所定の範囲内に維持されるように前記動力を制御する制御であって、前記車両を減速させる場合、前記車両を惰行走行させることにより前記車両を減速させる制御である、
車両走行装置において、
前記走行制御を実行していないときに前記車両を加速する場合、要求動力が第1始動判定値よりも小さい間は、前記内燃機関を停止させた状態で前記モータのみを作動させて前記車両を加速し、前記要求動力が前記第1始動判定値に達したときに前記内燃機関を始動させて前記車両を加速し、
前記走行制御を実行しているときに前記車両を加速する場合、前記要求動力が第2始動判定値よりも小さい間は、前記内燃機関を停止させた状態で前記モータのみを作動させて前記車両を加速し、前記要求動力が前記第2始動判定値に達したときに前記内燃機関を始動させて前記車両を加速し、
前記第2始動判定値は、前記第1始動判定値よりも小さい値に設定されている、
車両走行装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両走行装置において、
前記第2走行制御中、前記内燃機関を始動させた後、前記内燃機関に排気を再循環させる排気再循環制御を開始するまでの間、前記内燃機関から出力される動力を所定上限値以下に制限する、
車両走行装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両走行装置において、
前記所定上限値は、前記車両の前記走行状態に基づいて設定される、
車両走行装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両走行装置において、
前記走行状態は、前記車両と先行車との間の距離である車間距離の情報を含んでおり、
前記所定上限値は、前記車間距離が所定車間距離よりも小さい場合、前記車間距離が前記所定車間距離以上である場合に比べ、小さい値に設定される、
車両走行装置。
【請求項5】
請求項3に記載の車両走行装置において、
前記走行状態は、前記車両が降坂路を走行しているか否かの情報を含んでおり、
前記所定上限値は、前記車両が前記降坂路を走行している場合、前記車両が前記降坂路を走行していない場合に比べ、小さい値に設定される、
車両走行装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両走行装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
機関動力とモータ動力とにより走行されるハイブリッド車両が知られている。機関動力は、駆動装置の内燃機関から出力される動力であり、モータ動力は、駆動装置のモータから出力される動力である。ハイブリッド車両は、要求動力が比較的高いときには、機関動力とモータ動力とにより走行されるが、要求動力が比較的低いときには、モータ動力のみにより走行される。従って、ハイブリッド車両の内燃機関は、要求動力が上昇して所定の値(機関始動判定値)に達すると、始動され、要求動力が低下して所定の値(機関停止判定値)に達すると、停止される。又、最適動作点又はその近傍の動作点で内燃機関を作動させるようになっているハイブリッド車両も知られている。最適動作点は、内燃機関の燃料消費率が最も小さくなる動作点である。動作点は、内燃機関の回転速度と内燃機関の負荷とにより規定される点である。
【0003】
又、ハイブリッド車両の内燃機関の始動と停止とが頻繁に行われることを防止するために、機関停止判定値を機関始動判定値よりも低い値に設定する車両走行装置も知られている。更に、ハイブリッド車両の加減速を自律的に制御することによりハイブリッド車両を自律的に走行させる自動運転を実行する車両走行装置も知られている。
【0004】
又、ハイブリッド車両において、自動運転時は、手動運転時に比べ、要求動力の変動が小さい。従って、自動運転時は、手動運転時に比べ、機関始動判定値と機関停止判定値との差(ヒステリシス)が小さくても、内燃機関の始動と停止とが行われる頻度が許容範囲内の頻度に収まる可能性がある。そこで、自動運転時は、手動運転時に比べ、機関停止判定値を大きい値に設定することによりヒステリシスを小さくするようにした車両走行装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-54111号公報
【発明の概要】
【0006】
ところで、ハイブリッド車両において、内燃機関の始動と停止とが頻繁に行われることを防止するためには、機関始動判定値を大きい値に設定することが有効である。一方、機関始動判定値が大きい値に設定されていると、内燃機関を最適動作点で作動させることにより高いエネルギー効率で車両を走行させるための動力を出力することができるにもかかわらず、内燃機関が始動されず、モータのみにより要求動力に相当する動力を出力する必要がある。これによると、エネルギー効率が悪い状態で駆動装置が作動されることになる。
【0007】
本発明の目的は、要求動力に応じて内燃機関を始動させたり停止させたりする車両走行装置であって、高いエネルギー効率で車両を走行させるための動力を出力することができる車両走行装置を提供することにある。
【0008】
本発明に係る車両走行装置は、内燃機関及びモータから出力される動力を制御することにより車両を自律的に走行させる走行制御を実行する装置である。前記走行制御は、前記車両の走行状態を表す指標値が所定の範囲内に維持されるように前記動力を制御する制御であって、前記車両を減速させる場合、前記車両を惰行走行させることにより前記車両を減速させる制御である。本発明に係る車両走行装置は、前記走行制御を実行していないときに前記車両を加速する場合、要求動力が第1始動判定値よりも小さい間は、前記内燃機関を停止させた状態で前記モータのみを作動させて前記車両を加速し、前記要求動力が前記第1始動判定値に達したときに前記内燃機関を始動させて前記車両を加速し、前記走行制御を実行しているときに前記車両を加速する場合、前記要求動力が第2始動判定値よりも小さい間は、前記内燃機関を停止させた状態で前記モータのみを作動させて前記車両を加速し、前記要求動力が前記第2始動判定値に達したときに前記内燃機関を始動させて前記車両を加速する。前記第2始動判定値は、前記第1始動判定値よりも小さい値に設定されている。
【0009】
本発明によれば、車両の減速に惰行走行を利用する制御である走行制御の実行中は、その走行制御を実行していないときに比べ、要求動力が小さいうちに内燃機関が始動される。このため、要求動力が比較的高くなるまで、モータから出力される動力のみで車両を走行させることが防止されるので、高いエネルギー効率で車両を走行させるための動力を出力することができる。
【0010】
尚、本発明に係る車両走行装置は、前記第2走行制御中、前記内燃機関を始動させた後、前記内燃機関に排気を再循環させる排気再循環制御を開始するまでの間、前記内燃機関から出力される動力を所定上限値以下に制限するように構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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