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公開番号2024057763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164646
出願日2022-10-13
発明の名称グラビア印刷機等のドクター装置
出願人富士機械工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B41F 9/10 20060101AFI20240418BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】幅広機でも、手動操作で簡単かつ高精度に調整できるドクター装置を提供する。
【解決手段】長尺なドクターブレード20を支持する長尺なブレードホルダー21、ブレードホルダー21をスライド可能な状態で支持する取付部22、および、版胴に沿って延びる支持軸24を中心に回動可能な状態で取付部22を支持する軸支部23を有するドクター作用部10aと、ドクター作用部10aを上下方向に移動させる昇降部10bと、昇降部10bの動作を補助するアシスト部10cとを備えるドクター装置10である。アシスト部10cにより、ドクター作用部10aおよび昇降部10bの双方が、所定の押上力で押し上げた状態に保持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
グラビア印刷機またはグラビア塗工機に付設されて、版胴に付着する過剰なインキを掻き落とすドクター装置であって、
先端が前記版胴に接する長尺なドクターブレードと、
前記ドクターブレードを支持する長尺なブレードホルダーと、
前記ブレードホルダーをスライド可能な状態で支持する取付部と、
前記版胴に沿って延びる支持軸を中心に回動可能な状態で前記取付部を支持する軸支部と、
を有するドクター作用部と、
前記ドクター作用部を上下方向に移動させる昇降部と、
前記昇降部の動作を補助するアシスト部と、
を備え、
前記アシスト部により、前記ドクター作用部および前記昇降部の双方が、所定の押上力で押し上げた状態に保持される、ドクター装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載のドクター装置において、
前記昇降部が、
上下方向に延びるラックギヤと、
前記ラックギヤと噛み合うピニオンギヤと、
前記ピニオンギヤを回転させるハンドルと、
を有し、
前記ラックギヤと前記ピニオンギヤとが常時噛み合った状態で前記ドクター作用部および前記昇降部の荷重が相殺されるように前記押上力が設定されている、ドクター装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のドクター装置において、
前記版胴の版面の幅が1300mm以上である、ドクター装置。
【請求項4】
請求項3に記載のドクター装置において、
前記インキが水性である、ドクター装置。
【請求項5】
請求項3に記載のドクター装置において、
前記グラビア印刷機または前記グラビア塗工機は、左右に対向するように配置されて前記版胴を支持する一対のサイドプレートを備え、
前記昇降部が、上下方向に移動可能な状態で前記サイドプレートの各々に架設された可動梁部を有し、
前記取付部および前記軸支部の各々が、前記支持軸に沿って所定の間隔で4つ以上設けられ、
前記ブレードホルダーが、複数の前記取付部および前記軸支部を介して前記可動梁部に支持されている、ドクター装置。
【請求項6】
請求項5に記載のドクター装置において、
前記アシスト部が、空気圧によって上下動する一対のアクチュエータを有し、
同じ流路からの所定圧の空気の分配供給により、前記一対のアクチュエータが、前記可動梁部の各端部を支持している、ドクター装置。
【請求項7】
請求項6に記載のドクター装置において、
前記一対のアクチュエータが、前記サイドプレートの各々に架設された固定梁部にスライド可能な状態で支持されるとともに、前記可動梁部が前記サイドプレートの各々に左右方向にスライド可能に架設されていて、
前記昇降部に、前記アシスト部と共に左右方向に往復動させるドクター揺動機構が設けられている、ドクター装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示する技術は、グラビア印刷機やグラビア塗工機などに付設されるドクター装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、グラビア印刷機等では、インキを版胴の外周面に形成された版面に付着させ、シートに転写することで印刷等が行われる。インキの転写量を一定にするために、グラビア印刷機等にはドクター装置が付設されている。ドクター装置は、先端が鋭利な帯板状のドクターブレードを有し、そのドクターブレードで版胴の周面に付着した過剰なインキを掻き取る。そうすることで、インキの転写量を一定にしている。
【0003】
版胴へのドクターブレードの当たりが適切でないと、版胴に付着するインキ量がばらついて、適切な印刷や塗工が行えない。従って、版胴を切り替える場合などには、その都度、ドクターブレードの版胴への当たりを調整する必要がある。しかも、ドクターブレードは細長い薄板形状であるし、摩耗によって変化するので、その当たり具合は極めて微妙である。ドクターブレードの位置調整は、繊細で熟練を要する。
【0004】
特許文献1には、そのようなドクターブレードの位置調整が、熟練を要することなく簡単にできるようにしたドクター装置が開示されている。そのドクター装置では、ドクターブレードを支持する支持軸を、モータの駆動で昇降および回転できるように構成している。そして、ロータリエンコーダにより、その昇降量および回転量を検出し、予め記憶したデータに基づいて、支持軸の変位を制御するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平5-82543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
グラビア印刷機やグラビア塗工機には、塗り幅の広い機種(幅広機)がある。幅広機の場合、ドクターブレードもそれに応じて長くなる。
【0007】
ドクターブレードが長くなると、その長手方向の剛性が低下するため、ドクターブレードの当たりの均一性を確保することが難しくなる。そのため、ドクターブレードの長手方向の剛性を高めようとすると、ドクターブレードの支持部材等の強化が必要になって大型化し、ドクター装置全体の重量が増加する。その結果、高重量なドクター装置を上下動させなければならないので、作業負担が増え、繊細な高さ調整が難しくなるという新たな課題が生じる。
【0008】
従って、幅広機の場合、特許文献1のような機械的な手段では、作業負担は低減できても、ドクターブレードの当たりを適切に調整することは、非常に難しい。
【0009】
特に、インキが水性である場合、油性のインキに比べてドクターブレードがインキを掻き取る際に受ける抵抗は大きい。その抵抗に対抗するために、ドクターブレードの当たりを強くする必要があり、ドクター装置は更に大型化、高重量になる。
【0010】
従って、機械的な手段による調整はよりいっそう難しくなる。そのため、幅広機の場合、その中でも特に水性のインキを用いる場合には、手動操作でドクターブレードの当たりを調整したいという要望がある。
(【0011】以降は省略されています)

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