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公開番号2024056306
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163096
出願日2022-10-11
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 20/50 20160101AFI20240416BHJP(車両一般)
要約【課題】バッテリレス制御が一時的に実行できないことによる電力の不足を抑制することが可能な車両の制御装置を提供する。
【解決手段】モータで発電した電力を第1バッテリを介することなく電装品に供給するバッテリレス制御を行うことが可能な車両の制御装置であって、コントローラは、バッテリレス制御の実行中に(ステップS1)、バッテリレス制御が終了指示によらずに終了したことを判定し(ステップS2)、バッテリレス制御が終了指示によらずに終了した場合には(ステップS2でYES)、バッテリレス制御を再び実行することが可能であることを判定し(ステップS3)、バッテリレス制御を再び実行することが可能である場合には(ステップS3でYES)、バッテリレス制御を実行する(ステップS1)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンから伝達される動力の少なくとも一部を電力に変換することが可能なモータと、
前記モータとの間で電力の授受を行うとともに、電装品に前記電力の供給が可能な第1バッテリと、
前記エンジン、前記モータおよび前記第1バッテリを制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記モータで発電した前記電力を前記第1バッテリを介することなく前記電装品に供給するバッテリレス制御を行うことが可能な車両の制御装置であって、
前記コントローラは、
前記バッテリレス制御の実行中に、前記バッテリレス制御が終了指示によらずに終了したことを判定し、
前記バッテリレス制御が前記終了指示によらずに終了した場合には、前記バッテリレス制御を再び実行することが可能であることを判定し、
前記バッテリレス制御を再び実行することが可能である場合には、前記バッテリレス制御を実行する
ことを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両の制御装置であって、
前記コントローラは、前記バッテリレス制御を再び実行することが可能である場合には、前記モータへの通電を一旦停止してから前記通電を再開する通電制御を実行して前記バッテリレス制御を実行する
ことを特徴とする車両の制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両の制御装置であって、
前記車両は、前記モータとの間で電力の授受が可能であり、かつ前記第1バッテリよりも電圧の低い第2バッテリをさらに備え、
前記コントローラは、前記第2バッテリの電力を供給することによって前記モータの前記通電制御を実行する
ことを特徴する車両の制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両の制御装置であって、
前記車両は、前記第2バッテリの電圧を昇圧することが可能なコンバータをさらに備え、
前記コントローラは、前記第2バッテリの電圧を前記コンバータで昇圧して前記モータに供給することにより前記モータを稼働させる
ことを特徴する車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、モータジェネレータによって発電した電力を、バッテリを介さずに補機などに供給するバッテリレス制御が可能な車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の走行中に、高圧電池とDCDCコンバータおよびインバータとを選択的に導通可能なシステムメインリレーが、異常等により意図せず遮断状態となる場合に、高圧電池を使用することなくモータジェネレータの発電電力によって補機類に供給される電力を維持するバッテリレス制御を実行するように構成された制御装置が開示されている。特許文献1の装置では、インバータの出力電圧を目標電圧に一致させる目標電圧制御が実行されることによって、モータジェネレータにおいて発電される電力が調整される。その際に、インバータの出力電圧がDCDCコンバータの動作電圧範囲の上限値を超えるときには、インバータの目標電圧制御およびDCDCコンバータにおける直流電力を降圧する降圧制御が停止される。そして、インバータの出力電圧が目標電圧になる前に発電が開始されるように目標電圧制御を実行するとともに、モータジェネレータの発電量が増大するほどDCDCコンバータの消費電力が増大するように降圧制御を実行するように構成されている。なお、特許文献1の制御装置が搭載されている車両は、主な駆動力源としてエンジンを備え、そのエンジンの回転軸にモータジェネレータの回転軸がベルト等を介して連結されていることにより、エンジンの動力によりモータジェネレータで発電することが可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-175237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のモータジェネレータは、高圧電池の異常が生じた場合に、インバータからの電力によってエンジンの出力軸を回転させて始動させたり、エンジンの動力によって発電した電力によって補機類を作動させたりすることが可能である。一方で、特許文献1のような車両では、例えば路面状態などによってエンジンの回転数が変動するなど、外乱による影響を受けやすい。そのため、特許文献1の装置では、バッテリレス制御の維持が難しく、例えば、モータジェネレータにおける発電量が急激に増大した場合には、モータジェネレータは過電圧状態となるため、ロードダンプが生じて発電を停止してしまうことがある。このように、特許文献1の装置では、バッテリレス制御を維持できなくなった場合に、補機類への電力供給が滞るなどの不具合が生じる可能性があった。
【0005】
この発明は、上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、バッテリレス制御が一時的に実行できないことによる電力の不足を抑制することが可能な車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンと、前記エンジンから伝達される動力の少なくとも一部を電力に変換することが可能なモータと、前記モータとの間で電力の授受を行うとともに、電装品に前記電力の供給が可能な第1バッテリと、前記エンジン、前記モータおよび前記第1バッテリを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記モータで発電した前記電力を前記第1バッテリを介することなく前記電装品に供給するバッテリレス制御を行うことが可能な車両の制御装置であって、前記コントローラは、前記バッテリレス制御の実行中に、前記バッテリレス制御が終了指示によらずに終了したことを判定し、前記バッテリレス制御が終了指示によらずに終了した場合には、前記バッテリレス制御を再び実行することが可能であることを判定し、前記バッテリレス制御を再び実行することが可能である場合には、前記バッテリレス制御を実行することを特徴とするものである。
【0007】
また、前記コントローラは、前記バッテリレス制御を再び実行することが可能である場合には、前記モータへの通電を一旦停止してから前記通電を再開する通電制御を実行して前記バッテリレス制御を実行してよい。
【0008】
また、前記車両は、前記モータとの間で電力の授受が可能であり、かつ前記第1バッテリよりも電圧の低い第2バッテリをさらに備え、前記コントローラは、前記第2バッテリの電力を供給することによって前記モータの前記通電制御を実行してよい。
【0009】
また、前記車両は、前記第2バッテリの電圧を昇圧することが可能なコンバータをさらに備え、前記コントローラは、前記第2バッテリの電圧を前記コンバータで昇圧して前記モータに供給することにより前記モータを稼働させてよい。
【発明の効果】
【0010】
この発明における車両の制御装置では、車両の走行中に、例えば第1バッテリが使用できなくなった場合には、モータで発電した電力を補機などの電装品に供給するバッテリレス制御を実行する。また、バッテリレス制御中に、バッテリレス制御が終了指示によらずに終了した場合には、モータや車両の状態などからバッテリレス制御を再開することができることを判定する。そして、バッテリレス制御の再開が可能であれば、バッテリレス制御を再開するように構成されている。そのため、モータから電装品に電力の供給が不足したり途絶えたりすることを抑制することができる。したがって、第1バッテリの異常等が生じていることなどにより、電力の不足を防止もしくは抑制しつつ、車両を速やかに退避走行させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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