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公開番号2024055575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162619
出願日2022-10-07
発明の名称熱転写システム
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/325 20060101AFI20240411BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】第1パターンで熱転写済のインクリボンに対して、第2パターンを転写させる場合に、インクリボンの終了処理を確実に行う。
【解決手段】熱転写システム10は、インクリボン13を用いて第1パターンで転写する第1転写装置17と、インクリボン13に対して第2パターンを転写する第2転写装置22とを有し、制御部40は、インクリボン13に対する終了処理中、インクリボン13を検出する光センサ30からの信号に基づいて、エラー処理を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インク層と支持層とを有するインクリボンを送り出す送出部と、
前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの前記支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンの前記インク層のインクを被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、
前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、
前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを前記支持層側から加熱する第2加熱体を有し、前記第1パターンと異なる第2パターンで前記インク層のインキを内側の前記インクリボンに転写する第2転写装置と、
前記インクリボンの終端側の所望の位置を検出する光センサと、
制御部とを備え、
前記制御部は前記第1転写装置を停止して前記第2転写装置を作動させながら、少なくとも前記巻取部によりインクリボンを前記第1転写装置から前記第2転写装置までの距離の分巻き取って熱転写を終了させる終了処理を実行し、
前記制御部は更に前記終了処理中に前記光センサからの信号に基づいて、前記インクリボンの残量が前記終了処理を続行できない量であると判断した場合にエラー処理を行う、熱転写システム。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記制御部は前記光センサからの信号に基づいて、前記終了処理に必要なインクリボンの長さをl、終了処理済のインクリボンの長さをa、前記光センサから前記第2加熱体までの距離をb、とした場合、
l≧a+bのとき前記インクリボンの残量が前記終了処理を続行できない量であると判断する、請求項1記載の熱転写システム。
【請求項3】
前記制御部は前記終了処理中に前記第2転写装置からの信号に基づいて、前記第2転写装置に不具合が生じた場合に、エラー処理を行う、請求項1または2記載の熱転写システム。
【請求項4】
前記制御部は前記終了処理中に、前記送出部からの回転数または前記巻取部からの回転数についての信号に基づいて、前記送出部から前記巻取部へ前記インクリボンが安定して送られていないと判断した場合にエラー処理を行う、請求項1または2記載の熱転写システム。
【請求項5】
前記制御部は前記終了処理中に、前記巻取部の駆動部からの電流信号に基づいて、前記送出部から前記巻取部へ前記インクリボンが安定して送られていないと判断した場合にエラー処理を行う、請求項1または2記載の熱転写システム。
【請求項6】
前記インクリボンが前記熱転写システムから取り出されたことを検知するインクリボンセンサを更に備え、
前記制御部は前記終了処理中に、前記インクリボンセンサからの信号に基づいて、前記インクリボンが前記熱転写システムから取り出された場合に、エラー処理を行う、請求項1または2記載の熱転写システム。
【請求項7】
前記制御部は前記巻取部によりインクリボンを前記第1転写装置から前記第2転写装置までの距離だけ巻き取った後、さらに、前記巻取部によりインクリボンを所定長だけ巻き取って熱転写を終了させる終了処理を実行する、請求項1または2記載の熱転写システム。
【請求項8】
前記制御部は前記巻取部によりインクリボンを所定長だけ巻き取る場合、前記巻取部のインクリボンの外周長に対応する長さだけ巻取る、請求項7記載の熱転写システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
インクリボンを用いて、カードなどの被転写体に文字などの像を印字する転写システムが、広く普及している。インクリボンは、帯状に延びるリボン(支持層)と、リボン上に形成され、染料等を含んだインク層と、を有している。インクリボンを用いた印字においては、印字されるべき所望の像に対応したパターンで、インクが被転写体に転写される。
【0003】
この場合、インク転写済のインクリボンには、被転写体への転写によりインクが抜けた部分が、印字された像に対応したパターンで存在している。このため、インク転写済のインクリボンから、印字された像を特定することが可能である。従って、インクリボンを用いて、被転写体にID情報などの秘匿すべき情報を印字する場合、インク転写済のインクリボンの取り扱いに注意が必要となる。
【0004】
このような問題に対応するため、インクリボンのインク層のインクを被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、インク転写済のインクリボンを巻き取る巻取部と、巻取部の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボンを支持層側から加熱する第2転写装置とを設けた熱転写システムが提案されている。この熱転写システムによれば、第2転写装置により加熱されるインクリボンのインク層のインクを、第1転写装置における第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写することができ、これによって、インク転写済のインクリボンから、第1転写装置における第1パターンが特定されるのを防ぐことができる。この場合、第1転写装置における転写後に、第2転写装置を用いてインク転写済のインクリボンに対して第2パターンを引き続いて転写して、インクリボンから第1パターンが特定されることをより確実に防ぐ技術(終了処理)も開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-76617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、第1転写装置における転写後に第2転写装置を用いて、インク転写済のインクリボンに対して第2パターンを引き続いて転写する技術が開発されている。
【0007】
このような終了処理中に、必要なインクリボンが確保されないと、第2転写装置による終了処理が不十分となる。
【0008】
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、第2転写装置による終了処理を確実に実行することができる熱転写システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、インク層と支持層とを有するインクリボンを送り出す送出部と、前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの前記支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンの前記インク層のインクを被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを前記支持層側から加熱する第2加熱体を有し、前記第1パターンと異なる第2パターンで前記インク層のインキを内側の前記インクリボンに転写する第2転写装置と、前記インクリボンの終端側の所望の位置を検出する光センサと、制御部とを備え、前記制御部は前記第1転写装置を停止して前記第2転写装置を作動させながら、少なくとも前記巻取部によりインクリボンを前記第1転写装置から前記第2転写装置までの距離の分巻き取って熱転写を終了させる終了処理を実行し、前記制御部は更に前記終了処理中に前記光センサからの信号に基づいて、前記インクリボンの残量が前記終了処理を続行できない量であると判断した場合にエラー処理を行う、熱転写システムである。
【0010】
本開示は、前記制御部は前記光センサからの信号に基づいて、前記終了処理に必要なインクリボンの長さをl、終了処理済のインクリボンの長さをa、前記光センサから前記第2加熱体までの距離をb、とした場合、l≧a+bのとき前記インクリボンの残量が前記終了処理を続行できない量であると判断する、熱転写システムである。
(【0011】以降は省略されています)

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