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公開番号2024055437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162365
出願日2022-10-07
発明の名称重荷重用タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 19/00 20060101AFI20240411BHJP(車両一般)
要約【課題】良好な通信環境の形成及びRFIDタグの損傷リスクの低減を達成できる、重荷重用タイヤ2の提供。
【解決手段】このタイヤ2は、一対のビード10と、カーカス12と、RFIDタグ60を含むタグ部材26とを備える。カーカス12は、並列した多数のスチールコードを含むカーカスプライ46を備える。カーカスプライ46は、プライ本体48と、一対の折り返し部50とを備える。折り返し部50の端PFは、ビード10のエイペックス38の外端PAの径方向内側に位置する。タグ部材26はエイペックス38の外側面38gに積層され、RFIDタグ60は径方向において折り返し部50の端PFとエイペックス38の外端PAとの間に位置する。折り返し部50の径方向高さNの、リムRのフランジ高さGに対する比(N/G)は、1.2以上2.5以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
リムに組まれ、前記リムが5度テーパードリムである、チューブレスタイプの重荷重用タイヤであって、
一対のビードと、
一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、
RFIDタグを含むタグ部材と
を備え、
前記ビードが、コアと、前記コアの径方向外側に位置するエイペックスとを備え、
前記カーカスが、並列した多数のスチールコードを含むカーカスプライを備え、
前記カーカスプライが、一対の前記ビードの間を架け渡すプライ本体と、前記プライ本体に連なり前記ビードで折り返される一対の折り返し部とを備え、
前記折り返し部の端が前記エイペックスの外端の径方向内側に位置し、
前記タグ部材が前記エイペックスの外側面に積層され、
前記RFIDタグが、径方向において、前記折り返し部の端と前記エイペックスの外端との間に位置し、
前記折り返し部の径方向高さの、前記リムのフランジ高さに対する比が、1.2以上2.5以下である、
重荷重用タイヤ。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記エイペックスが、その外側面の一部を構成するエッジストリップを備え、
前記エッジストリップの外端が前記エイペックスの外端の径方向内側に位置し、
前記折り返し部の端が前記エッジストリップに積層され、
前記RFIDタグが、前記エッジストリップの外端から離して配置される、
請求項1に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項3】
前記エイペックスの径方向高さの、前記折り返し部の径方向高さに対する比が、1.50以上2.50以下である、
請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項4】
前記リムに接触する一対のチェーファーをさらに備え、
前記タグ部材の外端が前記チェーファーの外端の径方向外側に位置する、
請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項5】
前記ビードで折り返され、並列した多数のスチールコードを含む、一対のスチール補強層をさらに備え、
前記スチール補強層が、前記スチール補強層の内端を含み、前記プライ本体の軸方向内側に位置する内側部と、前記スチール補強層の外端を含み、前記折り返し部の軸方向外側に位置する外側部とを備え、
前記外側部の径方向高さの、前記折り返し部の径方向高さに対する比が、0.50以上0.95以下である、
請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重荷重用タイヤに関する。詳細には、本発明は、5度テーパードリムに組まれる、チューブレスタイプの重荷重用タイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの製造管理、顧客情報、走行履歴等のデータを管理するために、RFID(Radio Frequency Identification)タグをタイヤに内蔵することが提案されている。RFIDタグをタイヤに内蔵する技術について様々な検討が行われている(例えば、下記の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-185975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
損傷防止の観点から、タイヤにおいて屈曲の程度が小さい部分にRFIDタグは設けられる。重荷重用タイヤの場合、ビード部が高い剛性を有する。重荷重用タイヤでは、RFIDタグの配置位置としてビード部が検討される。
【0005】
リムに組まれたタイヤにおいてはビード部がリムに接触する。ビード部のうち、リムのフランジとの接触端よりも内側の部分はリムに拘束されるが、接触端よりも外側の部分はフリーである。
【0006】
5度テーパードリムに組まれる、重荷重用タイヤには、ウィズチューブタイプと、チューブレスタイプとがある。
チューブレスタイプのタイヤ(以下、チューブレスタイヤとも呼ばれる。)のためのリムのフランジ高さは、ウィズチューブタイプのタイヤ(以下、チューブタイヤとも呼ばれる。)のためのリムのフランジ高さに比べて低い。
チューブレスタイヤのビード部では、リムによって動きが拘束される領域がチューブタイヤのビード部のそれに比べて小さい。タイヤをリムに組んだ状態において、チューブレスタイヤのビード部はチューブタイヤのビード部よりも変形しやすい。チューブレスタイヤでは、チューブタイヤに比べて、RFIDタグに歪みが集中しやすい状況にある。
歪みが集中すると損傷が生じるリスクが高まることから、チューブレスタイヤのビード部にRFIDタグを配置する場合、ビード部が変形しやすいことを考慮して、RFIDタグの位置を決める必要がある。チューブレスタイヤに対応したRFIDタグの配置が求められる。
【0007】
タイヤは、一対のビードの間を架け渡すカーカスを備える。カーカスはカーカスプライを備える。カーカスプライはビードで折り返される。
重荷重用タイヤのカーカスプライは通常、並列した多数のスチールコードを含む。カーカスプライの折り返し部は、その端がビードのエイペックスと重複するように配置される。重荷重用タイヤのビード部は、スチールコードのような金属要素を含む。
【0008】
RFIDタグが関与する通信環境は金属要素の影響を受ける。金属要素のそばにRFIDタグを配置すると電波に乱れが生じ、RFIDタグに記録されたデータを正確に読み取ることが困難になる恐れがある。
RFIDタグをビード部に配置する場合、タイヤやRFIDタグの耐久性だけでなく、タイヤにおけるRFIDタグの読み取り性も考慮する必要がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、良好な通信環境の形成及びRFIDタグの損傷リスクの低減を達成できる、重荷重用タイヤを提供することである。詳細には、本発明の目的は、良好な通信環境の形成及びRFIDタグの損傷リスクの低減を達成できる、5度テーパードリムに組まれる、チューブレスタイプの重荷重用タイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る重荷重用タイヤは、リムに組まれ、前記リムが5度テーパードリムである、チューブレスタイプの重荷重用タイヤである。このタイヤは、一対のビードと、一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、RFIDタグを含むタグ部材とを備える。前記ビードは、コアと、前記コアの径方向外側に位置するエイペックスとを備える。前記カーカスは、並列した多数のスチールコードを含むカーカスプライを備える。前記カーカスプライは、一対の前記ビードの間を架け渡すプライ本体と、前記プライ本体に連なり前記ビードで折り返される一対の折り返し部とを備える。前記折り返し部の端は前記エイペックスの外端の径方向内側に位置する。前記タグ部材は前記エイペックスの外側面に積層される。前記RFIDタグは径方向において前記折り返し部の端と前記エイペックスの外端との間に位置する。前記折り返し部の径方向高さの、前記リムのフランジ高さに対する比は、1.2以上2.5以下である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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