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公開番号2024053686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160051
出願日2022-10-04
発明の名称液体吐出システム
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240409BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズルに吐出異常が生じた場合、複数の補完処理のうち最適な補完処理を実行すること。
【解決手段】液体吐出システムは、液体を吐出する複数のノズルが設けられた第1液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出システムであって、前記複数のノズルのうち第1ノズルの吐出異常の有無を判断する判断部と、ユーザーの操作に応じて、前記第1ノズルが吐出異常を有する場合に前記第1ノズルの吐出異常を補完するための複数の補完処理であって、互いに異なる前記複数の補完処理の中から、前記ユーザーが指定した補完処理を示す指定情報を受け付ける受付部と、前記第1ノズルが吐出異常を有すると前記判断部が判断した場合に、前記受付部が受け付けた前記指定情報が示す補完処理を実行する実行部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図20
特許請求の範囲【請求項1】
液体を吐出する複数のノズルが設けられた第1液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出システムであって、
前記複数のノズルのうち第1ノズルの吐出異常の有無を判断する判断部と、
ユーザーの操作に応じて、前記第1ノズルが吐出異常を有する場合に前記第1ノズルの吐出異常を補完するための複数の補完処理であって、互いに異なる前記複数の補完処理の中から、前記ユーザーが指定した補完処理を示す指定情報を受け付ける受付部と、
前記第1ノズルが吐出異常を有すると前記判断部が判断した場合に、前記受付部が受け付けた前記指定情報が示す補完処理を実行する実行部と、
を有することを特徴とする液体吐出システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記指定情報は、前記複数の補完処理のうち、前記実行部による実行を前記ユーザーが許可しない補完処理以外の補完処理を示す、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項3】
前記複数の補完処理のうち、自動で実行される補完処理を示す自動実行情報を記憶する記憶部を有し、
前記受付部は、自動で実行される補完処理を実行することを示す前記ユーザーの操作を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記自動実行情報を、前記指定情報として受け付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項4】
前記判断部は、前記複数のノズルのそれぞれの吐出異常の有無を判断し、
前記判断部の判断結果に基づいて、前記複数の補完処理の中から前記実行部が実行することを推奨する一部の補完処理を選択する選択部と、
当該一部の補完処理を前記ユーザーに提案する提案部と、を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項5】
前記ユーザーが前記第1液体吐出ヘッドを使用する環境に関する情報に基づいて、前記複数の補完処理の中から前記実行部が実行することを推奨する一部の補完処理を選択する選択部と、
当該一部の補完処理を前記ユーザーに提案する提案部と、を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項6】
前記ユーザーの過去の入力内容を示す入力情報を記憶する記憶部と、
前記複数の補完処理を選択するための画像を表示する表示部と、を更に有し、
前記表示部は、前記入力情報に基づき前記画像が更新された更新画像を表示し、
前記受付部は、前記ユーザーが前記更新画像に従って操作することにより前記指定情報を受け付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項7】
前記受付部は、前記指定情報が示す補完処理によって媒体に形成される画像を前記ユーザーが確認するためのテスト記録画像を前記媒体に形成させることを示す情報を更に受け付け可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項8】
前記第1液体吐出ヘッドは、駆動信号に基づいて駆動することで前記第1ノズルから液体を吐出させる駆動素子を更に備え、
前記複数の補完処理は、前記第1ノズルが前記吐出異常を有する場合に、前記駆動素子に印加する駆動信号の波形を異ならせることにより補完を行う第1補完処理を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項9】
前記第1ノズルが吐出する液体は、第1種類の液体であり、
前記第1液体吐出ヘッドには、更に、前記第1種類の液体とは異なる第2種類の液体を吐出する第2ノズルが設けられ、
前記複数の補完処理は、前記第1ノズルが吐出異常を有する場合に、前記第2ノズルから前記第2種類の液体を吐出することにより補完を行う第2補完処理を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項10】
前記第1液体吐出ヘッドは、複数回の走査によって媒体に画像を形成し、
前記複数の補完処理は、前記第1ノズルが吐出異常を有する場合に、前記第1ノズルが吐出すべき走査 とは異なる走査において前記複数のノズルのうち前記第1ノズルとは異なる第3ノズルが液体を吐出することにより補完を行う第3補完処理を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出システムに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンター等の液体吐出装置は、液体吐出ヘッドに設けられた複数のノズルからインク等の液体を吐出させ、媒体に画像を形成する印刷処理を実行する。このような液体吐出装置において、液体の増粘等により、ノズルから液体を正常に吐出できなくなる吐出異常が生じる場合がある。例えば、特許文献1には、液体吐出ヘッドを駆動信号により駆動した後に生じる残留振動に基づいて、液体の粘度を推定する技術が記載されている。
【0003】
吐出異常が生じると、ノズルから吐出される液体により媒体に形成されるドットを正確に形成できなくなり、印刷処理において媒体に形成される画像の質が低下する。このような、吐出異常に起因する画質の低下を抑制するために、例えば、特許文献2には、ノズルに吐出異常が生じた場合に、吐出異常を補完するための複数の補完処理が記載されている。補完処理は、例えば、吐出異常を有するノズルから液体を吐出させる替わりに、他のノズルから液体を吐出させてドットを形成する処理である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-044804号公報
特開2004-174816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術では、ノズルに吐出異常が生じて、複数の補完処理のうち、予め決められた補完処理を実行した場合、液体吐出装置の特性、及び、液体の特性によっては、最適でない補完処理が実行される場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明に係る液体吐出装置の液体吐出システムは、液体を吐出する複数のノズルが設けられた第1液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出システムであって、前記複数のノズルのうち第1ノズルの吐出異常の有無を判断する判断部と、ユーザーの操作に応じて、前記第1ノズルが吐出異常を有する場合に前記第1ノズルの吐出異常を補完するための複数の補完処理であって、互いに異なる前記複数の補完処理の中から、前記ユーザーが指定した補完処理を示す指定情報を受け付ける受付部と、前記第1ノズルが吐出異常を有すると前記判断部が判断した場合に、前記受付部が受け付けた前記指定情報が示す補完処理を実行する実行部と、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る液体吐出システム10の構成例を示す概略図。
サーバー300の構成の一例を示す図。
処理装置200の構成を示す図。
インクジェットプリンター100の構成の一例を例示する模式図。
インクジェットプリンター100の構成例を示すブロック図。
ヘッドチップ111の構成例を示す断面図。
圧電素子111fの近傍を拡大した断面図。
液体吐出ヘッド110の構成の一例を示すブロック図。
インクジェットプリンター100の記録期間Tuにおける動作を説明するためのタイミングチャートを示す図。
接続状態指定信号SLa[m]、SLb[m]、及び、SLs[m]の生成を説明するための説明図。
推定ユニット190の構成の一例を示すブロック図。
残留振動信号NES[m]を説明するための説明図。
補完処理を説明するための図。
液体吐出システム10の機能を説明するための図。
液体吐出システム10の一連の動作を示すフローチャート。
液体吐出システム10の一連の動作を示すフローチャート。
液体吐出システム10の一連の動作を示すフローチャート。
環境評価値テーブル321の内容の一例を示す図。
吐出異常検出モード設定画面CDの表示処理の一例を示すフローチャート。
吐出異常検出モード設定画面CDの一例を示す図。
判断基準テーブル221の内容の一例を示す図。
補完関係テーブル223の内容の一例を示す図。
インクごとの判断基準が入力可能である吐出異常検出モード設定画面CDの一部分の一例を示す図。
時間帯ごとの判断基準が入力可能である吐出異常検出モード設定画面CDの一部分の一例を示す図。
第1変形例に係る液体吐出システム10-Aの機能を説明するための図。
吐出異常検出モード設定画面CD-Aの一例を示す図。
第1変形例に係る吐出異常検出モード設定画面CDの表示処理を示すフローチャート。
推奨補完処理更新処理の一例を示すフローチャート。
第2変形例に係るインクジェットプリンター100-Bの構成の一例を例示する模式図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0009】
1.第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る液体吐出システム10の構成例を示す概略図である。液体吐出システム10は、インクジェット方式による印刷処理で得られる画像の質を向上させるシステムである。画像の質を向上させる具体的な方法については後述する。図1に示す例では、液体吐出システム10は、インクジェットプリンター100_1~100_3と処理装置200_1~200_3とサーバー300とを有する。
【0010】
ここで、インクジェットプリンター100_1~100_3は、インクジェットプリンター100_1~100_3のメーカーが提供する装置である。以下の記載では、インクジェットプリンター100_1~100_3のそれぞれを区別せずに、インクジェットプリンター100と総称することがある。インクジェットプリンター100は、液体の一例であるインクを吐出する液体吐出装置である。インクジェットプリンター100のメーカーは、インクジェットプリンター100を製造する業者である。インクジェットプリンター100のメーカーを、「プリンターメーカー」と記載することがある。インクジェットプリンター100_1~100_3のそれぞれは、同一のプリンターメーカーによって提供されてもよいし、異なるプリンターメーカーによって提供されてもよい。但し、インクジェットプリンター100_1~100_3に組み込まれる液体吐出ヘッド110は、液体吐出ヘッド110のメーカーが提供する。液体吐出ヘッド110のメーカーは、液体吐出ヘッド110を製造する業者である。以下、液体吐出ヘッド110のメーカーを、「ヘッドメーカー」と記載することがある。プリンターメーカーは、ヘッドメーカーから液体吐出ヘッド110の提供を受け、提供された液体吐出ヘッド110をインクジェットプリンター100に組み込むことにより、インクジェットプリンター100を製造する。サーバー300は、ヘッドメーカーによって管理される。
(【0011】以降は省略されています)

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