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公開番号2024053140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159195
出願日2022-10-03
発明の名称焼入装置、および焼入方法
出願人株式会社ジェイテクト
代理人個人
主分類C21D 9/32 20060101AFI20240408BHJP(鉄冶金)
要約【課題】焼き入れ後のワークの歪みを小さくする。
【解決手段】機械加工部210を一部有するワーク200の焼入装置100であって、ワーク200の一部である固定部220を固定する固定手段110と、高周波によって機械加工部210に焼き入れを実行する焼入手段120と、ワーク200の変位部230を変位させる変位装置130と、変位装置130を制御する制御装置140と、を備え、制御装置140は、焼き入れ前のワーク200の歪み量を取得するデータ取得部141と、取得した歪み量に基づいて、変位装置130による変位部230の変位位置を決定する位置決定部142と、焼入手段120による焼き入れ中に変位装置130を制御して変位部230を変位させる変位制御部143と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
機械加工が施された機械加工部を一部に有するワークに対し焼き入れを実行する焼入装置であって、
前記ワークの一部である固定部を固定する固定手段と、
高周波によって前記機械加工部に焼き入れを実行する焼入手段と、
前記ワークの前記固定部とは異なる部分である変位部を変位させる変位装置と、
前記変位装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
焼き入れ前の前記ワークの歪み量を取得するデータ取得部と、
前記歪み量に基づいて、前記変位装置による前記変位部の変位位置を決定する位置決定部と、
前記焼入手段による焼き入れ中に前記変位装置を制御して前記変位部を変位させる変位制御部と、を備える
焼入装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記機械加工部を形成することにより生じた前記ワークの歪み量を測定する測定装置を備え、
前記データ取得部は、前記測定装置から前記ワークの歪み量を取得する
請求項1に記載の焼入装置。
【請求項3】
前記ワークの焼入箇所を移動させる移動手段を備え、
前記位置決定部は、
前記焼入箇所に応じた複数の変位位置を決定し、
前記変位制御部は、
前記焼入箇所に応じて前記変位部の変位位置を変化させる
請求項1または2に記載の焼入装置。
【請求項4】
機械加工が施された機械加工部を一部に有するワークの焼入方法であって、
焼き入れ前の前記ワークの歪み量を取得し、
前記ワークの一部である固定部を固定手段により固定し、
前記ワークの前記固定部とは異なる部分である変位部の変位位置を、前記歪み量に基づいて決定し、
焼入手段により前記機械加工部に対し高周波焼き入れを実行し、
前記変位部を、変位装置を用いて前記変位位置に変位させる
焼入方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一部に機械加工が施されたワークを高周波加熱により焼き入れを行う焼入装置、および焼入方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワークに対して部分的に高周波焼き入れを行う装置が存在している。特許文献1には、このような焼入装置において、焼き入れ後のワークの歪み量に基づき、焼き入れが実行されているワークの一部分に所定の方向から圧力を付与することで、焼き入れによる歪みの発生を抑制する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3223399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、ワークの焼き入れ後の歪みを小さくするために焼入時のワークに部分的に加える圧力の大きさや方向は、焼入後のワークの歪み量により決定される。歪み量の決定には作業者の経験値などが必要となる。この結果、焼き入れ後のワーク間の歪み量には大きなバラツキが発生する。歪み量のバラツキが大きくなると、焼き入れ後に歪取り工程が必要になったり、焼き入れ時に付与する圧力などをこまめに調整したりする必要がある。
【0005】
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、焼き入れ後のワークの歪み量のバラツキを抑えることができる焼入装置、および焼入方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の1つである焼入装置は、機械加工が施された機械加工部を一部に有するワークに対し焼き入れを実行する焼入装置であって、前記ワークの一部である固定部を固定する固定手段と、高周波によって前記機械加工部に焼き入れを実行する焼入手段と、前記ワークの前記固定部とは異なる部分である変位部を変位させる変位装置と、前記変位装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、焼き入れ前の前記ワークの歪み量を取得するデータ取得部と、前記歪み量に基づいて、前記変位装置による前記変位部の変位位置を決定する位置決定部と、前記焼入手段による焼き入れ中に前記変位装置を制御して前記変位部を変位させる変位制御部と、を備える。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明の他の1つである焼入方法は、機械加工が施された機械加工部を一部に有するワークの焼入方法であって、焼き入れ前の前記ワークの歪み量を取得し、前記ワークの一部である固定部を固定手段により固定し、前記ワークの前記固定部とは異なる部分である変位部の変位位置を、前記歪み量に基づいて決定し、焼入手段により前記機械加工部に対し高周波焼き入れを実行し、前記変位部を、変位装置を用いて前記変位位置に変位させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、焼き入れ後のワーク間の歪み量のバラツキを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
焼入装置を模式的に示す図である。
制御装置の機能構成を示すブロック図である。
焼入装置の別例を模式的に示す図である。
制御装置の機能構成の別例を示すブロック図である。
複数箇所に機械加工部を備えたワークの焼き入れ状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る焼入装置、焼入方法の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するために一例を挙示するものであり、本発明を限定する主旨ではない。例えば、以下の実施の形態において示される形状、構造、材料、構成要素、相対的位置関係、接続状態、数値、数式、方法における各段階の内容、各段階の順序などは、一例であり、以下に記載されていない内容を含む場合がある。また、平行、直交などの幾何学的な表現を用いる場合があるが、これらの表現は、数学的な厳密さを示すものではなく、実質的に許容される誤差、ずれなどが含まれる。また、同時、同一などの表現も、実質的に許容される範囲を含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)

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