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公開番号2024059560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2023133040
出願日2023-08-17
発明の名称転炉型の精錬炉の排滓方法及び転炉の操業方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C21C 5/46 20060101AFI20240423BHJP(鉄冶金)
要約【課題】精錬炉の形状を精度良く推定し、精錬炉の傾動角度を精度良く制御する。
【解決手段】転炉型の精錬炉1の中間排滓工程における転炉型の精錬炉の排滓方法は、精錬炉1の操業条件及び精錬炉1の使用回数に基づいて、損耗データベースを参照して、精錬炉1の内部に内張りされた耐火物10の形状を推定するステップと、推定した耐火物10の形状に基づいて精錬炉1の傾動角度を制御し、スラグ2の少なくとも一部を精錬炉1から排出するステップと、を含み、損耗データベースは、実測された耐火物10の形状に基づいて構築されたデータベースである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
転炉型の精錬炉の排滓方法であって、
前記精錬炉の操業条件及び前記精錬炉の使用回数に基づいて、損耗データベースを参照して、前記精錬炉の内部に内張りされた耐火物の形状を推定するステップと、
推定した前記耐火物の形状に基づいて前記精錬炉の傾動角度を制御し、スラグの少なくとも一部を前記精錬炉から排出するステップと、
を含み、
前記損耗データベースは、実測された前記耐火物の形状に基づいて構築されたデータベースである、転炉型の精錬炉の排滓方法。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記損耗データベースは、前記精錬炉の炉内形状及び/又は炉口形状に基づいて構築されたデータベースである、請求項1に記載の転炉型の精錬炉の排滓方法。
【請求項3】
前記損耗データベースは、使用回数が異なる状況において2回以上測定された前記耐火物の形状と、その間の操業条件とに基づいて構築されたデータベースである、請求項1に記載の転炉型の精錬炉の排滓方法。
【請求項4】
前記損耗データベースを構築するために、前記耐火物の形状を測定する頻度は、前記炉内形状を測定する回数に比べて、前記炉口形状を測定する回数の方が多い、請求項2に記載の転炉型の精錬炉の排滓方法。
【請求項5】
前記操業条件は、吹錬形態、前記精錬炉内の温度履歴、前記精錬炉内の溶銑量、前記精錬炉内に投入された酸素量及び上吹きランスの形状の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の転炉型の精錬炉の排滓方法。
【請求項6】
前記損耗データベースを構築する際に実測された前記耐火物の炉内形状は、前記精錬炉の炉口の前方に設置された距離計によってプロファイル測定をすることによって測定されている、請求項5に記載の転炉型の精錬炉の排滓方法。
【請求項7】
前記損耗データベースを構築する際に実測された前記耐火物の炉口形状は、前記精錬炉の炉口の前方に設置された撮像装置による画像によりプロファイル測定を行うことによって測定されている、請求項5に記載の転炉型の精錬炉の排滓方法。
【請求項8】
高炉から出銑された溶銑を脱珪処理する脱珪処理工程と、
脱珪処理された前記溶銑を前記精錬炉内に残留させた状態で、前記脱珪処理工程で生成されたスラグの少なくとも一部を前記精錬炉から排出する中間排滓工程と、
前記中間排滓工程で前記精錬炉内に残留させた溶銑を脱燐処理する脱燐処理工程と、
脱燐処理された前記溶銑を前記精錬炉から出湯する出湯工程と、
を含む転炉の操業方法であって、
前記中間排滓工程は、請求項1から7のいずれか一項に記載の転炉型の精錬炉の排滓方法を実行する、転炉の操業方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、転炉型の精錬炉の排滓方法及び転炉の操業方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、鋼材に対する要求品質は益々厳格化しており、珪素及び燐のような不純物元素の低減が求められている。このような要求に対応するため、製鉄所の製鋼工程においては、溶銑の段階で予備処理を実施し、溶銑中の珪素及び燐などをある程度除去することが一般的となっている。
【0003】
製鋼工程の一環として、転炉型の精錬炉においては、精錬炉内の溶銑に脱珪処理を行った後、脱珪処理によって生成されたスラグの少なくとも一部を、精錬炉を傾転させることによって排出する。この工程は、中間排滓工程とも称される。なお、脱珪処理によって生成されたスラグは、「脱珪スラグ」とも称される。
【0004】
中間排滓工程の後には、脱燐処理が行われる。脱燐処理は、精錬炉内にCaO(酸化カルシウム)系の媒溶剤を投入し、精錬炉内に残留している溶銑を脱燐させる処理である。
【0005】
転炉の操業においては、中間排滓工程などのような排滓工程において、如何に速やかに多くのスラグを精錬炉から排出できるかが重要なポイントである。
【0006】
中間排滓工程において脱珪スラグの排出量を多くするためには、脱珪スラグを排出する際の精錬炉の傾動角度を大きくすることが考えられる。しかしながら、傾動角度を大きくし過ぎると、脱珪スラグと共に溶銑も精錬炉の炉口から排出されてしまう。そうなると鉄の歩留まりが低下してしまうため、傾動角度を大きくし過ぎないように傾動角度を精度良く制御する必要がある。
【0007】
また、脱珪処理を行った後の脱珪スラグの量が同じであっても、精錬炉の形状によって脱珪スラグの湯面レベルは異なる高さとなる。例えば、精錬炉の内部に内張りされている耐火物の損耗が進んでいる場合は脱珪スラグの湯面レベルは低くなり、耐火物の損耗が進んでいない場合は脱珪スラグの湯面レベルは高くなる。このように脱珪スラグの湯面レベルが精錬炉の形状に依存するため、精錬炉を傾転させたときにどの程度の量の脱珪スラグが排出されるかは、精錬炉の形状に依存する。そのため、精錬炉から脱珪スラグを排出する際は、精錬炉の形状に応じて傾動角度を精度良く制御することが望ましい。
【0008】
例えば特許文献1及び特許文献2は、転炉の使用回数に応じて精錬炉の傾動角度を補正する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2007-308773号公報
特開2017-106110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
精錬炉の内部に内張りされている耐火物は、精錬炉の使用回数が増えるにしたがって損耗していく。
(【0011】以降は省略されています)

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