TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024037693
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2023139561
出願日2023-08-30
発明の名称鉱石の脱リン方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C21B 5/00 20060101AFI20240312BHJP(鉄冶金)
要約【課題】鉱石に含まれるリンを離脱させる脱リン方法を提供する。
【解決手段】本発明である鉱石の脱リン方法では、加熱炉内において、鉱石を100[℃]以上の所定温度で加熱しながら、鉱石の流動に伴う物理的衝撃を鉱石に与えることにより、リンを含有する微粉を鉱石から分離する。加熱炉としては、キルン式又は流動層式の加熱炉を用いることができる。加熱炉から排出された鉱石に対して、リンを含有する微粉を取り除くための分級処理を行うことができる。この分級処理では、篩目が0.25[mm]である篩機を用いることができる。また、加熱炉内に還元性ガスを供給することにより、加熱炉内の雰囲気を還元性雰囲気とすることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加熱炉内において、鉱石を100℃以上の所定温度で加熱しながら、鉱石の流動に伴う物理的衝撃を鉱石に与えることにより、リンを含有する微粉を鉱石から分離することを特徴とする鉱石の脱リン方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記加熱炉内に還元性ガスを供給することにより、前記加熱炉内の雰囲気を還元性雰囲気とすることを特徴とする請求項1に記載の鉱石の脱リン方法。
【請求項3】
前記加熱炉は、第1の加熱炉と第2の加熱炉で構成され、
非還元性雰囲気の前記第1の加熱炉に鉱石を供給して加熱し、還元性雰囲気の前記第2の加熱炉に、前記第1の加熱炉で加熱した前記鉱石を供給して加熱することを特徴とする請求項2に記載の鉱石の脱リン方法。
【請求項4】
前記加熱炉は、キルン式又は流動層式の加熱炉であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鉱石の脱リン方法。
【請求項5】
前記加熱炉から排出された鉱石に対して、前記微粉を取り除くための分級処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の鉱石の脱リン方法。
【請求項6】
前記第2の加熱炉から排出された鉱石に対して、前記微粉を取り除くための分級処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の鉱石の脱リン方法。
【請求項7】
前記分級処理において、篩目が0.25mmである篩機を用いることを特徴とする請求項5または6に記載の鉱石の脱リン方法。
【請求項8】
前記第1の加熱炉で加熱した前記鉱石に対して中間分級処理を行い、前記中間分級処理によって得られた粗粒部を前記第2の加熱炉に供給することを特徴とする請求項3に記載の鉱石の脱リン方法。
【請求項9】
前記第2の加熱炉から排出された鉱石に対して、前記微粉を取り除くための分級処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の鉱石の脱リン方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉱石に含まれるリンを離脱させる脱リン方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
高炉用原料としての焼結鉱に含まれるリンは、高炉で生成される溶銑の品質管理を行う上で重要な成分の一つである。リンは鉄との親和力が大きいため、焼結鉱から溶銑を経て鋼材を製造したとき、鋼材中にリンが残存しやすい。鋼材中に残存したリンは、鋼材の低温脆性破壊の要因となり、鋼材の品質を損なうことがある。
【0003】
鉄鉱石に含まれるリンを低減する方法として、非特許文献1では、リンを含有する鉄鉱石に対して水素-水蒸気混合ガスを供給して還元することにより、リンを気体として除去している。また、特許文献1では、高燐鉄鉱石に対して酸化鉄及び五酸化二燐のCOガス還元平衡図、酸化鉄及び五酸化二燐のH

ガス還元平衡図、及び/又は、酸化鉄及び五酸化二燐のCO-H

混合ガス還元平衡図のP

ガス平衡領域とFeO平衡領域にあるガスを供給して還元することにより、燐化合物を還元、気化して除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020―20010号公報
【非特許文献】
【0005】
「高リン鉄鉱石からの直接脱リン」、鉄と鋼、Vol.100(2014)No.2、第325~330頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、鉱石を加熱しながら鉱石に物理的な衝撃を加えることにより、鉱石からリンを含有する微粉を分離できることを見いだし、本発明を完成するに至った。本発明の目的は、鉱石に含まれるリンを離脱させる脱リン方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明である鉱石の脱リン方法では、加熱炉内において、鉱石を100℃以上の所定温度で加熱しながら、鉱石の流動に伴う物理的衝撃を鉱石に与えることにより、リンを含有する微粉を鉱石から分離する。加熱炉としては、キルン式又は流動層式の加熱炉を用いることができる。
【0008】
加熱炉から排出された鉱石に対して、リンを含有する微粉を取り除くための分級処理を行うことができる。この分級処理では、篩目が0.25[mm]である篩機を用いることができる。また、加熱炉内に還元性ガスを供給することにより、加熱炉内の雰囲気を還元性雰囲気とすることができる。また、加熱炉を第1の加熱炉と第2の加熱炉で構成し、非還元性雰囲気の第1の加熱炉に鉱石を供給して加熱し、還元性雰囲気の第2の加熱炉に、第1の加熱炉で加熱した鉱石を供給して加熱することができる。また、第2の加熱炉から排出された鉱石に対して、微粉を取り除くための分級処理を行うことができる。
【0009】
また、第1の加熱炉で加熱した鉱石に対して中間分級処理を行い、中間分級処理によって得られた粗粒部を第2の加熱炉に供給することができる。また、中間分級処理によって得られた粗粒部を第2の加熱炉に供給した場合に、第2の加熱炉から排出された鉱石に対して、微粉を取り除くための分級処理を行うことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、鉱石に含まれるリンを微粉として鉱石から離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
製鋼用取鍋精錬炉
1か月前
個人
鋼片の直接通電加熱装置
2か月前
東京窯業株式会社
ガス吹き込みプラグ
2か月前
豊和工業株式会社
チャックボディの焼入れ方法
25日前
株式会社神戸製鋼所
鉄源の製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
2か月前
株式会社ジェイテクト
焼入装置、および焼入方法
18日前
日本製鉄株式会社
鉱石の脱リン方法
1か月前
日本製鉄株式会社
配合計画支援方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
銑鉄製造方法
1か月前
高周波熱錬株式会社
冷却装置
1か月前
合同会社KESS
直接還元鉄の製造設備及び製造方法
25日前
株式会社神戸製鋼所
高窒素鋼の精錬方法
1か月前
JFEスチール株式会社
金属精錬における中間排滓方法
3日前
株式会社光栄
低熱膨張合金の製造方法および熱間鍛造部品
28日前
トヨタ自動車株式会社
焼入れ装置
1か月前
日本製鉄株式会社
バッチ式加熱炉の操業方法
25日前
大同プラント工業株式会社
熱処理方法及び熱処理炉
15日前
JFEスチール株式会社
方向性電磁鋼帯の製造方法
1か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
19-ノルC3,3-二置換C21-N-ピラゾリルステロイドおよびその使用方法
1か月前
高周波熱錬株式会社
加熱処理装置
1か月前
日本発條株式会社
コイルばねの製造方法
16日前
日本発條株式会社
コイルばねの製造方法
16日前
日本発條株式会社
コイルばねの製造方法
16日前
JFEスチール株式会社
高炉操業方法
1か月前
株式会社プロテリアル
析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼の製造方法
1か月前
富士電子工業株式会社
ワーク固定治具及びそれを備えた焼き入れ装置
2か月前
東京窯業株式会社
環流管と浸漬管との連結方法および連結構造
1か月前
JFEスチール株式会社
転炉の操業方法
16日前
JFEスチール株式会社
微粉炭の製造装置及び製造方法
3日前
スチールプランテック株式会社
転炉排ガス処理設備及び転炉排ガス処理方法
2か月前
JFEスチール株式会社
高炉ガス流判定方法、高炉設備、および、高炉操業方法
1か月前
JFEスチール株式会社
転炉型の精錬炉の排滓方法及び転炉の操業方法
2日前
日本製鉄株式会社
電気炉のスラグ流出量推定システム及び電気炉における精錬方法
1か月前
JFEスチール株式会社
還元鉄の製造方法
23日前
株式会社神戸製鋼所
転炉型精錬容器における溶銑の脱Si処理および脱りん処理方法
17日前
続きを見る