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公開番号2024029910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132371
出願日2022-08-23
発明の名称高炉ガス流判定方法、高炉設備、および、高炉操業方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人
主分類C21B 7/24 20060101AFI20240229BHJP(鉄冶金)
要約【課題】炉壁流過多等の高炉のガス流の異常を正確に検知することができる技術を提供する。
【解決手段】高炉設備における高炉本体のガス流を判定する高炉ガス流判定方法は、高炉本体の炉壁を冷却する炉壁冷却設備の抜熱量を算出し、その抜熱量の算出値から高炉本体のガス流の異常を判定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
高炉設備における高炉本体のガス流を判定する高炉ガス流判定方法であって、
前記高炉本体の炉壁を冷却する炉壁冷却設備の抜熱量を算出し、前記抜熱量の算出値から前記高炉本体のガス流の異常を判定する、高炉ガス流判定方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記高炉本体の円周方向の複数の位置で前記炉壁冷却設備の前記抜熱量を算出し、前記抜熱量の前記円周方向における標準偏差が予め設定された閾値を超過した場合に、前記ガス流の異常として炉壁流過多が生じたと判定する、請求項1に記載の高炉ガス流判定方法。
【請求項3】
前記高炉本体の円周方向の複数の位置のうち、前記抜熱量が予め設定された閾値を超過した位置を前記炉壁流過多が発生した位置と判定する、請求項2に記載の高炉ガス流判定方法。
【請求項4】
前記高炉本体の円周方向の複数の位置で前記炉壁冷却設備の前記抜熱量を算出し、前記抜熱量が予め設定された閾値を下回った場合に付着物が生成したと判定する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高炉ガス流判定方法。
【請求項5】
高炉反応が生じる高炉本体と、
前記高炉本体のガス流を判定するガス流判定部と、
を有し、
前記高炉本体は、炉壁を冷却する炉壁冷却設備を有し、
前記ガス流判定部は、前記炉壁冷却設備の抜熱量を算出し、前記抜熱量の算出値から前記高炉本体のガス流の異常を判定する、高炉設備。
【請求項6】
前記ガス流判定部は、前記高炉本体の円周方向の複数の位置で前記炉壁冷却設備の前記抜熱量を算出し、前記抜熱量の前記円周方向における標準偏差が予め設定された閾値を超過した場合に、前記ガス流の異常として炉壁流過多が生じたと判定する、請求項5に記載の高炉設備。
【請求項7】
前記ガス流判定部は、前記高炉本体の円周方向の複数の位置のうち、前記抜熱量が予め設定された閾値を超過した位置を前記炉壁流過多が発生した位置と判定する、請求項6に記載の高炉設備。
【請求項8】
前記ガス流判定部は、前記高炉本体の円周方向の複数の位置で前記炉壁冷却設備の前記抜熱量を算出し、前記抜熱量が予め設定された閾値を下回った場合に付着物が生成したと判定する、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の高炉設備。
【請求項9】
前記高炉本体の炉壁を冷却する炉壁冷却設備の抜熱量を算出し、前記抜熱量の算出値から前記高炉本体のガス流の異常を判定する工程と、
前記ガス流が異常と判定された場合に、前記ガス流の異常が解消されるように、前記高炉本体への装入物分布および/または風量を変更する工程と、
を有する高炉操業方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高炉ガス流の異常を判定する高炉ガス流判定方法、高炉設備、および高炉操業方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
高炉操業においては、炉内ガスの流れを把握することは極めて重要であり、ガス流れの状態によって装入された原料の還元率が異なるため、生産性や燃料比などの操業成績に大きな影響を与える。また、円周方向のガス流れに偏りがあるなど適正ではない場合、炉全体の通気性悪化、炉壁への付着物生成、吹き抜け、棚吊り、スリップなどの炉況悪化の原因となることが知られている。特に円周方向の特定の領域で炉壁におけるガス流れが過多になる現象を炉壁流過多といい、炉壁流過多が生じた場合に炉況悪化が生じやすい。
【0003】
高炉内でのガス流れを判定する手法としては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された技術は、高炉炉口のストックライン上において炉壁と炉心との間の複数位置においてガス温度を検出する水平ガスサンプラーと、炉壁際温度を検出するスキンフローサンプラーと、炉壁レンガ温度計を設け、主としてそれらの温度信号に基づいて炉壁流過多を含む高炉全体のガス流れを判定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-243215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された方法では炉壁際のガス温度を標準化して指標を算出しているため、高炉の円周方向の温度偏差の位置情報を定量的に知ることは難しい。また、温度計による測定は、高さ方向、円周方向のいずれについても点での測定のため、連続的な温度分布を推定することが困難である。このため、高炉の円周方向の位置情報を含むガス流れを定量的に把握することができず、炉壁流過多のようなガス流れの異常を正確に把握することができない。
【0006】
そこで、本発明は、炉壁流過多等の高炉のガス流の異常を正確に検知することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は以下の[1]~[9]を提供する。
【0008】
[1]高炉設備における高炉本体のガス流を判定する高炉ガス流判定方法であって、
前記高炉本体の炉壁を冷却する炉壁冷却設備の抜熱量を算出し、前記抜熱量の算出値から前記高炉本体のガス流の異常を判定する、高炉ガス流判定方法。
【0009】
[2]前記高炉本体の円周方向の複数の位置で前記炉壁冷却設備の前記抜熱量を算出し、前記抜熱量の前記円周方向における標準偏差が予め設定された閾値を超過した場合に、前記ガス流の異常として炉壁流過多が生じたと判定する、[1]に記載の高炉ガス流判定方法。
【0010】
[3]前記高炉本体の円周方向の複数の位置のうち、前記抜熱量が予め設定された閾値を超過した位置を前記炉壁流過多が発生した位置と判定する、[2]に記載の高炉ガス流判定方法。
(【0011】以降は省略されています)

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