TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024044205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149605
出願日2022-09-20
発明の名称車両の前部構造
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20240326BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両前部領域に配設された高電圧部品に対して高電圧ハーネスを着脱する際の作業性が良く、しかも、車両前側から衝撃荷重が加わった際に活電部とハーネス接続部とを確実に保護することができる車両の前部構造を提供する。
【解決手段】エンジンEの車両前側に固定された電動コンプレッサ2は、活電部2aを内部に有する。電動コンプレッサ2の車幅方向左側の外周領域には、高電圧ハーネス3が接続されるハーネス接続部2bが設けられる。保護部材4は、活電部2aに対応する領域を車両前側から覆う第1カバー部8と、第1カバー部8に連続して設けられ、ハーネス接続部2bから車両前側に所定の間隔をあけて位置して当該ハーネス接続部2bを車両前側から覆う第2カバー部9とを備える。第1カバー部8と第2カバー部9との連続部分には、当該第1カバー部8及び第2カバー部9よりも剛性が低い低剛性部11が設けられる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
車両前部領域に配設された被固定部の車両前側に固定され、作動時に通電する活電部を内部に有する高電圧部品と、
該高電圧部品を保護する保護部材と、を備え、
前記高電圧部品における車幅方向両側、車両上側及び車両下側のいずれかの外周領域には、高電圧ハーネスが接続されるハーネス接続部が設けられ、
前記保護部材は、前記活電部に対応する領域を車両前側から覆う第1カバー部と、該第1カバー部に連続して設けられ、前記ハーネス接続部から車両前側に所定の間隔をあけて位置して当該ハーネス接続部を車両前側から覆う第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部との連続部分に設けられ、当該第1カバー部及び前記第2カバー部よりも剛性が低い低剛性部と、を備えていることを特徴とする車両の前部構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
車両前部領域に配設された被固定部に対して車両前側に固定され、作動時に通電する活電部を内部に有する高電圧部品と、
該高電圧部品を保護する保護部材と、を備え、
前記高電圧部品における車幅方向両側、車両上側及び車両下側のいずれかの外周領域には、高電圧ハーネスが接続されるハーネス接続部が設けられ、
前記保護部材は、前記活電部に対応する領域を車両前側から覆う第1カバー部と、該第1カバー部に連続して設けられ、前記ハーネス接続部から車両前側に所定の間隔をあけて位置して当該ハーネス接続部を車両前側から覆う第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部との連続部分に設けられ、少なくとも前記第2カバー部に車両前側から衝撃荷重が加わった際、前記第2カバー部が前記ハーネス接続部を覆う位置となるように前記第2カバー部を前記第1カバー部に対して車両後方に折曲変形させる起点となる低剛性部と、を備えていることを特徴とする車両の前部構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両の前部構造において、
前記低剛性部は、1つ以上の切欠凹部又は孔部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部とを繋ぐ1つ以上の連続部とで構成されていることを特徴とする車両の前部構造。
【請求項4】
請求項3に記載の車両の前部構造において、
前記ハーネス接続部は、前記高電圧部品における車幅方向両側のいずれかの外周領域に設けられ、
前記保護部材には、車幅方向に延びる稜線部が設けられ、
前記切欠凹部又は孔部の少なくとも1つは、前記稜線部を跨ぐ位置に形成されていることを特徴とする車両の前部構造。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の車両の前部構造において、
前記ハーネス接続部は、前記高電圧部品における車幅方向両側のいずれかの外周領域に設けられ、
前記保護部材は、前記第1カバー部の上部から車両後側に延びて前記活電部に対応する領域を上側から覆う第3カバー部と、前記第1カバー部の下部から車両後側に延びて前記活電部に対応する領域を下側から覆う第4カバー部とを備えていることを特徴とする車両の前部構造。
【請求項6】
請求項5に記載の車両の前部構造において、
前記第3カバー部及び前記第4カバー部は、前記第1カバー部と別体に構成されていることを特徴とする車両の前部構造。
【請求項7】
請求項5に記載の車両の前部構造において、
前記第3カバー部及び前記第4カバー部の少なくとも一方には、車両上側又は車両下側に張り出すとともに車両前後方向に延びる張出形状部が設けられていることを特徴とする車両の前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、電動コンプレッサ等の高電圧部品が配設された車両の前部構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、電動モータを駆動源とする電動車両や、エンジンと電動モータとを組み合わせて駆動するハイブリッド車両は、エアコンの冷媒ガスを圧縮するコンプレッサとして、エンジンの駆動に頼ることなく作動可能な電動タイプのものが用いられる。例えば、特許文献1の車両では、車両前部領域における運転席寄りのフレーム部分に電動コンプレッサが配設されている。
【0003】
上述の如き電動コンプレッサは、ケース内側に高電圧の電流が流れる活電部を有するとともに、パワーコントロールユニット等と活電部とを繋ぐ高電圧ハーネスがケース外周部分に接続されている。これら活電部やハーネス接続部を保護するために、例えば、特許文献1のように、エンジンの車両後側に電動コンプレッサを固定すると、エンジンで電動コンプレッサの車両前側を保護可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-82789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば、部品レイアウトの制約等によって電動コンプレッサをエンジンの車両前側に配設するような場合、当該電動コンプレッサの車両前側を保護部材で覆って車両前側から加わる衝撃荷重から電動コンプレッサを保護することが求められる。
【0006】
しかし、単に電動コンプレッサを保護部材で広範囲に覆う構造にしてしまうと、車両組立時において電動コンプレッサのケースに対して高電圧ハーネスを接続したり、或いは、メンテナンス時において高電圧ハーネスを電動コンプレッサのケースから取り外したりする際に、保護部材が邪魔になって作業効率が悪化してしまう。
【0007】
これらのことは、電動コンプレッサ以外の、例えば、電動ウォーターポンプ等の高電圧部品が車両前部領域に配設される場合においても同様のことが言える。
【0008】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両前部領域に配設された高電圧部品に対して高電圧ハーネスを着脱する際の作業性が良く、しかも、車両前側から衝撃荷重が加わった際に、活電部とハーネス接続部とを確実に保護することができる車両の前部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、車両前側から衝撃荷重が加わった際に、保護部材の一部が車両後側に折れ曲がって高電圧部品における高電圧ハーネスの接続部を覆うようにしたことを特徴とする。
【0010】
すなわち、第1の発明では、車両前部領域に配設された被固定部の車両前側に固定され、作動時に通電する活電部を内部に有する高電圧部品と、該高電圧部品を保護する保護部材と、を備え、前記高電圧部品における車幅方向両側、車両上側及び車両下側のいずれかの外周領域には、高電圧ハーネスが接続されるハーネス接続部が設けられ、前記保護部材は、前記活電部に対応する領域を車両前側から覆う第1カバー部と、該第1カバー部に連続して設けられ、前記ハーネス接続部から車両前側に所定の間隔をあけて位置して当該ハーネス接続部を車両前側から覆う第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部との連続部分に設けられ、当該第1カバー部及び前記第2カバー部よりも剛性が低い低剛性部と、を備えていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
自転車の傘
3か月前
個人
重量物移動台車
23日前
個人
サドル揺動装置
5か月前
個人
二輪バイク補助輪
6か月前
個人
自動二輪車
7か月前
個人
多目的運搬トレー
9か月前
個人
物品収納構造
9か月前
個人
自転車
6か月前
個人
サドル用収納ケース
9か月前
個人
カウル取り付け器具
7か月前
個人
車両用横転防止装置
1か月前
井関農機株式会社
作業機
2か月前
井関農機株式会社
作業機
3か月前
個人
クリアレインシェード
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
三甲株式会社
保護具
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
7か月前
個人
電動カート
8か月前
個人
固定具及び自転車
9か月前
株式会社北誠商事
被覆構造体
3か月前
株式会社ホシプラ
台車
1か月前
個人
自転車の駐輪装置
6か月前
個人
車両底面への噴流発生器
8か月前
三甲株式会社
台車
3か月前
三甲株式会社
台車
1か月前
双福鋼器株式会社
ラック
9か月前
個人
自動二輪車に装着する被服
8か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
9か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
8か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
7か月前
井関農機株式会社
作業車両
9か月前
井関農機株式会社
走行車両
2か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
1か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
8か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
17日前
続きを見る